約2ヶ月ぶりに某遊水池へ行きました。
前回(→渡り鳥を狙いに.... - コミュ障カラスの生き物ブログ)はまだカモが来ていなかったので、今度こそ来ているのではないかと思って行ってきました。予想以上にたくさんのカモが来てました(本当はもうちょい早く行きたかったけど色々あってこの時期になりました)。
着いて早々アオサギ先輩のお出迎え。
年中いる鳥。アオサギ先輩に追い払われたり水浴びしてたりと、気ままに生きてる感じ(もちろん野生動物なのでそんな甘っちょろい世界ではないが)。
こちらも年中いる。多いときは池の一角に5~6羽も集まるがこの日はこの1羽だけ。他のポイントにはもっといるかもしれないが、ダイサギに比べ個体数の変動が激しい気がする。
予想通り来ていた。ただちょっと数は少なめな印象を受ける。まあ探せばたくさん見つかるだろう(そして探したところ想像以上の数が見つかりました)。
今期初認(時期的にはとっくに来ていたんだろうけど自分が鳥見に行ってなかったので初認という扱い)。来ていることについては予想通り。しかしすでにかなりの数がいる。
ヒシを食べていたので食事シーンを動画で撮影してみた。
ヒシの実を丸呑みしてるけどよくあんなデカくて角ばったもん呑めるなぁ。
こちらも初認。まだ繫殖羽の個体はいなかった。写真の個体は胸にヒシの実がついている。
これも初認。まだ数は少ないけどこれから増えるかな?
ヒドリガモは去年来てたから今年もと期待してたがその通りになった。しかも10羽以上とかなりの数。
オスはまだほとんどエクリプスだけどこれくらい換羽しているものも。
毎年来るけどあんま多くない感じ。ただカモ以上に数の変動が激しいのでこれから増えるかも。
開けた場所に出てきている個体が少ないだけで、少し探すと20羽以上見つかった。換羽の状況は個体によって様々。
ハシビロガモも思ったよりたくさん見つかった。そしてやっぱりヒシの実ついてる。種子散布にかなり貢献していることだろう。
カモが上空を気にしだしたので上を見ると猛禽の影。ハイタカだ!しかも2羽!!
何とか2羽を画角に収めたかったがやはり高望みだったようだ。2羽はつかず離れずの距離を保ったまま飛び去って行った。
この2羽がどういう関係だったのかはわからない。時折互いに攻撃するような素振りを見せていたので友好的な関係ではなさそう。ケガを避けつつテリトリーから追い出したかったのかな?
なんとタヒバリ。遊水池の周りには田畑が広がっているので冷静に考えればタヒバリがいてもおかしくないのだが、ここで見るのは初めてだったので驚いてしまった。
ヨシ原の中からはスズメ、シジュウカラ、ホオジロ、アオジなど色々な鳥の声がする。1羽が開けた場所に出てきてそこだ!!!っと思ってシャッターを切ると写ったのはこいつ。見れたのは嬉しいがさっき挙げた中のどれでもないやつ来たな.... しかもピンボケだし....
モズ
ヨシ原の小鳥を追いかけたり、激しく高鳴きをして縄張りを宣言したりと騒がしい。冬への備えに大忙し。
突然コガモやヒドリガモが水上スキーのような行動をとり始めた。どうやら水浴びの一環だったようだ。動画で撮影しようとしたが肝心の水上スキーはほとんど撮れなかった。残念。
「水上スキー」とはコガモの水浴び中にヒドリガモがやってた行動です。あと関係ないけどヒドリガモにもヒシの実ついてる。
こちらは羽繕い中。右はヒドリガモ。よく見ると岸にたくさんのヒシの実が落ちている。カモにくっついてここまで運ばれてきて、カモが羽繕いした際に落ちたのだろう。
もうかなり換羽が進んでいる。確認できたのはこのオス2羽だけだがきっとすぐに増えるだろう。
こちらもオス2羽のみ。換羽の進み具合は2羽とも同じくらいと思いきや三列風切が全然違う、というか片方は三列風切が生えてない。タイミングだけでなく生え換わる順番も個体によりバラバラのようだ。
マルガモ?
