コミュ障カラスの生き物ブログ

生き物好きなコミュ障が気ままに書くブログです。

姫路市立水族館 その2

※写真多過ぎ注意

その1はコチラ

再びやって来ました姫路市立水族館。時刻は14時。閉館まで3時間。前回とそんなに変わらないじゃないかって?仕方ないじゃんこの日しか兵庫に行けなかったんだから。

修理から戻ってきたP900を手に早速水族館へ。ちなみに今回も手柄山中央公園ビンズイを見たが、やっぱり写真は撮れなかった。

前回は新館しか見れなかったので今回は本館から見ようと思う。

(左から)マゴチ、コモンサカタザメ、ヒラメ

まずは播磨の磯や干潟の魚たち。こう見ると本当にヒラメ・カレイの仲間は独特な進化をしたものだと思う。みんな上下に平たくなっているのに、左右を平たくして眼を移動させるとは。異体類と呼ばれるのも納得である。

ヒガンフグ

平たい魚たち以外にもボラ、シマイサキ、ヒガンフグが展示されている。隅のほうでじっとしていたヒガンフグだが、ゆったりと動き出してこっちを見つめてきた。

ヒガンフグを撮っていると突然砂の中からエイが飛び出してきた。なんだこのエイは⁉解説パネルに無かったぞ⁉

ツバクロエイ

姿を現したエイはなんとも独特な形をしている。まるでステルス爆撃機。おかげでツバクロエイだとすぐにわかった。結構おいしいらしいが、出回ることはほとんどないという。簡単に捕れる魚でもないみたいだし(日本で食用にされるのはほとんどアカエイ)。実はIUCNレッドリストでVUに指定されている絶滅危惧種

砂に潜るツバクロエイ。マゴチもコモンサカタザメも砂に潜るが、ヒラメは砂に潜らないようだ。

砂に潜ったツバクロエイ。うっすら輪郭がわかる....かなぁ?ペラペラの魚体は簡単に海底と一体化する。噴水孔が見えるのでいるのはわかるが、その気で探さなければ見つけられないだろう。

 

下から見上げてみようと書いてある水槽。壁にかかっている懐中電灯で照らせということらしい。指示通りに見上げてみると....

カブトガニ

カブトガニの腹面と御対面。この発想は良いのか悪いのか。こう見ると確かに鋏角類だけあってクモやダニに似てる。かつては播磨にもいたが、今はいないらしい。カブトガニ類にはアジアに3種、北アメリカに1種の現存種がいるが、日本に分布するのはTachypleus tridentatus1種のみ。セカオワSaoriさんがカブトガニを飼育していたと話題になった(筆者も驚いた)が、流通しているのは外国産で、T. tridentatusは飼育できないようである

 

ソウシハギ

パリトキシンという猛毒を内臓に持つが、実は沖縄など一部地域では食用にされる。毒があるのは内臓だけで、身に毒は無いから(ただし、同じように内臓にパリトキシンを持つことがあるアオブダイの場合、筋肉を食べて中毒した例もあるとか)。カワハギの刺身は肝と一緒に食べるのが美味いとされるが、ソウシハギでそれやったら死にます。マジで。

 

マアナゴ

みっちりと詰まっている。公式サイトの写真通り。シェルターは3つ置かれているが、ぎゅうぎゅう詰めなのはこれだけで、他2つはスカスカだった。

 

ヌートリア

1階に降りるとヌートリアの展示室が。ヌートリアは南米原産の大型齧歯類。水上でも授乳できるよう乳首が背中寄りにあるらしい。日本には軍服の毛皮の材料&食用として導入されたが、終戦後に放逐・野生化した。西日本に主に定着している。

特定外来生物の飼養許可証。ヌートリア特定外来生物。飼養等は原則禁止だが、学術研究、展示、教育、生業の維持等の目的で行う場合については、主務大臣の許可を得ることで飼養等をすることが可能である。ちゃんと見えるところに貼られている。

 

キメンガニ

ヌートリアの隣には無脊椎動物のエリア。初めて見たキメンガニ。背中にウニなどを背負って身を隠すカニの一種で、後ろの4本の脚は物を背負うために特殊化している。この個体は観察用の透明なプラスチックを背負っている。

何も背負ってない個体がいたが、よく見ると下の個体に抱きかかえられてる。まさか交尾か?仮に産卵したとしても、水槽内で幼生が上手く成長出来るとは思えないが....

 

ムラサキウニ

食べているのはキャベツ。5本の歯が生えた口が見える。ウニはヒトデ同様五放射相称の生き物で、それ故に歯も5本。歯は頑丈で、植物の硬い茎も噛み切ってしまう。

 

シャコ

寿司ネタとして有名であり筆者も好きだが、生きている姿も格好良くて好き。派手な模様を持つトラフシャコやモンハナシャコなどは観賞用としても人気だというが、個人的にはシャコの落ち着いた色合いも、彼らに負けず劣らず美しいと思う。パッと見はエビに似るが、よく見るとそのボディプランは結構違う。類縁関係も意外と遠い。体はとても柔軟で、その場でくるりとUターンすることができる。反対に、エビのように素早く後ろに跳ねることはできない。

シャコ類最大の特徴といえば捕脚であろう。シャコ類の捕脚は種によってカマキリのカマのような形の刺撃型(spearer)と、棍棒状の打撃型(smasher)の大きく2タイプに分かれる。シャコは前者であり魚やゴカイを捕らえて食べるが、打撃を放つことも可能で、アサリなども殻を叩き割って食べてしまう。後者の代表格はモンハナシャコ。

ガラスに接した人工の巣穴。シャコは砂や泥の海底にU字型の穴を掘って生活する。これはそれを再現したもの。こういう工夫は結構好き。水槽の横にライトが備え付けられており、中を照らせるようになっている。

この個体は右の捕脚を失っている。他に隻眼の個体もおり、争いが多いことがうかがえる。この水槽には10匹以上のシャコがおり、なかなか過密状態なように思える。人に見せることと生き物の状態を良く保つことは、時には(というかだいたいは)対立してしまうものであるが、この水槽の個体数はもう少し減らしても良いのではないかと思う。どの個体も10〜15cmほどと大きく、人工の巣穴もあるから、来館者が見つけられないなんてことはなさそうだし。

