コミュ障カラスの生き物ブログ

生き物好きなコミュ障が気ままに書くブログです。

照ヶ崎

前回(→某遊水池でチドリ再び - コミュ障カラスの生き物ブログ)の続き


照ヶ崎に到着したのは14:35頃。3人ほど同業者がいるが、観光客はあまりいない。これはじっくり見るチャンス。

早速登場。
f:id:komyushokaras:20200912172847j:plain
飛翔写真は上手くいかないことは想定済み。狙いは海水を飲みに岩場に降りたところ。


よし、降りた!・・・あれ?

なんと数秒で飛び去ってしまった。まあ去年見に来た時も10秒くらいで帰ってしまってたので想定はしていたが。後で調べると人が近くにいると警戒してすぐに飛び去ってしまうらしい。確かに去年は波打ち際に何人か立っていたしその理屈は分かる。でも今波打ち際にいるのは2人だし、堤防にいるのも僕を含めて2人、近くに観光客はいない。何かほかの理由があるのではないかと思ってしまう。


次のアオバト一団が来るまで他の鳥を見て気を紛らわす。
f:id:komyushokaras:20200912174342j:plain
ウミネコ
暑そう。日は傾いているとはいえまだまだ暑い。熱中症には気を付けなければ。

f:id:komyushokaras:20200912174446j:plain
ハクセキレイ
プールの上で飛び回っていたので見ると、アメンボを捕まえていた。

f:id:komyushokaras:20200912174735j:plain
カモメ類(ウミネコ?)
岩場の少し沖に魚がいるらしくカモメが集まっている。確認できた範囲では全部ウミネコだったが、もしかしたら他の種が交ざっていたかも。



ここでアオバト再び。
f:id:komyushokaras:20200912175200j:plain
割と上手くいった飛翔写真。オスもメスもいるのが分かる。

f:id:komyushokaras:20200912175223j:plain
岩のくぼみにたまった海水を飲む。こういうシーンを撮りたかった。

f:id:komyushokaras:20200912175508j:plain
名前の通り緑色(昔は緑も青といっていたらしい)だが水色の嘴と赤い雨覆羽が良いアクセントとなってより一層美しく見える。ただし雨覆が赤いのはオスだけである。メスの全身緑という配色はそれはそれで美しいのだが。




ここでアオバトは帰ってしまったので再び他の鳥をみて気を紛らわす。
f:id:komyushokaras:20200912180551j:plain
イソヒヨドリ
たぶんオス幼鳥。街中にいる印象が強いが名前通り海辺にもいる。

f:id:komyushokaras:20200912180909j:plain
ユリカモメ
撮影中は全く気が付かなかったがユリカモメがウミネコに交ざっていた。まだ9月だというのにすっかり冬羽になっている。




またアオバト一団がやってきたので撮影態勢にはいる。周りにはドバトも飛んでいるが、アオバトは常に群れで飛んでいるのでわかりやすい。
f:id:komyushokaras:20200912181614j:plain
f:id:komyushokaras:20200912181632j:plain
しかしこの一団は岩場に降りることなく飛び去ってしまった。アオバトなりに安全の基準というものがあるようだが僕にはよくわからない。
ちなみにこのあとやってきた一団はカモメ(たぶんウミネコ)が近くを飛んだ時驚いて飛び去ってしまった。




f:id:komyushokaras:20200912185220j:plain
プールの水を飲むドバト
同じハトでもこちらは海水を飲むことはない。というか多くの動物にとって海水を飲むことは危険な行動である。海にすむ動物は塩分の排出機能を備えているが、アオバトのそれはどの程度のものなのだろう。ちなみに内陸部にすむアオバトは海水を飲まないそうだ。

f:id:komyushokaras:20200912185244j:plain
ウミネコ
先程のイソヒヨドリと同じ場所にいる。この時期にいるカモメはほぼウミネコである。




f:id:komyushokaras:20200912190057j:plain
新たなアオバト一団が登場。
f:id:komyushokaras:20200912190120j:plain
岩場に降り立つ。割と長居してくれたのでじっくり撮影できた(それでも30~40秒といったところだが)。
f:id:komyushokaras:20200912190143j:plain
ジャンプ(写真中央の個体)。山林でも枝から枝へ飛び移るくらいはやるだろうし、アオバトにとってこのくらいはなんてことないだろう。




アオバトが帰ってまたまた暇になったので沖のウミネコ?を撮る。先程の群れはいなくなっていたのだが再び集まってきたようだ。先程の群れとほぼ同じ場所なのだがあそこは魚が集まりやすいのだろうか?
f:id:komyushokaras:20200912191405j:plain
ん?ウミネコ?・・・・・じゃない。そもそもカモメですらない。この顔はあれだ、アホウドリとかそっち系の顔だ。
f:id:komyushokaras:20200912192246j:plain
上面は褐色だが下面は白色、顔や嘴は白っぽいが頭部には斑点模様。オオミズナギドリだ。調べるとオオミズナギドリはミズナギドリのなかで最も普通に見られ、陸からも観察でき、さらにここ照ヶ崎でもよく目撃されているとのこと。マジか、自分ライファーなんだが。
f:id:komyushokaras:20200912193326j:plain
魚を狙って続々と集まってくる。密度が高くなってきた。
f:id:komyushokaras:20200912193432j:plain
1羽が魚をくわえると集団でそれを追いかける。もはや乱闘である。
オオミズナギドリは木に登ったり崖から飛び降りたりしなければ飛び立てないことでも知られるが、海上ではあっさり飛び立つ。風の影響とかなのだろうか。ちなみに他のミズナギドリは飛び立つとき木に登ることはないが、オオミズナギドリとプロポーションが大きく異なるわけではないらしい。不思議。




ここでアオバト一団が登場したので撮影対象をそちらに切り替える。
f:id:komyushokaras:20200912194543j:plain
波しぶきとアオバトを一緒に撮りたかったが、ピンボケだし波は散ってもはやしぶきではない。高望みしすぎたか。
f:id:komyushokaras:20200912195324j:plain
このときのアオバト達はかなり長居してくれたし、さらに別のアオバト一団が加わって数も多いし長い時間(1~2分)撮影できたがあまりいい写真は撮れなかった。残念。
f:id:komyushokaras:20200912194605j:plain
海水を飲むオス。顔が隠れちゃったのが残念。いいポジションにくることなどそうそうない。




この一団が去ったところで時刻は15:45。これ以上遅くなると電車が混むのでここで終了。沖合のオオミズナギドリも姿を消していたのでちょうどいいだろう。



アオバトの飛来はだいたい15分に1度といったところ。去年来たときはもっと早いペースで来ていたが、そのときはだいたい9時ごろだったので時間帯の問題かもしれない。


オオミズナギドリが来ることは知らなかったので見れて嬉しかった。正直アオバトがどうでもよくなりかけていたほど。


アオバトが見れるのはもちろん、アオバト以外の鳥に期待しても良いかもしれない。もう一度行きたい。でもちょっと時間がかかるんだよなあ、乗り換え多いし。