今年のGWは某遊水池と2度目の恐竜博2023に行った。バイトを始める前はこういうところは平日にガンガン行ってたから、休日はむしろ出歩かなかったんよね。休みの日に出かけるのがなんか久しぶり。人が多いのはちょっと困るけど。
某遊水池
スッポン
某遊水池での目標。前回(→キジはいずこへ... その2 & ちょっとしたお気持ち - コミュ障カラスの生き物ブログ)のような甲羅干しは見られなかったが、あの警戒心を考えると1回でも見れたら満足すべきだろう。水面下に甲羅が全く見えないので、首だけを伸ばして顔を出したようである。スッポンって結構首長いんだよね。
イソシギとアオダイショウ
水辺に現れたアオダイショウをイソシギが警戒。
動画でも撮影したが、カメラを回してすぐにアオダイショウが草むらに隠れてしまった。
スネークヘッドと呼ばれるがあんまりヘビ顔ではないと思う。模様はニシキヘビっぽいけど。初めて見たが調べるとそれなりに目撃されているらしい。ここにいる外来魚はコイやブラックバスだけではないのね。
タシギ
この時期になっても残ってて意外だった。コチドリとのツーショットを狙ったがそんなに甘くなかった。
アカミミガメばかりだと思っていたが、岸辺近くに3匹発見。甲羅の3本のキールが目立つ。
泥を乗っけた状態のものも。どういう状況でそうなった?
ちなみにまたしてもキジは見られなかった。
科博
2度目の恐竜博2023。ズールは何度見ても良き。
お土産に買ったマイプとデイノケイルスのペーパークラフト。マイプはらえらぷすさんの図に忠実に作ってあるそうなので購入。図録とかにも載ってなかった気がするし。デイノケイルスは好きなのでその場のノリで購入。体が見つかったというニュースを見たときは本当に驚いた。そして違法入国(?)していた可能性があることにもっと驚いた。ちなみにこの2体を作成するのに10時間くらいかかった。
恐竜博を見終わった後は常設展へ。科博といえば“レイモンド”(Raymond)。左半身を上にした状態で発見され、左半身は風化し、尾の大部分は失われ、頭骨もばらけていたが、右半身は関節した状態で出てきた。ほぼ全身が関節した状態で発見されたトリケラトプスはレイモンドとモンタナ闘争化石の角竜くらい。実は結構貴重な化石。
“サンディ”(Sandy)の実物化石。体骨格の多くが残された貴重な化石。その一方で頭骨はそんなに残っていないが、スティギモロクのようなトゲが残されていた。この標本はまだ未記載らしい。
ステゴサウルスは背中のプレートや尾のスパイクが有名だが、実は喉に皮骨がある。そしてやはり第一頸椎の突起が長い。恐竜博を見た直後だからどうしてもこういう部分に目が行ってしまう。
恐竜の骨の名称。覚えるとネット上の古生物クラスタの話がだいぶ理解できるようになった。基礎知識はやっぱり大事。
エスカレーターのところにある淡水魚の化石。子どもの頃から見ているが、いつ見ても目を奪われる見事な化石である。ほとんどはナイティア(Knightia)という魚だが、ディプロミストゥス(Diplomystus)という魚もまじっているという。正直どれがどれだか全くわからん。
一番大きな2個体はミオプロスス(Mioplosus)という魚だとか。こちらはすぐにわかった。デカいし。背鰭の位置や尾鰭の形が全く異なる。
『科博の標本・資料でたどる日本の哺乳類学の軌跡』という企画展をやっているのを知り興味本位で入ってみる。入口と出口にはそれぞれニホンオオカミとニホンカモシカの頭骨。
世界三大珍獣の名付け親。ボンゴを入れて四大珍獣とすることもあればカモノハシを加えて五大珍獣とする場合もあるとか。三大珍獣の時点でも定義らしい定義はないそうだが、ほんとにガバガバだな。
なんとツチブタの剝製が。ピンクパンサーは何度も見たがリアルアードバークを見るのは初めて(※ピンクパンサーにアードバークというキャラクターが登場する)。思ったよりデカいし爪がゴツい。それにしてもこの2体はどこから入手したのだろう?
