コミュ障カラスの生き物ブログ

生き物好きなコミュ障が気ままに書くブログです。

九州遠征その8 2020-2-10

※今年の九州豪雨で我々が行った地域も被害を受けました。被災地の一日も早い復興を願っております。

 

 

 

長かった九州遠征も今日が最終日。この日は大授搦(東よか干潟)へ行った後、散策しながら空港へ向かう予定である。

 

 

実は前日の夜僕にとってはとんでもないことが起きていた。その日に撮った写真の整理をしている時に、誤って全画像削除を押してしまったのである。慌ててSDカードを引き抜いたので消えた写真は半分くらいで済んだ。消してしまったファイルを復旧させるソフトがあるらしいのでそれを使えばいいだろうが、データを復旧させるにはSDカードにデータを上書きしてはいけない、つまりデータが復旧するまでそのSDカードは使えないのである。僕はSDカードを1枚しか持ってきていなかったので最終日の撮影は諦めた。しかし、見かねたT先輩が予備のSDカードを貸してくれた。T先輩、本当にありがとうございました。

 

 

干潟に到着。鳥は昨日と同じ顔ぶれだ。

 

f:id:komyushokaras:20200730150929j:plainいきなり夏羽メダイ。やはり目立つ。

 

 

f:id:komyushokaras:20200730151044j:plain「E92」の足環がついたクロツラ。山階鳥類研究所に送ったところ、2012年7月2日に韓国で足環をつけられた個体で、その時幼鳥(0歳)だったそう。つまりこのときはもうすぐ8歳ということになるのか?しかもヘラサギとの交雑個体である可能性があるとか。


 

 

 ここで先輩たちがセグロカモメの中に脚が黄色いやつがいると言い出した。前もあったなこれ。だが今回は距離がずっと近いので撮影することができた。

f:id:komyushokaras:20200730163753j:plainf:id:komyushokaras:20200730163822j:plainf:id:komyushokaras:20200730163843j:plain

うん、確かに黄色い。それだけじゃなく背中のグレーが少し濃いようにも見える。あれか?タイミルとかホイグリンとかいうやつか?

 

しかし脚が黄色いやつはこれだけではなかった。

f:id:komyushokaras:20200730164459j:plainf:id:komyushokaras:20200730164526j:plainf:id:komyushokaras:20200730164553j:plain

こちらは黄色というよりオレンジ色。背中のグレーは薄め?まだ成鳥になりきっていないようである。

後でネットで調べたがどちらも結局わからなかった。もっと写真を撮るべきだった。

 

 

潮が満ちてきて鳥たちの数も増えてきた。

 

f:id:komyushokaras:20200730165248j:plain早速登場アボセット。またN先輩が発見した。

 

 

f:id:komyushokaras:20200730165532j:plainダイシャクシギの群れ

ホウロクは・・・いない。諦めて移動しようとしたときダイシャクの群れが飛び立った。

 

僕「ホウロク!!!」

 

たまたま双眼鏡で群れを見ていた僕にはその中の1羽、翼下面が茶色い個体がはっきりと見えた。一生懸命に目で追うがあっという間に見えなくなってしまった。(ちなみにS氏は後姿を何とか撮影していた)

 

 

ホウロクは諦め場所を移動。昨日と同じ鳥もいれば違う鳥もいる。

f:id:komyushokaras:20200730170754j:plainヘラサギ

f:id:komyushokaras:20200730170826j:plainソリハシシギ

 

f:id:komyushokaras:20200730171047j:plain相変わらず夏羽メダイは良く目立つ。

この群れにはメダイチドリ、シロチドリ、ハマシギがいるが、よく見ると違う鳥が1羽交ざっている。ハマシギのように見えるがずっと小さく嘴も短い。

f:id:komyushokaras:20200730171520j:plainf:id:komyushokaras:20200730171554j:plainトウネン

トウネンでした。トウネンは見たことあるけど他の鳥と並んでるところは見たことがないからこんなに小さかったのかと驚いてしまった。(こうやって見るとあのときのあいつはやっぱりヒバリシギだったんじゃないか?)


f:id:komyushokaras:20200805162513j:plain足環をつけたハマシギ

山階鳥類研究所によると中国でつけられた個体だそう。


 

突然少し離れたところでハマシギの群れが一斉に飛び立った。見るとほかのバーダーが空を指さしている。「ハヤブサ!」という声が聞こえた!

