皆様明けましておめでとうございます。2023年も当ブログをよろしくお願いいたします。
卯年ということでアメフラシ(sea hare)。どちらも2019年の12月に捕ったもの。この2匹はたぶん別種。
2023年の鳥初めは1月2日、去年と同じく近所の公園で。
去年の記事はコチラ→2022年鳥初め - コミュ障カラスの生き物ブログ
まずは適当に歩きながら探索。ヒヨドリ、コゲラ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、エナガ、キジバト、ウグイス、ドバト、ハシブトガラス.... うん、いつものメンツ。
道沿いに植えられている梅のつぼみが大きく膨らんでいる。もうしばらくで咲くだろう。梅は早いものだと12月には咲くので、春を告げる花かと言われるとちょっと困ってしまうが、季節の移ろいを感じさせるには充分だろう。
池を見に行ったところ、池のそばの木の上に佇んでいた。ここではあまり見ないけど、こんな感じでふと見るといたりする。
ざっと20羽くらいだろうか。思ったよりも多い。昨晩はあまり冷えず池が凍らなかったのかも。池が凍らない限りはいるが、そろそろ冷え込んでくるのでもっと減ってると思っていた。
あちこちにいるので数えづらいが、全部で15羽前後といったところ。数の変動は少ない。こちらは池が凍っても残ってる。
オス2羽、メス1羽が一緒に行動していたが、少し離れたところにメスがもう1羽いたので、雌雄2羽ずつ。前回来たとき(→年末に近所で鳥見 - コミュ障カラスの生き物ブログ)も雌雄2羽ずつだったのでもしかすると同じ個体かも。
時々片方のオスが離れてオスメス2人っきり(2羽っきり?)になるタイミングがあり、そのとき2羽で首を振る動作をしたので交尾をするのかと思ったが、結局何も起きなかった。
カワウ
遥か上空でせわしなく羽ばたく鳥がいると思ったらカワウ。ここでは普段、こんな風に上空を通過していくのが時々見られる程度だが、たまに池に降りてきている。
トビ
時々猛禽であることを忘れる。この公園は住宅街の真ん中にあるからか、トビを含め猛禽はあまり出ない。
相変わらず人気な鳥。この日も7~8人を集めていた。今回見れたのはこの1回のみで、思ったよりも少なかった。
まさかのホシハジロ。去年も来てた(→ホシハジロと雑種カモとジョウビタキとルリビタキ - コミュ障カラスの生き物ブログ)ので2年連続の飛来。同じ個体かはわかんないけど。前回はペアで来てたが今年はこのオス1羽だけだった。
以前も書いたかもしれないが、ここでホシハジロを見ることはほとんどないし、ここ以外でこれほど近くからホシハジロを見ることはなかった。2回目だが夢中で撮影した。そして前回同様、自分以外でホシハジロに注目している人はいなかった。まあ珍しい鳥ではないからな。
ここでカイツブリを見るのは初。もっと写真撮りたかったけど、すぐ潜るうえ、あっという間に遠くに行ってしまうので諦めた。
1月にもかかわらず活動しているのか?確かに陽が差していると暖かいが、夜はかなり冷えるはず。大丈夫だろうか?