 

白ナマコ

種としてはマナマコとのこと。マナマコは色彩変異が豊富だが、白いものは珍しいらしい。ちなみに赤いものは別種とする説もある。

 

コブダイ

続いては岩場の魚エリア。1mはありそうな大きなコブダイ。頭と下顎のコブは成長に従い大きくなる。筆者がコブダイと聞いて思い浮かべるのは、今は亡き佐渡の「弁慶」と、そのライバルであった「ゴル」である。1mを超える巨体と大きく発達したコブを持ち、「赤岩」と呼ばれる巨岩の上で20年近くも争い続けていたという。NHKダーウィンが来た!」や映画「OCEANS」でも取り上げられた。それ故、勝手に日本海の魚というイメージを持っていたが、瀬戸内海にも多く生息している。生息範囲は結構広いのだ。

 

ミノカサゴ

派手な見た目故か水族館ではお馴染み。生息範囲が広く手に入りやすいというのもあるのかも。ダイビングでも人気だそうだが、ヒレに毒棘を持つからなのか他の魚とは異なり、人が近づいても逃げない。そのためうっかり刺されてしまうこともあるようだ。あまり出回らないが食用とされることも。

 

イカナゴ

写真がボケていることについてはご容赦ください。動きの速いイカナゴにピントを合わせるのは難しいのだ。タイムリーなことに、つい最近X(旧Twitter)で危機的状況にあると知った。乱獲により東北ではほぼ絶滅状態。伊勢湾でも仔魚が採取されず、絶滅に近い状態にあると考えられる。実は播磨灘でもかなり危機的状況にある。このままではイカナゴも、瀬戸内海沿岸地方の郷土料理であるイカナゴの釘煮も消えてしまう。イカナゴに限った話ではないが、不漁不漁言いながら毎年捕るからね。ウナギ(ニホンウナギ)もそうだが、ずっと食べてきたものを突然食べるなとか、量を減らせと言われたら反発したくなるだろうし、それで生計を立てている人は苦しくなる。筆者のような人間は当事者ではないから好き放題言えるという面もあることは理解しているつもりである。しかし、このまま現状維持ではどう考えてもお先真っ暗なので、なんとか科学的根拠に基づく適切な資源管理をしてほしいものである。イカナゴだけがそうなってるわけではないのだし。

上層〜中層を泳ぎ回っていたが、しばらくすると下のほうに降りてきた。よく見ると口をパクパク動かしている。餌の時間だったようだ。

餌は沈殿タイプのようで砂の上を舞っている。イカナゴの尖った口では水底の餌は食べづらいんじゃないかと思ったが、水流で舞い上がるのでそんなこともないようだ。

砂に潜るイカナゴ。砂に潜っている個体がチラホラ見られるが、休息する際の行動だとか。図鑑やネットでは砂に潜るという行動について夏眠ばかり書かれていたが、単なる休息においても砂に潜るようである。

砂から顔やヒレが突き出ており、かろうじて居場所がわかる。しかし全身が隠れていることも少なくないので、見えてないからといって、そこにいないとは限らない。写真には頭が1つ、ヒレらしきものが3つ写っているが、この状況に気づいた筆者がカメラを構えた瞬間、2~3匹のイカナゴが砂に潜っていった。つまりこの写真に写っている範囲には6~7匹のイカナゴがいることになるのだが、ご覧の通り全くわからない。

砂に潜る瞬間を撮ろうと思ったが、速い・暗い・前触れがないの三重苦でとても無理。これが最良の写真。突然降下してズボッと潜ることもあれば、砂の上でゆったり泳いでからスーッと潜ることもある。この写真は後者の状況。前者は撮れん(断言)。

動画だったら撮れるんじゃ?と思ったが.... 結果はご覧の通り。

長くなったのでその3へ続く。

姫路市立水族館 その1

※写真多過ぎ注意

姫路市立水族館に行ってきました。

姫路市立水族館は、兵庫県姫路市手柄山中央公園内にある水族館である。開館は1966年で、今年で58周年。新館、本館、屋上ビオトープの3つに分かれており、新館には里地の生き物やケヅメリクガメ、本館には里海の生き物やヌートリアなどが展示されている。

 

水族館に行く前に手柄山中央公園を探索。ハシブトガラスヒヨドリシジュウカラ、ウグイス、ハクセキレイなど、市街地の公園でよく見られるメンツ。しかしビンズイが目の前に現れたのは驚いた。写真は撮れなかったが。

遠くに見えるは姫路城。結局行かなかった。ちなみにこの日、なんか奇抜な格好をした人をよく見たが、コスプレイベントをやっていたことが後に発覚した。

太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔

突然線香の香りが漂ってきたので何かと思ったら、そういうことでしたか。広島でも長崎でもなく姫路にあるのがちょっと意外。

塔の周りには全国の死没者と罹災人口が。筆者の故郷の横浜市。横浜でもこんなに多いのか。

死没者が1万を超えていたのはこの4都市。原爆が落とされた広島と長崎は多いんだろうなと思ってはいたが、東京と大阪はなぜ?当時から人口が多かった?と思ったが、どちらも空襲を受けた都市だった。いずれにしろこれほどとは思わなかった。特に広島は桁が1つ違う。

日向市。調べると日向市になったのは1951年だとか。だからどちらも0なのか。

 

ようやく水族館へ。時刻は15時。17時閉館だからちょっと時間ないかもしれないけど、まあ大丈夫っしょ!(フラグ)

まずは新館へ。筆者は最近淡水魚がお好き。

姫路市立水族館の主な取り組み

入ってすぐにこんな看板が。どのような形で社会貢献しているのかを示すことは重要。

 

ヌマムツ

まずは河川下流域水槽。ヌマムツはカワムツに似ているが、胸ビレと腹ビレの前縁が赤く、鱗はより細かい。また、鰓蓋にも追星が現れる。

 

ワタカ

名前は聞いたことあるが見るのは初めて。体型はモツゴみたいだが遥かに大きい。水草や藻類を好んで食べる。本来の分布は琵琶湖・淀川水系で、環境省RLで絶滅危惧ⅠA類(CR)だが、琵琶湖産アユに紛れて各地で放流され、定着している。

 