f:id:komyushokaras:20200730173740j:plainハヤブサ

こんな写真しか撮れませんでした。狩りを諦めたのか、もともとする気がなかったのか、農耕地のほうへ飛び去って行った。 

 

f:id:komyushokaras:20200730174140j:plainズグロカモメ

いい感じの飛翔写真が撮れたので場所を移動する。

 

 

 

f:id:komyushokaras:20200730174335j:plainダイゼンオオソリハシシギ

柵の隙間から何とか撮れた。ソリハシシギオオソリハシシギ、名前は似てるのに姿は似てない。

 

f:id:komyushokaras:20200730174531j:plainセグロカモメ

これはわりと典型的なセグロカモメではないか?やっぱりあの黄色い脚のやつより背中のグレーが薄い。

 

気がつくと目の前にダイシャクの群れ。さっき飛んで行った群れが戻ってきたのか?それとも別の群れか?さっきの群れならホウロクがいたはずだが・・・

f:id:komyushokaras:20200730175153j:plainf:id:komyushokaras:20200730175212j:plainホウロクシギ

いました。2日連続でホウロクシギを自力で発見できました。やっぱりダイシャクシギと並ぶと茶色っぽいのでわかる。

しかし昨日もそうだがなぜ僕がホウロクを見つけた時みんないないのだろうか。言い忘れていたが東よか干潟では5人はほとんどバラバラに動いていた。今考えれば連絡入れとけばよかった。この後ホウロクシギはどんどん遠くへ行ってしまい、さらに日が差して逆光で識別が難しくなってしまった。そのため先輩たちは僕ほどじっくりと見ることはできなかった。

 

 

f:id:komyushokaras:20200730180808j:plainアカアシシギ

ホウロクを見ていたら目の前にトコトコ歩いてきた。

 

ここで先輩たちと合流。

f:id:komyushokaras:20200730183215j:plainツクシガモとアボセット

 

f:id:komyushokaras:20200730183506j:plainオグロシギ

 

f:id:komyushokaras:20200730183618j:plainコオバシギ

さすが先輩たち。鳥を次々と見つけていき、目標だったオグロとコオバもあっさりと出した。

 

最後にもう一度ズグロの飛翔写真を。

f:id:komyushokaras:20200730183908j:plain

これで東よか干潟は終了。

 

飛行機の時間までまだだいぶある。

ここでカササギが出るということで吉野ケ里遺跡に行くことになった。カササギは思っていたほど見ることが出来ず、出てきたとしても大体は市街地でうかつに車を止めることはできない。だからゆっくりカササギを見たかったのである。

 

まあ昨日ドデカいカササギを見つけたんですけどね。 

f:id:komyushokaras:20200730211338j:plainどう見てもカササギ

 

 

冗談はさておき吉野ケ里遺跡へ。

f:id:komyushokaras:20200730211553j:plainジョウビタキ

 

f:id:komyushokaras:20200730211631j:plainキジ

 

鳥の出はなかなか良かった。ジョビ、スズメ、アオサギマガモなど。さらにはソウシチョウハイタカも。僕は見れなかったがアオバトも出たらしい。最後はキジが出た。割と豪華な顔ぶれだった。

 

 

しかし結構時間がかかってしまいこのままだとかなりギリギリだということが発覚。急いで空港に向かうがここで僕が道を間違えたうえ渋滞につかまるというトラブル発生。(ごめんH氏)幸いわずかな遅れだけで無事に空港に到着。でも最後は飛行機に文字通り駆け込んだ。行き当たりばったりだとこういうことが起こるから次からは注意しようと決めたのだった。(その後の遠征でも飛行機ギリギリになったけど)

 

ちなみに誤って消してしまった画像データは全てではないが半分くらいは復旧できた。幸運だったのは失敗した写真を消さずに残していたこと。もともとほとんど消す予定だったのでいい写真のデータが復旧できないということがほとんどなかった。なんせ2月9日に撮った写真は700枚以上あったのだ。そのうち今も残っているのは190枚くらいである。ちょっとくらい消えてもあまり差はないだろう。まあでもせっかく自力発見したホウロクが消えたらショックがデカいだろうけど。(復旧できたので余裕ぶっこいてる)

いろいろありましたが楽しい遠征でした。またいけるといいな。

 

 



え?カササギ?吉野ケ里遺跡では出なかったよ。



九州遠征 終わり


 

この日のライファー

アカアシシギ

コオバシギ