久しぶりに某遊水池へ鳥見に行きました。最後に行ったのは去年の4月(→2022年の振り返り - コミュ障カラスの生き物ブログ)なのでほぼ1年ぶり。
到着して思ったのは水が少ないということ。遊水池の端は水が無くなっている。
これはサギの足跡?獲物なんていなさそうだが、水がないところも歩き回っているようだ。
こちらは哺乳類の足跡。ネコ?タヌキ?それともアライグマ?遠くて形がよくわからない。
とはいえ遊水池の大部分はまだまだ豊富な水をたたえている。
アカミミガメとカルガモ
まず目につくのはたくさんのカメ。1匹ぐらいスッポンとか交じってないかと思ったが、全部アカミミガメだった。カルガモは10羽もいないくらいで思ったより少ない。
カモは5種。どれも10羽程度しかおらず、思ったより少ない。そろそろ帰り始めるころだからかな?種数はそれなりにいるが。
バン
最も目につくのはオオバン。それでも10~15羽ほど。今日は全体的に個体数が少なめ?しかしバンはヨシ原の近くに4~5羽が見られ、いつもより多い。
こちらも5~6羽といったところ。もともとここではあまり多い印象はない。賑やかに鳴いているので目立つけど。
ダイサギは1~2羽、コサギは2~3羽、アオサギとゴイサギは1羽だけ。もともとサギはそんなに高密度にはいないから普段通りという印象。ゴイサギはもっと南側のポイントで見ることが多く、このポイントで見るのは初。
タシギ
水辺でお尻を振りながら歩き回る鳥を見つけ、これは明らかにシギチ!と双眼鏡を覗き込むと、2羽のタシギ。少し離れたところにさらに2羽いたので合計4羽。珍しい鳥ではないが、見つけるとちょっと嬉しい。
後ろのコガモと比較するとわかるが、タシギって結構ちっちゃい。全長は27cmだそうだが、嘴が長いのでもっと小さく見える。
浅瀬で何やら動いていたので見ると、アカミミガメとコイ。数匹が一箇所に集まってたけど何をしていたんだろう?
スズメ
ヨシの中ではスズメ、シジュウカラ、アオジ、ホオジロ、ウグイスが鳴いていた。ウグイスはぐぜりというには立派過ぎ、さえずりというにはまだまだ下手な歌を披露していた。
カワウ
婚姻色になっていたりなりかけだったり。この遊水池での個体数は年中多いと思っていたが、実際には安定しておらず、多いときは30羽以上もいるが、少ないときは数羽しかいない。今回は5~6羽だった。
近くの草地では数羽のムクドリが採餌中。身近だからあまり気にしないけど、結構きれいで、個体ごとに色違いもある面白い鳥。
一通り回ったのでポイントを移動。
モズ
ポイントに着くと早速モズがお出迎え。でも見れたのはこの1羽だけであった。もうすぐ帰る時期かな?
カメラを構えている人の狙いは大抵こいつ。そりゃきれいだもんね。ただ、珍しい鳥だと思ってる人も少なくないっぽい。
アメリカザリガニの幼体を捕らえた。カワセミは餌の好みは特に無いのか、魚、カエル、水生昆虫、エビ、カニなど何でも食べる。在来種か外来種かも問わない。カワセミがいるからといって、そこに豊かな自然が存在しているとは限らない。最低限のレベルからは脱した程度である可能性も高い。
けたたましく鳴いているので存在はすぐにわかる。ここには定住しておらず、水を求めてか近くの森から飛んでくる。
個体数は多めで、ヒヨドリと混群をつくったり、地面で単独で採餌したりしていた。シーズンの終わり頃のほうがよく見られる印象。
キジ
ヨシの中から聞こえるガサガサ音。ほとんどはアオジやスズメだが、今回はアタリだった。潜んでいたのはキジのメス。ここはキジが有名な場所ではあるのだが、いつも見られるわけではないし、大きな声も出さず、目立たないメスのキジを、ヨシの中に潜んでいる状態で見つけられたというのは嬉しい。
目の下の白いラインが特徴。オスのような大きな裸出部はない。地味な体色は草むらに見事に溶け込む。キジは抱卵・育雛は基本的にメスのみが行うので、メスは目立たないほうが都合が良い。
別のところからもガサガサ音。待っていると頭が灰色の小鳥が現れた。なんじゃこりゃ?と思ったが、よく見るとオオジュリンだった。夏羽に換羽中のようである。普段冬羽しか見てないからちょっと変わるだけでわかんなくなる。
近くにもう1羽。こちらはまだ冬羽。この辺りでは冬にしかオオジュリンを見られないので、オオジュリンと言えばこっちの姿をイメージしてしまう。
先ほどのポイントにもいたが、こちらにもホオジロ。そしてカシラダカもいた。ヨシの中は賑やか。
先ほどのポイントにはなぜかいなかったが、こちらには見える範囲で4~5羽確認できた。この他コガモやカルガモも確認。これでこの日確認できたカモ類は6種となった。手前の針金は遊水池の管理に使うものなのかもしれない。
こちらにもオオバン。やっぱり多いね。この2羽はコンクリートに生えた藻類を食べていた。
ついばむときは、顔を横向きにして、嘴を水平に開いている。確かにこのほうが効率良さそう。
同一個体かはわからないが、いつも同じ場所にいる。いないときもあるけど、普通1~2羽は見られる。今回は3羽を確認。
撮影中は気づかなかったがルアーが落ちている。バスか、あるいはナマズ狙いだろうか?この遊水池にはどちらも見られ(ブラックバスを見た記事→カモを狙いに某遊水池へ - コミュ障カラスの生き物ブログ)、この付近に生息し、狙う人もいるのだろう。糸が切れるのはよくあることだそうだが、切れた糸や針はしばしば野生動物を傷つける(→1年の振り返り(2020年) - コミュ障カラスの生き物ブログ)。
ハクセキが多いがキセキも見られる。さすがに冬だけだが。なお、セグロセキレイはほとんど見ない。
今回見たジョビはこの1羽だけ。近所の公園だけじゃなくここでも少ないのか?と思ったが、よく思い出すと以前からここでジョビを見ることは多くなかった。
日が傾く頃、賑やかな鳴き声を響かせながら15羽ほどのオナガがやって来た。ねぐら入りかな?
これらの写真、よく見ると小さな羽虫が写り込んでいる。この日はあちこちにユスリカなど双翅目(ハエ目)の蚊柱が見られ、かなり高いところまで飛んでいるものもいたので、それが写ったのだろう。
帰り際、高速で飛び回る鳥を発見。ヒメアマツバメかと思ったが、そんなにブーメランみたいな形をしていない。イワツバメだった。今年初認。ついに夏鳥もやって来た。これが最良の写真なのはご容赦願います。
本日はこれで終了。約3時間で41種もの鳥を見れた。イワツバメがいることを除けば冬のメンツだが、少しずつ季節が変わっていくのを感じた1日だった。