ニホンウナギナマズ

同じくらいの太さなのが意外。もちろん大きなナマズだとウナギよりずっと太いんだけど、ナマズも細長い魚だし、ウナギも大きな個体だと結構太くなるからね。ナマズは何度か野外で見たけど、ウナギはまだ見たことない。ウナギはいつか野外で見てみたい魚の1つ。

 

鳥のオブジェ

生息環境の再現からか、所々に鳥のオブジェが。コサギのオブジェ、草に埋もれてる。

アユ

隣には河川中流域を再現した水槽。水位が30分ごとに変わるらしい。泳ぐアユを狙ったが、動き回るからどうしてもブレてしまう。シャッタースピード上げれば良いんだけど、あんまり上げると写真が暗くなってしまう。

露出を最大限上げて、暗くなり過ぎない程度にシャッタースピードを上げ、その写真をさらに明るく加工してこんな感じ。それでもちょっと暗いしブレてる。

アユを狙ったんだけど、ピントが合っているのはカワムツ。アユはずっと激しく動き回っているからかピントが合わない。カワムツはそれよりゆったり泳いでいるのでピントは合いやすい。

気づけば水位がこんなに低く。水位が下がると上流へ上がるらしい。水位が下がったんなら下流へ行ったほうが良さそうな気もするが、水位が下がったことではなく流れに反応しているのかも。

ついにジャンプ。ブレブレだが10分以上粘ってこれが最良の写真。展示の都合上、魚たちが乗り越えられるのはここしかないのでもっと近くで見たいのだが、近づくと魚が逃げてしまうのでそれはできない。

失敗ver. ジャンプしても乗り越えられないこともしばしばあった。

ジャンプしたが石の上に乗り上げてしまい、そこで跳ねて水に戻るアユ。連写したが、最初の乗り上げるところは撮れなかった。P900の連写は7枚までだし、筆者の反応速度では間に合わない(この後、P900には先取り撮影の設定があることを知る)。

上流側にはオイカワやムギツク。そして乗り越えたアユ。ちなみに筆者が見た限りでは、段差を乗り越えるのは全てアユ。カワムツやオイカワは降りることはあっても登ることはなかった。

ニホンイシガメ

奥にはニホンイシガメ。イシガメも野外で見てみたい生き物の1つ。筆者が子どもの頃は、まだ身近なカメの1種として図鑑に載っていたが、いつからか希少なカメの代表のような扱いになってしまった。

 

ヤマメ(上)とイワナ(下)

アユたちの水槽の隣には、ヤマメとイワナが展示されている上流部を再現した水槽。どちらも生息地の減少や放流の影響で、野外ではあまり良い状況ではない。サケ・マスもいつか野外で見てみたい。

 

アメリカザリガニ

子どもを抱えるメス。過去、一度だけ、飼育していたアメザリが持ち腹で産卵したことがある。結局孵化まではいけたがその後は上手くいかなかった。もう一度挑戦しようと交配を試みて、なんとか交尾はさせたものの、産んだ卵は無精卵で失敗に終わった。

 

サワガニ

一生を淡水で過ごすカニだが、海流(黒潮)に乗って分布を拡大した可能性が示唆された(論文はコチラ(英語)。プレスリリースはコチラ)。筆者の近所で見るサワガニは青白いタイプで、件の論文に従えば海流分散で屋久島周辺からやって来た可能性が高いということになる。身近な生き物にも、まだまだ謎が隠されているのですな。

 

ゲンゴロウ(ナミゲンゴロウ

日本産ゲンゴロウ最大種。昔はそこまで大きいとは思えなかったが、多少なりとも水生昆虫をかじった今はかなりの巨大種に見える。いつか野外で見たい生き物の1つだが、東京や神奈川では絶滅しているので難易度は高いだろう。関係ないがよく見ると水底にはミズムシ(甲殻類)が。

ゲンゴロウは去年から特定第二種国内希少野生動植物種に指定され、販売目的での採集は禁止となった。特定第二に指定されている昆虫には、他にタガメやコバンムシがいる(分類技能検定のために覚えた)。

驚くことに彼らは水族館で繁殖させたものだとか。飼育下繁殖が進むのは喜ばしい。繁殖に必要な条件が分かれば生息地保全に役立つし、万が一の際の系統保存にもなる。

 

ここでトラブル発生。P900を落として動作不良に.... ストラップを肩にかけていたのだが、落ちた荷物を拾おうとしゃがんだ際に滑り落ちてしまった。高さは20cmほどだったが、当たり所が悪かったのか電源がつかなくなってしまった。仕方ないのでここからはスマホで撮影。

 

ニホンヒキガエル

北海道と沖縄を除く日本全国に分布するヒキガエルだが、西日本にいるのは亜種ニホンヒキガエル。筆者が今まで見てきたのは東日本に分布する亜種アズマヒキガエル。鼓膜の大きさが違うらしいのだが、正直よくわかんなかったです....

 

アカハライモリ

カエルと共に日本の水辺の生き物の代表格。地域ごとに遺伝的な違いがあり、それが体の色や模様に表れているらしい。放流はダメ。

 

ニホンヤモリ

イモリがいればヤモリもいる。筆者は昔、イモリとヤモリの違いを聞かれ、見た目があまりにも違うので逆に答えられなかったことがある。印象を言語化しておくのは大事。

 

オヤニラミ

子どもの頃、名前や見た目がいかついので大型魚だと思っていたが、思っていたよりずっと小さくて驚いた思い出。いつか野外で(以下略)。環境省RLで絶滅危惧IB類 (EN)に指定されているが、その一方で各地で放流されている。

 

イチモンジタナゴ

スイゲンゼニタナゴ(カゼトゲタナゴ山陽集団)

ヤリタナゴ

ニッポンバラタナゴ

アブラボテ

まだ繁殖期には早いがうっすらと色づいており、これはこれで美しい。いつか野外で(以下略)。多くの種が絶滅危惧種のタナゴ類。レッドリストに掲載されていないのはカネヒラのみである。イシガイ目の二枚貝に産卵するという習性上、イシガイ目がたくさんいるような環境でないと生きていけない。そしてそんな環境は他のタナゴ類にとっても好適な環境である。観賞・釣り目的、あるいはその希少性ゆえの放流が各地で行われており、絶滅危惧種なのに国内外来種として他のタナゴ類を追いやっているなんてことも....

