またまた某遊水池に行ってきました。
TwitterのTLがヒタキ類やタカ類であふれており、鳥見に行きたいという欲を抑えられず行ってしまった。ただ、タカの渡りを見るのは難しいし、ヒタキ類は見分けられる自信もなければ見つけられる自信もない(ヒタキ類は鳴き声を使って探していたので鳴かないと居場所がわからない。怠惰な鳥屋の限界である)ので冬鳥が来ていることを期待して某遊水池に行ったわけである。
着いてすぐトノサマバッタのペアがお出迎え。うちの近所だとクルマバッタモドキばかりでトノサマはいないのでつい写真を撮ってしまう。クルマバッタモドキよりはるかにデカく見えるんだが実際どれくらい差があるのだろう。
鳥はアオサギ、トビ、カワウ、カルガモ。いつものメンツである。違いはモズが入ったことくらい。
スズメ
こういう「いつものメンツ」を愛せるのが健全な鳥屋なんだろうけど、珍しいもの、普段あまり見ないものを見たいという欲にはなかなか勝てない。
少し進むとシラサギが4~5羽集まっているのを発見。1羽だけデカい。
この写真だとわかりづらいけどチュウサギとダイサギは大きさにかなり差があるので並んでしまえば遠くからでもはっきりとわかる。
う~んこの写真でも違いがわかりづらい。生で見ると大きさが違うことがはっきりとわかるのになあ。
サギの近くを小さめの水鳥が泳いでいる。カイツブリ?でも嘴はカモのそれ。
ついにやってきた!Twitterでコガモの飛来に関するツイートを見てから1週間以上経つがようやくここにも飛来したのだ。これからカモはどんどん増えていくことだろう。
そのときヨシ原に何か鳥が飛び込んだ。何だ?
大きさはぱっと見ハトくらい。色は褐色っぽい。嘴は長そうだが尾は短く見えた。タシギだろうか?あるいはクイナ?それともヨシゴイ?
着地点付近を慎重に捜索すると・・・ヨシ原の中に何かいる!
ヨシゴイ
ヨシゴイだ!出るという話は聞いていたので実は行くたびに探していたのだが一回も見つけることができなかった。今回ようやく見ることができた。ちなみにヨシゴイはライファーだったんだが、飛んでいる姿をチラッと見ただけでヨシゴイではないかと思ったことについては自分の鳥を見る目が上がっていることを実感させる(すっっっごい自惚れ。見たいと思ってたらすべてそれっぽく見えてしまうことだってあるのに)。
それにしてもすごい体勢だ。ヨシの茎をがっちりと掴んで体を支えている。人間であればたとえアスリートであっても簡単に真似はできないだろう。
また、足の裏を体に対して外側に向けている。なるほど、確かに足の裏を内側にしてヨシをつかむとヨシが体にぶつかってしまうし、そのあと脚をスムーズに前に出すことができないが、足の裏を外側に向ければヨシをかき分け、かき分けたヨシを脚でつかみ、前へ進むという一連の動作がスムーズに行える。よくできている。
こちらに気づいたのか首の伸ばした。もしかしてあのポーズをするのか?
残念、やりませんでした。こちらをまっすぐ見つめたままフリーズ。
この後チョウゲンボウが上空を通過し警戒したのか奥へ入ってしまった。もう少し見ていたかったが仕方ない。
この後の鳥の出はまあまあといったところ。
まだ飾り羽が残っている。踵まで地面につけ、首だけ伸ばして魚を捕っていた。
大抵の水辺にはいるのでつい無視しがちになるが、やはりきれいな鳥である。
またトノサマバッタのペア。ペアでないものもよく見かけたが警戒心が強くなかなか近づけない。しかしこのようにオスがマウントした状態だと逃げない。というより逃げられないのか?
まだ夏羽。1ヶ月ほど前にも来たがそのときよりかなり減っている。冬でもカイツブリはよく見られるのでたまたま少ない日だったのだろうか。
近づいても逃げないトノサマバッタ。よく見ると産卵中。ここは舗装されているのだが、わずかに空いた隙間に産卵していた。人間によって環境が変わっても逞しく命をつないでゆく・・・・などと言いたいところだが舗装されてないところも多いのでわざわざこんなとこ選ばんでも・・といった感想しか出てこない。まあバッタにとって理想的な条件というのはバッタにしかわからないだろうから、僕の価値観でここにもっと良い場所があるなどと言うのはのはおかしな話だろう。
そういえばさっきのペアも路上に出てきてたが産卵するにはああいう開けた場所がいいのだろうか?
カルガモの群れのそばに違う種のカモを発見。
ああこれはコガモですね・・・・・ん?
なんか真ん中のやつデカくないですか?それとも角度的な問題?
別角度から。この角度だとさらに大きく見えるけど羽色はコガモっぽい。もしかしてエクリプスとか?でもコガモって雌雄でこんなに体格差あったっけ?
調べてみるとハシビロガモのメスはこんな感じの色をしていることが分かった。確かにハシビロガモはコガモよりは大きいがカルガモよりは小さいのでこの微妙な体格差もあり得るし、この遊水地にもそれなりの数が飛来する。しかし嘴が見えなかったので結局わからず。
セッカらしきものも見たが確認できず。それとヒメアマツバメが上空を飛んでいたけど撮影はできず。最後はシジュウカラで終了。
コガモが来ていたことで冬鳥が飛来し始めていることがわかった。このまま順調に増えていくことを願う。