脚には縫い目が見える。結構太い糸で縫っててびっくり。そして指の1本1本に切れ込みが入ってて非常に丁寧に皮を剝ぐことがわかってびっくり。
ヒツジのなめし革。これだけ触ってもOKだった。当然といえば当然なんだが、こちらもちゃんと足の先まで切り開くのね。よく見かけるなめし革は足の先は切り取られてたりするから意識しづらいが。
ニホンカモシカの剝製も。個人的にニホンカモシカは好きだから展示を見つけるたびに「おっ」となる。白い大人と黒い子どものコントラストが映える。
アマミノクロウサギの標本はもともとは少なく、科博は標本数の増加に努めているんだとか。サラッと書いてあるが2021年に103匹も交通事故死したんか.... 奄美ではマングースはほぼ根絶したがネコは相変わらずいるし、そのうえ交通事故が多いとなるとなあ....
個人的に1番興味を持った文部省掛図・獣類一覧。テナガザル、センザンコウ、シマウマ、カモノハシなど海外の動物も載っていて興味深い。「シヤウ〲」(横書きだから「シヤウ〴〵」と書くべきか?)はオランウータン、「シヽ」はライオン、「ヤマノイヌ」はニホンオオカミであるとすぐにわかったが、「ライジウ」って何ぞ?別名キテンとあるが描かれている生き物は黒いのでスステンあるいはクロテンか?「アカクマ」は解説からしてヒグマ。イッカクは「ウニコール」とあるが、これ「ユニコーン」だな?「ヲカツギ」は解説を読む限りムササビなんだがここでは分けられている(ちなみにムササビの別名の1つに「オカツギ」がある)。あと、解説ではトナカイとジャコウジカ(「ジヤカウジウ」とあるがジャコウジカで良いと思う)が北海道にもいることになっているが、彼らは北海道には分布しないはず。どういうことだ?
近所の公園
GW中ではなくその前後だが、近所の公園にも足を運んだ。
クロヤマアリの一種
春は収穫の季節?実際は年がら年中収穫している。コロニーのメンバーを養うためには大量の食糧が必要だ。
巣の近くをうろつくアオオビハエトリ。アリの巣の近くにいたり、アリを咥えたりしてるところはしばしば見るが、狩りは1度しか見たことがない。しかもアミメアリの行列の横に陣取って幼虫や蛹だけを選んで食べるというもので、成虫を襲うところは見たことない。
シオヤトンボ(上)とシオカラトンボ(下)
まだシオヤのほうが多くシオカラは少ない。そしてオオシオカラはまだいなかった。クロスジギンはもう出ていたが。
翅がボロボロの越冬成虫。そろそろ役目を終えるころ。
キアシドクガ
前蛹と蛹。蛹の写真を撮った5月12日には成虫も見られた。乱舞が見られるのももうすぐ。
アカミミガメにまじって見慣れぬカメを発見。下はすぐにハナガメだとわかったが上はなかなかわからず、子どものころに読んでた爬虫類の図鑑を引っ張り出してチズガメが似ているとわかり、そこからさらにネットで調べてミシシッピチズガメだと判断した。どちらもここで見るのは初めて。どちらも生態系被害防止外来種リスト掲載種であり、ハナガメに至っては特定外来生物に指定されている。最近放されたのだろうか?それとも筆者が見ていなかっただけで前からいたのだろうか?どちらにしろ逃がした時点でOUTなんだが。
ミシシッピチズガメはしばらく日光浴をしたら水に戻るが、またすぐに水から上がることを繰り返していた。甲羅からして確実に同一個体なので、複数個体が入れ替わり立ち替わりやって来ていたというわけではない。1個体しかいないという点はちょっと安心。
一方のハナガメはじっとしたまま。いつの間にかクサガメも日光浴に参加してる。
ミナミメダカ?
卵を抱えてる個体も見られる。1か月ほど前にはメダカはあまり目につかず、ヒキガエルのオタマが大量にいたが、今は逆転。
4月上旬の様子。浅瀬はヒキガエルのオタマで埋め尽くされていた。
群れの中にヒメダカがまじっていた。放流はいけません。分布からすればここにいるのはミナミメダカなんだが、こうした放流個体のせいで純粋なミナミメダカなのかはちょっと怪しい。
なんだかんだ今年のGWはなかなか充実していたと思う。