 

カワヒガイ

こちらも二枚貝に産卵するヒガイ。琵琶湖には固有亜種のビワヒガイ、それ以外の近畿~中国地方および九州にはカワヒガイが分布する。ビワヒガイの放流により遺伝的撹乱が危惧されている。放流はダメ。

 

カワバタモロコ

国内希少野生動植物種に指定されているカワバタモロコ。現時点では魚類で唯一の特定第二指定である。生息が確認されている全ての府県でレッドデータブックに記載されている。今の時期の見た目は地味だが、繁殖期のオスは見事な金色の婚姻色を呈す。図鑑やネットでしか見られない生き物が今、目の前にいるという事実に胸が熱くなる。

 

アユモドキ

こちらも国内希少野生動植物種カワバタモロコとは違い特定第二ではないが、こっちは国指定の天然記念物。環境省RLのほかIUCNのレッドリストにもCRとして掲載されている。アユモドキが絶滅寸前だと知ったときは本当にショックだった。子どものときTVで見て存在を知ったが、独特な見た目とか、雨によって出来た水溜まりに産卵するとか、卵は1日で孵化するとか衝撃的なことばかりで、20年近く経った今でも覚えている。野外で見るのは絶望的なので、水族館でも良いからずっと見たいと思っていた。出会えて感激。

 

カミツキガメ

特定外来生物。展示個体は甲長30cmほどだが、大きなものは40cmを超えるという。筆者はまだ野外で見たことはないが、神奈川県を含め日本各地でしばしば見つかっている。

 

ワニガメ

特定外来生物カミツキガメより一回り大きく、甲長40cmはありそう。カミツキガメほどではないが、こちらも神奈川県含め日本のあちこちで見つかっている。

こちらは幼体。これでも甲長20cmほどで、アカミミガメの成体なみのサイズ。頭のサイズはアカミミガメとは比べ物にならないが。

 

アリゲーターガー

特定外来生物。大きなものは3mを超えるとされるが、展示個体はだいたい1〜1.5mといったところだろうか?凶暴で危険な魚と紹介されることもあるが、実は丸吞みにできるサイズの獲物しか襲わないし、省エネなので食べる量も少なかったりする。とはいえ体が大きいので獲物のサイズも大きくなるし、エナメル質に覆われたガノイン鱗と呼ばれる鱗を持っており、幼魚でも襲われにくい。日本の水生生物では太刀打ちできない。

 

ガラ・ルファ(Garra rufa

「スキンケアフィッシュ」とあったが、筆者が子どもの頃は「ドクターフィッシュ」の名で知られていた。名前変わったのか?

 

もう少し見ていたかったが、この時点で時刻は16:50。冒頭でも書いたが、ここは17時閉館。飼育員さん達が片付けの準備を始めたのでもう出なくてはいけない。

最後に中流域水槽とナマズを撮影。筆者が1つ1つの展示に時間をかけ過ぎているというのもあるが、コンパクトだが密度があり、とても2〜3時間では足りない。1日使い切るつもりで臨んだほうが良いかも。

その2へ続く

生物分類技能検定2級動物部門【合格体験記】

生物分類技能検定2級動物部門に合格しました。学生時代は遊びほうけて運転免許以外の資格は何一つ取っていなかったので、就職のためにも何か取っておくかと思い、まずは潜水士と生物分類技能検定に目を付けた。どちらも合格したので、合格体験記を書いてみることに。潜水士については別記事で。

試験の手応えはなく完全に落ちたと思い、試験直後から落ちたことを報告するポスト(ツイート)をし、落ちたことを報告するブログ記事を書き始めていた。

↑試験直後の発言。まさか受かるとは思わなかった。

というわけで、本記事は不合格体験記のつもりが合格体験記になり、戸惑いながらも喜びが抑えられず変なテンションになった筆者によって書かれました。どうか暖かい目でお読みください。

目次

 

はじめに

生物分類技能検定とは

まず生物分類技能検定とは何かというと、一般財団法人自然環境研究センターの認定する生物分類の検定試験で1級~4級まであり、2級は動物部門・植物部門・水圏生物部門の3つに分かれていて、1級はさらに細かく専門分野が分かれている。3級・4級は部門が分かれておらず、動物・植物・水圏生物の全てが対象になる。

民間資格の1つであるが、1級、2級の登録者は環境省の「一般競争(指名競争)参加資格申請」の有資格者として認められており、そのほか林野庁地方自治体などの自然環境に関わる調査・保全業務等の入札資格としても取り入れられている。1級の受験には業務経験が必要であり、業務経験なしのアマチュアが取れる最高位は2級である(2級以下には受験資格なし)。

ちなみに65点以上で合格だそうだが、自然環境研究センターのWebページでは合格基準点が100点満点で70点となっている(2級の場合)。筆者はこれを見て「今年から基準点が上がったのか〜」と思い、結果発表まで70点以上が合格だと思っていたが、そうではないらしく今年も65点以上で合格だった。

 

受験動機

筆者が生物分類技能検定を知ったのは学生時代。所属していた研究室の机にチラシが置いてあった。名前だけは覚えたものの、そのときは何もせず。後に就活の際、応募資格として生物分類技能検定を取得していることが挙げられている会社をいくつか見つけ、これって取っといたほうが良いのでは?と思うようになった。

2級を選んだ理由は、筆者の興味のある分野が脊椎動物節足動物で、その一方植物は苦手であり、分野が分かれているほうが合格する可能性が高いと思ったから。また、仕事につながるかもしれないし、2級はかなり難しいと聞いていたので、難易度の高いことを乗り越えて自信をつけたかったというのもある。

 

試験勉強

まずは過去問を入手。これが無けりゃ始まらない。過去問と同じ問題が出ることはほぼないのだが、出題傾向を掴み、自分のレベルを知ることができるので、合格するためには必須である。過去問等はAmazonでしか売ってないみたい。

筆者が購入したのは2023年度版で、2019〜2022年度の問題が収録されている。購入した時期は4月。なるべく早くから勉強を始めたかったので、過去問が販売されたらすぐ買った。そして同時に図鑑も購入。生物分類技能検定はほとんど暗記問題であるためテキストがなく、過去問に解説もなく、とにかく自分で調べるしか勉強法がない。合格するためには図鑑は必須といって良いだろう。

