コミュ障カラスの生き物ブログ

生き物好きなコミュ障が気ままに書くブログです。

野毛山動物園 後編

前編はコチラ→野毛山動物園 前編 - コミュ障カラスの生き物ブログ

 

写真を大量に撮ったうえ動画も撮っていたせいか、ふと充電の残量を見ると22%!入ったときは65%とかだったのに.... 最近減りが速くなったなぁ....

 

コンドル(アンデスコンドル)

全長1m、翼開長3m、体重10kgに達する巨鳥。オスの頭にはニワトリのような鶏冠(とさか)がある。見た目はハゲワシに似ており、動物の死骸を主食とするなど生態も似ているが、ハゲワシがタカ目タカ科なのに対しコンドルはタカ目コンドル科(コンドル目コンドル科とする説も)。ハゲワシが旧世界にしかいないのに対しコンドルは新世界にしかいない。似たようなニッチ(生態系地位)に収まった結果似た姿に進化した別系統の生き物である。

 

フンボルトペンギン

野生では絶滅の危機に瀕しているが、日本で飼育されている個体は増えすぎの傾向があるとされる。もともと温帯に棲む種だから日本の気候はわりと合っていたのだろう。スマホの電池が無いこともありサッと見ただけで終わらせちゃったけど、リングで個体識別ができるならやってみたかったな。

 

カグー

ニューカレドニアにのみ生息する珍鳥。現在の生息数は州立公園内に約600羽、ニューカレドニア全体で約1000羽と推定されており、多少回復したものの絶滅寸前であることには変わりない。日本では野毛山動物園横浜市繁殖センターでのみ飼育されている。

 

しろくまの家

かつてホッキョクグマが実際に飼育されていた施設。当時は許されたんだろうけど、今だったら絶対に飼育できないだろう。とにかく狭い。

フォトスポットだというおりの前には親子のオブジェ。

おりの外にはこんなパネルが。まあこれは定番ですね。

 

ミヤコタナゴ

関東平野の一部にのみ生息する日本固有種。かつては関東平野に広く分布していたが、東京都、神奈川県、埼玉県、群馬県では絶滅または野生絶滅し、現在では野生個体群は千葉県と栃木県にのみ生息している(神奈川県産、埼玉県産、千葉県産、栃木県産の個体群は飼育下での系統保存がなされている)。1974年には国の天然記念物に、1994年には国内希少野生動植物種に指定された。環境省レッドリストにも当初から絶滅危惧ⅠA類に指定されている。開発や護岸工事、耕作放棄による生息地の悪化、外来種であるタイリクバラタナゴの生息域拡大、ブラックバスによる食害、希少性ゆえの密漁などが問題になっており、現在でも改善されていない。密漁を防ぐため生息地が公表されることはほとんどないが、それ故に保全活動もなかなか進まないという状況にある(基本的に保全活動は国や地域の協力が不可欠であるため)。

ちょうど産卵期だったようで、オスは鮮やかな婚姻色を身にまとい、メスは産卵管が伸びている。タナゴ類の婚姻色も産卵管も初めて見たのでとても嬉しく、1人静かに大興奮していた。

産卵床だろうか?この水槽に魚はいなかったので稚魚が出てくるのを待っているのかもしれない。タナゴ類は二枚貝に産卵するため貝が生きていける環境でないと生きていけない。保全活動とはその種だけを守れば良いというわけではないのである。

 

野毛山では横浜メダカも飼育・展示している。横浜メダカは種としてはミナミメダカで、そのミナミメダカは9つの地域型に分けられるので、正確には「ミナミメダカの東日本型のうち帷子川水系、柏尾川水系、矢部池の個体群」となるんだろう。たぶん。

それにしても「市内の自然界のメダカは市外から持ち込まれたメダカの子孫がほとんどです」って一文が悲しい。自分も家の近所でヒメダカを見たことがあるし、自分の想像以上に無秩序な放流が行われているのだろう。無秩序な放流はダメ。ゼッタイ。

横浜市の某所で撮影したメダカ。この近くでヒメダカを見たから、こいつらもきっと放流された個体の子孫なんだろうな.... 下手すりゃミナミメダカですらないかもしれない。

 

毎年繰り返される保護という名の誘拐。基本的には手を出さないこと。ただし多くの人はそんなにドライにはなれないし、イヌやネコに襲われることもあるのが厄介。野生動物であるタヌキやカラスやヘビに襲われるのは自然の摂理と言えるけど、家畜であるイヌ・ネコに襲われるのは自然の摂理とは言えないからね。

それと、「近くで or 離れて見ていたけど親鳥が来なかった。捨てられたのかも」という話もときどき聞くけど、野生動物の警戒心はかなり強いので「自分としては距離をとっていたつもりでも親鳥からすれば距離が近すぎて近寄れなかった」というパターンである可能性が高い。また、「ヒナを保護したが戻せと言われたので拾った場所に戻したが親鳥が戻ってこなかった」という話も聞くが、これは親鳥がヒナを諦めて(死んだと勘違い?)移動したのだとされている。こうなると再会するのは難しいし、再会したとしても自分の子だと認識できない可能性が高いとされる(いなくなったヒナのことはすぐに忘れてしまうと考えられている)。「基本的には手を出さない。心配なら木の枝など少し高いところに置いておく」というのが最善だろう。

 

レッサーパンダ

そろそろ帰ろうと出口へ向かっていたとき通りかかったら、たまたま飼育員さんが餌をあげているところだった。

餌は1か所ではなく、あちこちに少しずつ置かれている。環境エンリッチメントというやつですな。動き回っているとお客さんが集まってきた。やっぱり可愛いは強い。

まだ餌は残ってるんだけど、こんな感じでしばらくぼんやりしてた。もしかしたら餌を見つけられないこともあるのかも。そう考えると餌を隠すというのは、栄養とか衛生面を考えるとメインではなくおやつで、そのうえ定期的に飼育員さんが見回って食べたか確認するというのが必須かも。

 

本日はこれで終了。最後に行ってから10年くらい経っているので当たり前だがかなり変わってた。鳥見を覚えてから動物園とかに行かなくなってしまったけど、たまには行ってみるのも良いなと思った1日でした。