コミュ障カラスの生き物ブログ

生き物好きなコミュ障が気ままに書くブログです。

斑鳩と鬼蜘蛛と糸蜻蛉

鳥初め以来、約1ヶ月ぶりに近所の公園へ。

鳥初めの記事はコチラ→2023年鳥初め - コミュ障カラスの生き物ブログ

 

今回の狙いはホソミイトトンボ。鳥は目標を決めず適当に見て回るつもり。トンボを採るつもりはないので「虫採り」のカテゴリーに入れるのはおかしい気がして「雑記」にしてしまった。「虫見」カテゴリーもつくるか?

ホソミイトトンボの記事→ホソミイトトンボ - コミュ障カラスの生き物ブログ

※2024. 3. 23 追記

「虫採り」カテゴリーを「虫採り・虫見」に変更しました。それに伴い本記事含む「雑記」の記事のいくつかを、「虫採り・虫見」に移動しました。

 

シャクガの仲間?

フユシャクだと思うが種類はわからない。フユシャクはオスは飛んでいるので目につきやすいが、メスは一度しか見たことがない(ちなみに種はチャバネフユエダシャクだった)。しかも腹が潰れて卵が飛び出した死骸であった。いつか生きたメスを見てみたい。

 

突如上から聞き慣れない声。でもどこかで聞いたことあるような気がする。

イカ

正体はイカル。20羽ほどの群れがムクノキ?の木に集まってパチパチ音を立てながら食事中。この公園で見るのは初めて。筆者はイカルに対して神出鬼没の鳥というイメージを持っている。筆者の周りではイカルは定住せず、突然現れたと思ったら数日でいなくなってしまうからである。鳴き声に馴染みがないのも仕方ない。

群れでいると狙いが定まらず撮影が難しい。群れのはずれにいるものに狙いを定め、良い感じの構図になったらシャッターを切る。小魚の群れを狙うイルカやオットセイってこんな気持ちなんだろうか?

黒い顔と巨大な嘴をしっかり撮りたいが、動き回るうえキョロキョロするので、狙いをつけても良い感じの写真は難しい。ただ、良し悪しは主観だし、そっぽ向いた写真もネタになるから良い写真ではあるかもしれない。それと正面顔は面白いので好き。

さりげなく群れに交ざるシメ。どちらも太い嘴を持ち、しばしば混群をつくっているが、競合したりしないのだろうか?イカルのほうが嘴が太いのが関係してたりするんだろうか?ちなみにこの辺りではシメのほうがよく見る。

 

カルガモ

池には案の定カルガモ。いつでも見れるからありがたみがあまり感じられないが、安心感はある。ちなみにマガモホシハジロはいなくなってた。

 

キンクロハジロ

こちらも定番。20~30羽ほど。オスは白黒のコントラストが美しい。カルガモと違って冬しかいないが長ければ4月まで見れる。

 

ミシシッピアカミミガメ

眼の後ろの赤い筋がほとんど見えないが、筆者がここで見たアカミミガメ以外のカメはクサガメとスッポンだけだし、それらとは甲羅の形からして違うのでアカミミガメで良いと思う。鳥初めでも見たしやはり寒さに強いのだろう。世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれるだけのことはある。

 

ハシブトガラス

突然スーっと飛んできて地面に降りると何かをついばんで飛び去った。迷わず一直線に飛んできたので、もしかしたら貯食していたのかも。

 

この後はルリビタキのポイントにも行ってみたが、この日は日曜日ということもあってか特に人が多く、落ち着いて見れそうにないので早々に諦め、近くにあるホソミイトトンボのポイントへ。

アブやユスリカの仲間が下草の間を飛んでおり、それを狙ってクモが網を張っている。暖かいとはいえまだ2月なのに。

1匹のユスリカ?が網にかかると、すぐにクモがぐるぐる巻きに。この写真じゃわからないが、1cmにも満たない小さなクモである。

背中の白いV字模様が特徴的だが、模様を頼りにネットで調べても全くわからず、Twitterに上げたところサガオニグモではないかと教えていただいた。春の早くから見られるクモで、暖かい日には網を張るそうである。オニグモの仲間も白帯(隠れ帯)をつけるとは知らなかった。

特徴は腹部の「肩」が張り出すこと。背中の模様は個体差が大きいようで、V字がない個体も多いらしい。やっぱネットで写真見るだけじゃダメっすね。

 

キノカワハゴロモ

南方系だが最近北上している昆虫。実は好蟻性昆虫で、幼虫はアリの巣の中で、アリに甘露を提供しながら植物の根の汁を吸って暮らす。終齢幼虫はアリの巣の外でも見つかるので、成虫になる前にアリの巣から出ると考えられている。

 

オオカマキリの卵嚢

鳥初めでも3つ見つけたが、今回新たに3つ見つけた。ここ、秋にかなりたくさんのオオカマがいるんだろうな。

そして鳥初めで見つけたアオスジアゲハの蛹は、残念ながら見つけらなかった。やはり枯れ木の中の緑色の蛹は目立つのだろう。

 

肝心のトンボは全く見つからず。諦めて鳥を見ようと場所を移動すると、森の中に日当たりの良い笹藪を発見。なんだかトンボの越冬に良さそうに見えたので入ってみると、こちらに驚いたのか細長い虫が飛び出した。マジか!? 

笹の葉にとまったのを確認し慎重に近づく。

ホソミイトトンボ

ついに見つけた!ホソミイトトンボ!3ヶ月ぶりに出会えた。飛んでいたあたり完全に越冬中というわけではないみたいだけど(冬でも暖かい日には活動するらしい)。やっぱり動かないと見つけるのは厳しい。11月に比べ尾の先が青くなっている気がするが、光加減かもしれないのでちょっとわからない。

よくTV番組では「諦めかけたそのとき!」みたいなナレーションがつくけど、編集できてしまう以上どうしても疑わしく思ってしまう。でも今回は本当にそんな感じだった。ここで見つけられなかったら帰るつもりで探していたが、今まで見つけられなかったため半ば諦めていた。カモシカとかもそうだったが、やはり生き物は気を抜いたタイミングで出るようである。

1匹見つけたのだから他にもいるだろうと思い探してみたが、結局見つけたのはこの1匹のみであった。11月に見た地点からは直線距離でおよそ100m、産卵していた池からはおよそ250m離れていた。これまでは池の近くや11月に見た地点周辺で探していたが、これからはもっと範囲を広げて探す必要がありそう(11月に観察した地点は池から約350m離れていたけどね)。

 

この日はこれで終了。休日で家族連れやカメラマンが多く、あまりゆっくりは見れなかった。家族連れはともかく、10人以上のカメラマンが道のわきに陣取っているのはなかなか怖い。他の人の迷惑になるかもしれないし、そこに入っていく勇気は筆者にはなかった。

そして以前も思ったが、本当にこの公園でジョウビタキを見ない。前は複数羽のジョビを見たのに今季はさっぱり。今季はまだこの公園でジョビを見るどころか鳴き声すら聞いておらず、そのまま春になりそうな雰囲気である。生き物は気まぐれ、年によって波があるとわかっているつもりだが、やはり不安になってしまうものである。