 

過去問を入手したらまずは力試しに何も見ないで解く!.... と思ったが、図鑑を軽く読んでからにした。さすがにノー勉では手も足も出ないだろうからね。バイトの空き時間や通勤時間を利用して1週間図鑑を読み込み、今度こそ力試し。まずは2019年度の過去問。

結果は58点。点数を見れば健闘したといえるかもしれないが、終わった直後は「これ無理やろ....」と思った。分布、生息環境、食性、学名、さらに固有種、外来種、関係法令に加え、植物、菌類、生物の進化、分類の歴史などなど.... とにかく何もわからない。範囲が広すぎる。唯一の救いは鳥の問題の出来がかなり良かったこと(10問中9問正解)。鳥には勉強時間をあまり割かなくて良いとわかっただけでも収穫である。

 

試験は半年後の10月28日。過去問は4年分しかないので、1ヶ月勉強してから過去問を解くというスケジュールを立てた。ラスト2ヶ月は追い込み期間。

過去問で不正解 or たまたま正解した問題を図鑑で調べ、ノートにまとめることを繰り返す。さらにその過程で個人的に気になったことも調べまとめる。平日は時間が取れなかったので図鑑を読む程度しかできないが、その際に気になった点をスマホのメモ帳に記録し、土日にまとめて調べる。

↑ノートの一部

これを繰り返すこと4ヶ月。ついに過去問を1周。点数はこんな感じ↓

58点(2019年度)

69点(2020年度)

75点(2021年度)

63点(2022年度)

ビミョ〜.... 2021年度は勉強したところがドンピシャで出たので高得点を取ったが、それ以外は合格ライン前後である。結局のところ、やったところしか点が取れないのよね。点を取るためにはとにかく幅広く、色々なことを調べるしかない。もはや運ゲーの気がしてきた。

 

最後の2ヶ月は今までの勉強に加え総復習も追加。過去問をもう1周やってみる(うっかり問題用紙に答えを書いてしまったため、2020年度はやらず)。点数は以下の通り↓

82点(2019年度)

79点(2021年度)

83点(2022年度)

う〜ん思った以上に定着してない.... 過去問と同じ問題はほぼないとはいえ、定着してないというのは非常にまずい。自分は暗記が苦手という自覚はあったが、こうして結果を見せつけられると苦しくなる。今までまとめてきたノートを再度読み込み、さらに新しい分野の勉強も継続。

 

利用した資料

図鑑に関してはネットでオススメされてたものを使って勉強していたのだが、これが実際役に立った。Webページは試験とは関係ないときに見つけたものが多い。以下に筆者が利用した図鑑やWebページを挙げていく。参考になったら幸いということで。ただ、当然のことだが、分類は常に変わっていく。図鑑に書かれている情報が、今では古くなっているということもよくある。ネット等を利用して最新の情報に目を光らせておくことは、とても重要である。なお、筆者は合格後の使用も考え、持ち運びやすさも重視している。

※ここに記載した資料は、あくまで筆者が利用したものであり、この分野が出題されるとか、これを使えば合格できるというものではありません。図鑑にしろWebページにしろ、どういう用途・利用者を想定しているのかによって構成は変わります。その資料は自分が望む情報が手に入るのか、しっかり見極めるようにしましょう。

■利用した図鑑

哺乳類

くらべてわかる哺乳類(小宮照之 2023)

ネットでオススメされてたので購入。日本産哺乳類全種が掲載されているのはありがたい。ただし子ども向けなのか「~のなかま」としか書かれておらず、科とか目とかは自分で調べる必要がある。

 

フィールドで出会う哺乳動物観察ガイド(山口喜盛 2017)

こちらもネットでオススメされてた。上記の図鑑だけでは少し不安だったので新たに購入。種数は絞っているが、分布域が図示されていてわかりやすい。フィールドサインについて書いてあるので、必然的に生息環境や生態についても触れておりかなりお得。

 

鳥類

決定版 日本の野鳥650(真木広造, 大西敏一, 五百澤日丸 2014)

学生時代に趣味&卒論のために購入していたもの。写真が綺麗なので眺めているだけでも楽しい。日本で記録された鳥のほぼ全種が掲載されているうえ、各部位の名称も載っているので、鳥見のためならこれ1冊でだいたい間に合う。ただし生態についてはあまり触れられていないし、海外の分布域も図示しているため、広域分布種だと分布がわかりづらくなる。軽い鳥見程度であれば問題は無いのだが、生物分類技能検定の勉強という視点ではこの点はちょっと残念。

 

日本鳥類目録 改訂第7版(日本鳥学会 2012)

学生時代に卒論のために購入していたもの。各種を亜種にわけ、さらにその亜種の地域ごとの分布や渡り区分を載せている。鳥類の分布や渡り区分に関しては最新の情報でない限り、これに従っていれば大丈夫そう。図鑑ではなく目録なので「見やすさ・読みやすさ」は二の次なのが難点か。なお、2024年9月に改訂第8版が出版される予定。

 

爬虫類・両生類

野外観察のための日本産爬虫類図鑑第3版(関慎太郎 2022)

野外観察のための日本産両生類図鑑第3版(関慎太郎 2021)

両爬はほとんど知らないので、とりあえず日本産全種を掲載しているものを探した。学名や分類が載っているページと解説ページが別なのがちょっと使いづらいが、日本地図や全種リストもあるので、総合的にはかなり良いと思う。

 

フィールド探索記 46種の写真掲載・種同定・生態調査に役立つ 日本のサンショウウオ(川添宣広 2021)

筆者が両爬で一番不安だったのがサンショウウオ。見た目では識別できない新種が次々と記載されているイメージを持っており、とにかく現状を把握したいという思いで、新しく、写真が多く、日本産全種が掲載された図鑑を探した結果出会った。写真が綺麗で見た目でも覚えられるし、学名や産卵場所まで載っているのもありがたい。

 

魚類

三溪ハンディ図鑑15 増補改訂 日本の淡水魚(細谷和海 2021)

