前回→宮城でガン見 その1 - コミュ障カラスの生き物ブログ
ガンのねぐら立ちを見るために夜明け前に宿を出発。着いたのはちょうど日が昇り始めたころ。寒い。そしてやはり人が多い。
マガン
シジュウカラガン
昼間はどこに行っていたのか不思議になるほどの数だ。
ガンに交じってこんな鳥も
ここはオナガガモが多い。この他マガモやカルガモが観察できた。それとこの写真ではコハクチョウが写っているが、ここにいるハクチョウはほとんどオオハクチョウだった。何でコハクはこんなに見ないんだろう。
そうこうしてるうちにねぐら立ちが始まった。しかし全体ではなく少しずつ飛び立っていった。それでも数百はいるが。この規模でも範囲が広すぎて撮影は難しい。
ねぐら立ちを見終わったので付近を散策。
去年と同じ場所にオオヒシクイ。マガンよりごつい感じがして好き。
小さな鳥が交ざっているので何かと思ったらコガモ。よく見たら奥にたくさんのコガモがいた。
読者の皆様は写真が曇っていることに気づいただろう。実はこの日は濃い霧が立ち込めていたのだ。どのくらい霧が濃いかというと・・・
このくらい。(※オオヒシクイです)
オオヒシクイまでだいたい20mといったところだがほとんど見えない。
霧の濃さがわかる写真をもう一つ。
※太陽です
肉眼で見てもこんな感じ。鳥が目の前に来るここだからこんな状態でも鳥見ができる。
やっぱり目立つ。見た目もそうだけど歩くときの水音がすごい。人間が水辺を歩いているような大きな音がする。
ベニマシコ
藪の中で何やら動き回っていたので気になっていたが、姿を現したのはベニマシコ。残念ながら枝被り。
こちらもベニマシコ(断言)。
ここで場所を移動して少し離れた漁港に行くことに。狙いはコクガン。
港に着いて衝撃。コクガン超遠い・・・
コクガン
めちゃくちゃ遠いうえブイに紛れて肉眼では全くわからない。去年はあんなに近かったのに。
去年のコクガン(スマスコで撮影)
こんな感じのを期待してたんだが、去年は雨で人がいなかったから近づいてきたのかも。今年は曇り空で漁港にはたくさんの人がいた。
ベニマシコ
ここにもベニマシコ。この辺りはベニマシコが多いのか?またもや枝被り。
ウミウ(?)
遥か遠方の岩の上。口角が尖っているように見えるし顔の白い部分が大きいしウミウでしょう!
人を恐れず港に入ってきたのはヒドリガモ。ちょうど去年コクガンがいた場所で採餌している。あそこらへんなんか餌あるのか?
どこにでもいるカモメ。日本のカモメ類の中で最も一般的かもしれない。おそらくカモメ(Larus canus)よりも「カモメ」としての地位を確立しているかもしれない。
オオセグロだと思って撮影してたんだけどもしかしたらセグロかも。
そして帰ってから気づいたけどこいつ足環ついてる。何か文字が彫られているのはわかるけどなんて書いてあるかまではわかりませんでした。距離も近かったのでもったいないことをした。
漁港ではこれ以上は出ないと判断し、マガンがいた農耕地に戻ることに。
でもハクチョウの餌やりができるところで少し休憩。
本当は野生動物に餌をあげてはいけないんだけど餌と称して変なもの撒かれて健康被害や水質汚染とかが起きても困るから、指定された餌のみ与えることができるらしい。人間とは面倒くさい生き物だ。
餌付けされているためここではハクチョウやカモが手を伸ばせば届きそうな距離まで近寄ってくる。ただこれは比喩表現であり、実際は手が届く距離にくるとすぐに逃げてしまうため触ることはできない(野生動物にむやみに触れてはいけません)。
カモはオナガガモだけ。ちなみに僕が初めてオナガガモを見たのはここ。
ハクチョウはオオハクチョウだけ。コハクチョウはいなかった。近くで見るとその大きさを改めて実感する。
ペアで鳴き交わしていたと思うといきなり他のペアといざこざが。 何がきっかけなんだろう。
休憩を終えて農耕地へ向かうとノスリを発見。しかしすぐにカラスがやってきた。
カラスを威嚇するノスリ。ノスリの正面顔が撮れたのは良かったが、こういうところがカラスが鳥好きにも嫌われる理由の一つである(僕はカラス好きだけど)。
このノスリ、カラス2羽に付きまとわれているのになかなか立ち去ろうとしない。ようやく飛び去ったと思いきや100mくらい離れたところに降りてしまった。この距離は近すぎる。
予想通りカラスが追いかけてきたが、やはりノスリは去ろうとしない。そんなに良い狩場なのだろうか。
ここで場所を移動するとハクチョウの群れを発見。よく見ると小さいやつも。これはハクガンだな。でも随分いっぱいいるな。
ハクガンとオオハクチョウ
なんと9羽!こんなにたくさんのハクガンを見ることはそうそうない。成鳥と幼鳥が交ざっているのも良き。
9羽全部を画角に収めるのは大変。ちゃんと9羽写っているけどおもいっきり被ってる。
欲張らず狙いを絞ったほうが良いと判断したらその通りだった・・・のかな?さすがにこの数は珍しいのか、それとも単に見映えが良いからか同業者が集まってた。
日が暮れてきたのでガンのねぐら入りを見ることに。しかし想定内の鳥に目を奪われる。
予想通り。なぜか昨日は出なかったけどだいたいこの時間にこの電線にやってくる。しかも複数。撮影時は初日の初めに出たのはチョウゲンボウだと思っていたので、ようやく見れたコチョウゲンにテンションが上がりもはやガンそっちのけである。
九州でもそうだったけどコチョウゲンは夕方になると同じ場所に複数個体が集まってくる。猛禽同士が近づいてもケンカしないのは不思議。でもチュウヒやハイチュウもねぐら入りのときに集まるけどケンカしないもんな。もしや彼らもねぐら入り?
ガンをバックにコチョウゲン。ガンの群れが小さいのと高さが合わないのが残念。でもまあ及第点くらいじゃないかな?
この日は結局初日のような大集団は現れず、小規模の群れが何度もやってくるという感じだった。ねぐら入りのタイミングが一緒になると大集団になるのか?ではガンにとってのねぐら入りのタイミングとはいつなのか?疑問は尽きない。
綺麗な半月(上弦の月)・・・なのかな?月をバックに飛ぶガンも撮りたかったけど暗すぎて無理。
この後の夜探ではネコ、タヌキ、タシギっぽい何か、ゴイサギ、そしてフクロウを見ることができた。こんな農耕地でコミミではなくフクロウを見れたのは意外。しかもライファーだし。野生動物というものはよくわからないなあ。
さて明日はどうしよう。もう漁港も行っちゃったからなあ。最終日が一番渋くなりそう。