カルガモに交じって妙なカモを発見。第一印象はマガモだが嘴がずいぶん黒い。カルガモと一緒にいるし、もしやマルガモ?と思ったが、正直カルガモっぽい部分はあまりない(三列風切はちょっとカルガモっぽいけど)。それにカルガモの群れにマガモが1羽というシチュエーションはよくあるので根拠にはならない。でも遺伝は偶然に左右されるからこんなマルガモがいてもおかしくない。
普通マガモはエクリプスでも嘴は黄色だが、個体によっては斑が出るそうなのでこの個体はそういうタイプなのだろうか?それともまだ嘴が色づいていない幼鳥なのだろうか?ただ、このように上嘴にべったりと黒がのるという配色パターンはマガモのメスではよくあるものなので、もしかすると雄化なのかもしれない。しかし、雑種という可能性も充分ある。カルガモに限らず他のカモ、あるいはアヒル(or アイガモ)との雑種かもしれない。
一通り回ったので場所を移動する。
鳴き声はよく聞こえるけど小さいので意外と見つけづらい。
カワウ
ここでは年中多い鳥(正確には夏はちょっと減る)。この辺りの木にたわわに実るのは果実ではなくカワウである。
スズメ
スズメの行水。スズメも群れが見られるようになり、冬が間近に迫っていることを実感させる。
バン
やっぱりオオバンに比べると少ない。でもオオバンよりも長くここに留まる。
さえずりのとき以外は藪の中にいることが多いので声をよく聞くわりに見つけづらい。この個体は梢でさえずりの練習?をしていた。時期早過ぎないか?でもモズやウグイスやイソヒヨドリもさえずりの練習っぽいのを最近聞いたので鳥的には今が練習シーズンなのかも。
ちなみにこの個体、口の横に草の切れ端みたいなものが引っかかっており、枝にこすりつけ外そうとしていた。飛び去ってしまったので最後まで見届けることはできなかったがちゃんと外せただろうか?
2羽発見。脚の趾以外も黄色く、飾り羽も無いのでおそらく幼鳥。せっかくなので狩りの様子を動画でも撮影してみた。
動画を見返して気づいたけどイソシギ映ってる。
どこにでもいるので見過ごしてしまいがちだが、よく見るとやっぱり良い鳥。でもここにはキセキレイやセグロセキレイはほとんどいないのでより一層スルーしがち。
コイかと思いきやブラックバス。放流が横行しすぎて特定外来生物に指定され、それでも密放流が続き強硬策を取らざるを得なくなり、そうなると環境保全事業者への嫌がらせとしてさらに密放流され、その結果大量に駆除されることになったり目の敵にされたりと、現在進行形で釣り人に振り回され続けている哀れな生き物。ここにはコイはいっぱいいるけど君もいたとは。ちなみに自分は自然状態(?)のブラックバスを見るのは初めてである。
ブラックバスとはオオクチバス属Micropterusの総称であり日本に持ち込まれたものは3種(オオクチバス、コクチバス、フロリダバス)らしく、これがどの種かは自分にはわからない。
でもここ、釣りどころか管理する人以外は池に近づくこともできないんだが.... そもそも遊水池だから川と直接はつながってないし.... でもコイもナマズもいるからこの遊水池をつくるときに水を引き込んだ際入り込んだとか、もっと上流で放流され、増水したときに入り込んだとかそんなところだろう。さすがにここに直接放したわけではないだろう。たぶん。
この後もしばらく回るつもりだったのだが、誤ってSDカードのデータを消してしまった。データを復旧させるためには上書きしてはいけないのだが、予備のSDカードを持ってきていなかったので鳥見はここで強制終了となった(無事に復旧できました)。
カルガモ以外のカモが6種、それにオオバンやオオジュリンやアオジと、前回よりも冬鳥が大幅に増えており、鳥見シーズンの到来が感じられた。というかここは真冬になるとカモなどは抜けてしまうので今ごろが全盛期のはずである。現実逃避をするためにもちょくちょく見に行きたい。