オススメされてたので購入してみたが想像以上であった。分類や学名、鰭式や鰓耙数、自然分布と人為分布、種の保存法レッドリストカテゴリーまでなんでも載っている。さすがに最新の分類には対応しきれていないところもあるが、この本の内容を隅から隅まで一字一句暗記すれば、魚類の問題の9割くらいはとれるのではないだろうか?(現実的に考えて無理)

 

日本のドジョウ(中島淳, 内山りゅう 2017)

日本のタナゴ(北村淳一, 内山りゅう 2022)

タナゴは絶滅危惧種が多いということでレッドリスト関連でも出るのではないかと思い購入。ドジョウは個人的な興味。タナゴとドジョウに特化しているから、分布、生息環境、同定のポイント、さらにはタナゴやドジョウを扱う文化まで、内容は非常に濃い。

 

昆虫類

ネイチャーガイド 日本の水生昆虫(中島淳, 林成多, 石田和男, 北野忠, 吉富博之 2020)

実質タダでお馴染みの図鑑。日本産の既知の水生昆虫を網羅した図鑑であり、水昆に関してはこれ1冊でだいたい間に合う。生態写真も豊富で見るだけでも楽しい。確かにコスパは抜群ですわ。

 

ネイチャーガイド 日本のトンボ 改訂版(尾園暁, 川島逸郎, 二橋亮 2022)

フィールドガイド 増補改訂版 日本のチョウ(日本チョウ類保全協会 2019)

チョウとトンボの問題は頻出と聞いたので購入。和名・学名はもちろん、分布、生息環境、出現時期、同定のポイント、レッドリストカテゴリーに加え、トンボの本にはヤゴ、系統樹、チョウの本には食草も載っている。

 

共通問題など

徹底図解 動物の世界(三浦慎悟 2011)

いきもの六法 日本の自然を楽しみ、守るための法律(中島慶二, 益子知樹 2022)

新しい植物分類体系 APGでみる日本の植物(伊藤元己, 井鷺裕司 2018)

ネイチャーガイド 西表島の自然図鑑(堀井大輝 2020)

共通問題は範囲が広く、生物に関することは何でも出ると言って良い。広く深く出るので資料はいくらあっても足りないレベル。また、これは個人的なイメージだが、哺乳類は他の分野に比べ海外のものが多く出題される気がする。種数少ないから国内だけじゃ限界があるのかも。

 

■利用したWebページ

Wikipedia

なんだかんだ使えるWikipedia。菌類、藻類、分類階級、系統樹など、主に共通問題で利用した。図鑑に載ってない情報はまずWikipediaで確認していた。

 

国内希少野生動植物種一覧 | 自然環境・生物多様性 | 環境省

特定外来生物等一覧 | 日本の外来種対策 | 外来生物法

環境省レッドリスト2020の公表について | 報道発表資料 | 環境省

国内希少野生動植物種特定外来生物レッドリストに指定されている種を答えさせる問題は頻出。最新の情報を手に入れるようにしよう。

 

日本のけものたち

日本の哺乳類について書いてあるサイト。豊富な写真やイラストはたいへん参考になった。

 

トウキョウトガリネズミ(least shrew) – 新たな視点から

ガリネズミに関することを扱っているサイト。マニアックではあるが、それゆえ一般的な図鑑では載ってないような情報が得られる。

 

止水性サンショウウオ類の保全の手引き(PDF)

資料そのものよりも、最後のページの日本産サンショウウオ科一覧を利用していた。和名・学名や産卵環境がまとめられている。2023年に出されたものなので分類も新しい。なお、筆者は使わなかったが、最新の分類に関しては日本産爬虫両生類標準和名リストを参考にすると良いかも。

 

Web両爬図鑑

さすがに全種はないが、各種について詳しく書いてあるので重宝した。写真も綺麗。

 

雑魚の水辺 日本淡水魚

魚の写真が綺麗で、かつ豊富であり、形態・生態に関する記述もたいへん参考になった。管理人のコメントも面白い。

 

yagopedia/同定・鑑別図鑑

ネットで調べるとヤゴの問題が出るとあり図鑑を買おうと思ったが、結局このサイトにすることに。1種1種が詳しく解説されてるし、写真も多いし、識別点の記載もある。不安な人は図鑑と併用しても良いかも。

 

試験&結果

そして迎えた試験当日。最寄りのテストセンターへ赴き試験開始。

そして問題を見て愕然.... 全然わからん....

ある程度は予想はしてたが「そんなん知らんし....」という問題がズラリと並ぶ。また、4つの選択肢のうち2つはわかるが残り2つがわからないものも。結果として自信のある問題は半分くらい。これはどうだ?単純に考えると正解を選ぶ確率は1/4なので、点数は60点台前半となる。選択肢を2つまで絞れた問題の正答率を1/2としても60点台後半くらい。この時点では70点以上が合格だと思っていたので、「ギリギリ受かるか?でも無理だろうな....」という気持ちだった。

 

傾向としては昆虫を含む節足動物は全般的に自信がなく、それ以外の生物では分布の問題で結構つまづいた感じ。種とその形態を覚えることをメインに進めたのだが、分布に手が回らなかった。昆虫などは範囲が広いのでチョウ・トンボ・水生昆虫に特化して勉強してたのだが、その辺りの問題はあんま多くなかった。やっぱヤマ張るのは良くないっすね....

そして出来ると思っていた(過去問では出来ていた)鳥類で間違えたのがすごく悔しい。亜種や分布をあまり意識しない筆者のスタンスがこんな形で露呈するとは.... ただ哺乳類については種数が多くないこともあって比較的出来た。過去問でダメだったから意識的にやっていたのだが、その成果が出たようだ。

 

そして約2ヶ月後の結果発表。正午発表なのでお昼ご飯を食べながら結果を確認。潜水士試験のときはドキドキしたのに、こっちは落ちてると信じ切っていたから全然ドキドキしなかった。

↑その結果がコレ。78点で合格。声出そうになった。78点も取ってたのか.... 自信がなく勘で選んた問題が半分以上正解していたことになる。何かの間違いなんじゃないかと何度もマイページを確認した。

兎にも角にも、約半年間の勉強期間で、筆者は生物分類技能検定2級動物部門に合格することができました。

 

感想

合格した感想は、一言で言うと「疲れた.... 」

何せ過去問を完璧に解けたとしても受かる保証はなく、自分で出来ないところを見つけ、勉強していかなければいけないのだ。受け身では間違いなく落ちていただろう。自動車運転免許の筆記試験より遥かに難しい。