ハクセキレイ(上:幼鳥 下:成鳥)
そろそろ場所を移動しようとしたとき、2羽のハクセキレイが目の前に舞い降りた。成鳥1羽と幼鳥1羽。一緒に行動しているので親子で間違いないだろう。
幼鳥はこちらを気にせず、採餌しながらどんどん近づいてくる。ついには1mほどの距離まで近づいてきた。その後は筆者を飛び越えて反対側の地面に降り立つと、再び採餌を始めた。警戒していないわけではないようだが、障害物を避けているのに近いように見えた。
一方成鳥はこちらとの距離が2mほどになると、採餌を中断してこちらを警戒し始める。そしてその状況でこちらが少しでも動くとすぐに飛んで距離をとる。幼鳥とは大違い。これが大人の警戒心である。
樹上を「ケケケッ」と鳴きながら飛び回っている。鳴き声は聞いていたので来ていることはわかっていたが、姿を見るのは今季初。当然写真は撮ってないのですぐにカメラを構えたが、あっという間に飛んで行きこの写真しか撮れずに終了した。
池はある程度見たので森へ移動する。
枯れ木をつついていた個体をなんとなく撮影。この個体、よく見ると後頭部に赤い羽がある。つまりこの個体はオス。雌雄の羽色の違いはこの羽の有無くらいであり、羽も隠れて見えないことが多いため、野外で雌雄を区別するのは困難。筆者も雌雄を区別できたのはこれが初めてである。
羽繕い中。カラスのペアは繁殖期が終わっても解消しないそうなので、この2羽もおそらくペアだろう。
5~6人が集まっていたのでまさかと思ったがやはり。去年来ていたのは若オスだったが、同一個体なのかはわからない。
カメラマン達が半円状になってルリビをがっちり囲んでいる(※やめましょう)ので近づき辛く、少し離れたところから撮影。それでも結構近いが。
あれだけ囲まれてりゃこれ以上の撮影は無理だろうと思い移動しようとしたところ、ルリビがカメラマンの輪から脱出。輪から出れば当然輪の外にいた人が今度は近くなるわけで、結果として筆者が一番近くで見れた。ルリビがこちら側に脱出してきたのは幸運だった。
なお、この時、ツレがルリビを見つけられないことにキレてる人がいたんだが、「あの木」「地面の木」「斜面の木」しか言っておらず、そりゃ伝わらないよな....と。なんせこの辺りはずっと斜面が続くし、似たような木が何本も生えているのだ。こういう時は目印になりそうなものを見つけ、そこからどれくらいの角度でどれくらい離れているかを伝えるのが良い。ただでさえ人がキレてるのは見たくないが、そのうえ明らかに自分のせいなのに、それを他人のせいにしてキレてる人はより一層不快感が増す。こうはならないようにしなくてはいけない。
ルリビは見れたので、ここからはホソミイトトンボを探すことにした。以前、越冬直前のホソミイトトンボを見たのはこの近くである(→ホソミイトトンボ - コミュ障カラスの生き物ブログ)。
アブの仲間
下草の間を飛んでいるのはトンボではなくアブやハエの仲間。陽が差していると結構活動的になる。
オオカマキリの卵嚢(卵鞘)
あっさり3つ見つけた。この辺りはオオカマをよく見るのであるとは思っていたが、ここまで簡単に見つかるとは。
死骸かと思ったがまだ生きていた。しかし動きはたいへん鈍く、まさに“虫の息”である。
こちらは死骸。糸に引っ掛かり、風に吹かれてぐるぐる回っていた。
アオスジアゲハの蛹
枯れ木の中に緑色の蛹は目立つ。食草であるクスノキ、タブノキ、ヤブニッケイなどは常緑広葉樹であり、緑色でも問題ないのだろう。ただ、この個体は何らかの理由で落葉樹で蛹化してしまい、葉が落ちて目立ってしまっている。春まで生き延びられるだろうか?
こういうのを見つけられるので、何かコツさえつかめば見つけられるとは思うんだけど.... 残念ながら今回はホソミイトトンボを見つけることは出来なかった。どんなものも1回見つければ目が出来て見つけやすくなるらしいけど、その1回目が難しいんだよな。
鳥に関しては森ではガビチョウ、シロハラ、アオジ、さらに先ほどとは別のルリビタキを見つけた。しかし去年はいたジョウビタキやキセキレイは見つからなかった。キセキレイはいつも1羽だったからまだわかるんだが、ジョウビタキはなんでいないんだろう?複数羽いたからそれが急にゼロになるなんて考えにくいんだけど....
鳥の出はそこそこ良かったが、少々不安要素が多めな鳥初めとなった。