コミュ障カラスの生き物ブログ

生き物好きなコミュ障が気ままに書くブログです。

九州遠征その6 2020-2-8

※今年の九州豪雨で我々が行った地域も被害を受けました。被災地の一日も早い復興を願っております。



昨日とは違いいい天気。
今日は昼はナベコウを探し、夕方はハイチュウを狙う予定である。ムネアカタヒバリも出るらしいのでそれも狙う。


しかしナベコウが全く見つからない。昨日はあんなにあっさり出たのに。いや、昨日がおかしいと言うべきだろう。もし昨日が晴れていたら今日と同じ状況になっていたのだろう。


タゲリオオジュリンチョウゲンボウなどが出るが正直飽きてきた。

その時車の前にムクドリに交じって変なハクセキレイが。
冬羽らしく灰色、でもセキレイの特徴である長い尾羽がない。ムクドリと一緒にこちらに背を向けて歩いている・・・・っていうかデカくね?ムクドリと同じくらいあるぞ?
その鳥は道のわきの草地に入ろうとして向きを変えた。顔が見えた。



「え⁉ え⁉ え⁉ え⁉ え⁉ え⁉ え⁉ え⁉ え⁉」

S氏
「え⁉ え⁉ え⁉ え⁉ え⁉ え⁉ え⁉ え⁉ え⁉」

N先輩
「え⁉ え⁉ え⁉ え⁉ え⁉ え⁉ え⁉ え⁉ え⁉」

(このときはS氏とN先輩と同じチームだった。)

この大合唱が2秒ほど続いた。慌てて停車するも大きなエンジン音が鳴ってしまい飛び去ってしまう。

N先輩「ギンムク!!」

その鳥はギンムクドリだった。4~5羽のムクドリに交じって1羽だけ。なぜ?九州だから?

その後飛び去った方向を探したが見つけることは出来なかった。残念。そしてギンムクドリを探している時にミヤマホオジロが出たらしい。先輩が見つけたが僕は見ることができなかった。またこのパターンか。


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ギンムクを探してるとき通過したアオサギ


再びナベコウとムネアカタヒバリを探すもなかなか見つからず。

午後になって向こうのチームから昨日とほぼ同じ場所でナベコウを見つけたとの連絡が入る。

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ナベコウ
今日は地面の上。頭から首にかけて虹色の光沢を放っている。日差しがあるとこんなにきれいなのか!

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日差しが雲によって遮られた時のおとなしめな光沢もまた良い。個人的にはこちらのほうが好き。

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あくび
たまに羽繕いやあくびをする以外は全く動かない。100枚くらい写真を撮った。


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上空を通過していくトビとカワウ



そろそろ移動しようということでハイチュウポイントへ。ムネアカタヒバリは諦める。
さて今日はどれくらい出るのだろう。


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ハイイロチュウヒ
昨日よりも多い。「次から次へと」というほどではないがそう間を置かずにやってくる。ほとんどN先輩が発見したものだが。
このときN先輩の化け物ぶりが発揮された。N先輩が何もない方向を指差して「ハイチュウ」というのだが、その方向を双眼鏡でのぞいても何もいないのだ。しかししばらくするとその方向からハイチュウがやってくる。しかもN先輩は双眼鏡もスコープも使わず肉眼でこれをやっているのである。これほどの能力を持つものを化け物といわずして何というか。

しかしやってくるのはハイチュウのメスばかり。オスも来ないし昨日はチラホラ来ていたチュウヒが今日は全く来ない。この差は一体なぜ?


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コチョウゲンボウ
コチョウゲンの数は昨日と同じくらいだろうか。そこそこやってきた。


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だいぶ暗くなり満月がはっきりと見える。そろそろ限界。


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ようやく現れたハイチュウ・オス。しかし暗いし遠いしで上手くいかない。これが最良の写真である。


この日はこれで終了。しかし帰る途中にN先輩が何かを発見。
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コミミズクでした。


今日はナベコウもハイチュウもしっかり見れたので良かった。でもギンムクをもう一回見たかった。ムネアカタヒバリは結局出なかった。


明日は大授搦(東よか干潟)という日本一と言っても過言ではないシギチの聖地へ向かう。でも正直不安だ。シギチの同定はとても難しいらしくプロでも迷うことがあるという。まあ勉強はしてきましたよ。図鑑が無いからインターネットだけど。奄美ヒバリシギらしきものを見たが当時カメラを持っていなかった僕はスマ双で撮影するしかなく、その後図鑑やネットで調べても画質が悪く結局分からなかったという苦い思い出がある。分からなくてもせめて後で同定できるくらいの写真は撮ろう。そんなプロでも迷う鳥がそうポンポン出ることはないだろう。なんとかなるさ、先輩たちもいるんだし。そう自分に言い聞かせながら佐賀県へ向かう。




この日のライファー

ギンムクドリ