とはいえ、思ったより簡単に取れたという気持ちがあったのも事実。筆者の場合、昆虫は種数が多過ぎるからという理由で早々に切り捨て、チョウ・トンボ・水昆に絞って勉強していた。ヤマが外れたにもかかわらず、我ながらよく合格出来たものだと思う。運が良かったことが一番なんだろうが、学生時代には周囲に虫屋が多く、筆者も影響を受けて昆虫採集をしていて、採集した昆虫を同定するため色々なサイトを読み漁っていたので、それなりに下地ができていたのかも。

そして、野外で実物を見たことがあるというのは大きい。画像問題はもちろん、生態や生息環境の問題においても、「その生き物をいつ、どこで見たか」を思い出せれば、ある程度選択肢は絞れる。筆者は鳥の勉強をほとんどしなかったが、それでも合格できたのはこうした理由だと思われる(まあ亜種とか分布とかを意識しなかった結果、何問か落としたんですが)。

何より、筆者が好きな「生き物」という分野に関する資格であり、意識せずともモチベーション維持が出来ていたという点が大きいだろう。やはり何かをするうえで、モチベーションはとても大きい。自分から動かなくてはいけない場合は尚更。これから受けようと思っている生き物好きな方々は、自分には大きなアドバンテージがあるのだと自信を持ってもらいたい。

 

筆者の場合は約半年間の勉強期間で合格したわけだが、人によってはもっと短期間の勉強で合格できるかもしれない。運の要素も大きいし。興味のある方はぜひ挑戦してみてください。本記事がお役に立てたなら幸いです。

 


余談だがX(ツイッター)見てたら大学時代の同期や後輩も取ってたことが判明。やっぱ生き物屋は受験するみたい。

潜水士【合格体験記】

潜水士免許を取得しました。学生時代は遊びほうけて運転免許以外の資格は何一つ取っていなかったので、就職のためにも何か取っておくかと思い、まずは潜水士と生物分類技能検定に目を付けた。どちらも合格したので、合格体験記を書いてみることに。生物分類技能検定については別記事で。

目次

 

受験動機

受験を決めたのは2023年9月頃。水族館職員とか潜水士の資格が必要だったりするので気にはなっていたし、もしかしたら将来潜ることもあるかもしれないというのが受験を決めた主な理由。QuizKnockの動画で泳げない山本氏が10日間の勉強で取得しており、その動画内で筆記試験のみであることを知ったので、難易度的にもそこまで高くなさそうと考えたのもある。国家資格が簡単に取れて良いのか?とも思うが。

ちなみに潜水士試験は科目ごとに4割以上、全体で6割以上正解していれば合格。これを見てもそんなに難易度が高くないことがうかがえる。しかも試験は年に何回か行われており(試験会場により異なる)、落ちてもリベンジしやすい。やっぱり難易度は高くない。

 

受験の前に

詳細は安全衛生技術試験協会のHPに掲載されているので省くが、まずは免許試験受験申請書を入手して、それを送付する必要がある。申請書の郵送依頼を送り、その後送られてきた申請書を送るという手間のかかる工程を踏まなくてはいけない(申請書は直接取りに行くことも可能)。

申請書には受験希望日を記入するところがあるが、郵送の場合第一受験希望日の2か月前〜14日前までに送付しなくてはいけない(消印有効。持参も可能)ので、受験希望日から逆算して準備しよう。

申請書を送ったら受験票が送られてくる。

受験票は試験当日まで大切に保管しておきましょう。

 

試験勉強

使用した参考書はこの2冊。

7日間マスター 潜水士試験 合格テキスト+模擬テスト (国家・資格シリーズ 400)(左)

令和5年版 潜水士試験はこの1冊でまるわかり 潜水士試験まるわかりテキスト&問題集(右)

前者は先述のQuizKnockの動画内で使われていたし、ネットでも使用しているブログ記事が複数あったので購入。でも「最低限の労力で試験に合格できること」を目標に作成されていると聞き、少し不安になって後者も購入。いくら最近の頻出事項をまとめたとはいえ、必要事項はなるべく多く覚えておきたいからね。しかし内容はほとんど被っていた。

勉強法はシンプルに、まずは読んで暗記して、そしたら問題を解くという方法。どちらも過去問が数回分あるので何度もテスト出来るし、項目ごとに分けられているから、どこが出来ていないかが一目瞭然で確認もしやすい。

物理とか計算問題と聞いてちょっと身構えたが、そこら辺はそんなに難しくなかった。筆者は高校時代、化学・生物選択だったが物理基礎も習っていた(筆者が通っていた高校では物理基礎・化学基礎・生物基礎は必修だった)ので全く問題なし。というか、物理やってなくても大丈夫そうなレベルだった。気体の方程式はPV=nRTだけ覚えていたが、それでも全く問題なかった。R(気体定数)が出ないのはわかるが、n(物質量 mol)も全く出ないとは思わなかった。意外だったのは試験で電卓の使用が可能であること。計算スピードを上げる練習をしなくて良いのはとっても楽。

全体的に暗記が多い印象。暗記が得意な人は結構簡単に合格できるかもしれない。ちなみに筆者は暗記が苦手なのでそこそこ苦しんだ。でも参考書がわかりやすく作ってあるからスルスル頭に入ってくる(たまに間違いがあるけど)。過去問も好成績だった。

筆者は試験の約2ヶ月前(2023年10月)から勉強を始めたが、もっと遅くからでも良いかも。1週間あれば参考書を一周できてしまうので、やり過ぎないよう調節し、わざと期間を空けてもう一度覚え直したりした。筆者は答えを覚えてしまうので、同じ問題を何度もやってもあまり意味はないというタイプ。それゆえこのようになったが、そうでない人は何周もした方が良いだろう。今から考えれば、当日までのモチベーション維持などのためにも、もう1冊買ったほうが良かった。

 

試験&結果

そして迎えた試験当日(2023年12月)。1時間半以上電車に揺られ、その後はぎゅうぎゅう詰めのバスに揺られて辿り着いた関東安全衛生技術センター。この日は400人以上が受験していた。

なお、試験の前でも後でも良いが、ここに来たら申請書等が入った茶色い封筒を忘れずに取るように。後で使います。

速やかに教室に入り、試験直前まで参考書を読んで問題を確認。でも「まあ受かるやろ」という気持ちだった。

そして試験が始まり問題を見て愕然....

知らない単語がズラリと並ぶ....

え?今日、潜水士の試験日だよね?違う資格の試験日じゃないよね?と筆者はパニックを起こしかけた。

参考書にも載っていない問題が並ぶが、よく見ると過去問で見た選択肢があるので、消去法でいけないこともない。しかしわからない選択肢が複数あると、もうあてずっぽうである。結局3割近くの問題がわからない or 自信がないという結果に。

さらに酷いことに、過去問で見たはずの問題の答えがわからない。気の緩みか、すっかり頭から抜け落ちていた。

6割合格だからまあ大丈夫かな....? というのが試験後の感想。参考書にも載っていない問題がこんなに出るとは思わなかった。しかしそれらの問題は、参考書に出てきた単語を調べていれば解けそうな難易度ではあった。知らない単語を調べずにスルーしていたのが良くなかった。自分で調べるという努力をしなければ取れるはずのものも取れなくなることを実感した(結果的には取れたんですが)。あとモチベーションの維持は重要。やり過ぎないようにって間を空けると他のことに気をとられ、モチベーション下がっちゃうね。

 

1週間後の結果発表。こんなにドキドキするとは思わなんだ。自分の受験番号を見つけて一安心。

合格発表の2日後には合格通知が送られてきた。

この後は申請書等を提出して免許を送付してもらう。申請方法は先述の封筒に入っている冊子に書かれているので詳細は割愛。ちなみに電子申請も可能だとか(手数料が50円安くなる)。免許の送付は通常30日以内らしい。結構長い.... 筆者の場合は約3週間かかった。

届いた免許証。見せられないところが多いがご了承ください。顔写真を隠すのに使ったジョビは本ブログのアイコン。昔は免許証に性別の欄もあったらしいが、今はなくなっている。時代ですな。

 

感想

試験の難易度としては、聞いていた通りそれほど難しくない。ただ、上記の通り問題集にはない問題が出ることもあるので、運転免許に比べるとちょっと難しい。実技がないという点はむしろ楽な気もするが。

人命救助や関係法令は、覚えていて損はないどころか覚えておいたほうが良いものなので、そこを学べたという点においては非常に有意義であった。運転免許試験でも習ったんだけど忘れてたので、今回改めて確認。

 

申請書の送付など、試験前後の手続きが少し面倒だけど、国家資格としては簡単に取れる部類らしいので、興味のある方は挑戦してみてください。本記事がお役に立てたなら幸いです。

鳥初め2023 in 某河川

皆様明けましておめでとうございます。2023年も本ブログをよろしくお願いします。

辰年ということでトンボ(dragonfly)の写真を。ちょっと捻ったものがないかdragonの名がつく生き物を調べた結果、ドラゴンフルーツやドラゴンツリー(リュウケツジュ)やコモドドラゴンフトアゴヒゲトカゲ(bearded dragon)などがいたが、筆者がそれらの生き物の写真を持ってないので断念した。ちなみにテンナンショウはdragon-rootまたはgreen dragonと呼ばれると聞き、テンナンショウの写真ならあるのでそれにしようかと思ったが、よくよく調べるとdragonの名がつくのは北米産のテンナンショウ属の一種(Arisaema dracontium)であることが判明し断念。別種の写真を掲載するのは気が引ける。

筆者が撮影したテンナンショウの一種。dragonの名がつくArisaema dracontiumの花(仏炎苞というらしい)はここまで立派にならない。

 

さて、今年の鳥初めは鳥納めでも行った某河川にしました。家から遠く、まとまった休みでないと行けないからね。今のうちに行っておきたい。

昼から雨の予報だったので、鳥納めの時より早めに開始。天気は曇り。

ホオジロ

最初に見つけたのはホオジロ。よく鳴くのでいるのはわかるが、茂みの中にいることが多いのでちょっと見つけづらい鳥。

 

アオジ

アオジも登場。動き回りながら、尾羽をパッと開いてはすぐ閉じることを繰り返す。そうすると白斑がよく見えるのだが、この行動にどんな意味があるのだろうか?

 

モズ

鳥納めでも出てたんだけど写真は撮れず。今回は撮影はできたがピンボケだった。写真はオスしか撮れなかったが、雌雄1羽ずつ確認した。

 

カワセミ

この川どころか水辺ではお馴染み。縄張り争いで鳴きながら飛び回っていたのでよく目立ち、結局この日は10回以上カワセミを見ることになった。

 

イソシギ

この日唯一のシギチ。お尻をフリフリ、首をピョコピョコ動かしながら歩き回る。

 

セグロセキレイ

この川で年中見られるセキレイセグロセキレイハクセキレイの2種。川ではセグロのほうが多いが、川から少し離れるとハクセキばかりになる。極端。

 

ダイサギ

今日もダイサギをよく見る。またどっかに集まっているのだろうか?脚の色からしてどちらも亜種チュウダイサギ

少し離れたところにもう1羽。なんかデカくね?と思ったが、脚の色からして亜種ダイサギ。そりゃデカいわ。

 

バン

鳥納めと同じ場所にいた。同じ個体かな?と思ったが今回は3羽だった。

 

カイツブリ

こちらも鳥納めと同じ場所。前回同様に1羽。同一個体かも。

 

ハクセキレイ

タヒバリ

川の周りの畑にはハクセキレイタヒバリカワラヒワツグミの声も聞こえる。

 

ムクドリ

電線にズラリと並ぶ。そういえば鳥納めのときはムクドリみなかったな。

ツグミ

撮っているときはヒヨドリかと思っていた。雨に濡れて印象が変わっていて間違えてしまった。なお予報では昼から雨となっていたが、10時半ごろには降り出した。

コガモ

雨は弱かったので鳥見は続行。コガモは7~8羽が見れた。オスが多い。

キセキレイ

ここにはほとんど冬しかいない。タヒバリも冬しかいないので、セキレイ類を4種見られるのは冬の間だけである。

 

カルガモとカワウ

鳥納めでダイサギが集まっていた場所。この日はサギの集団はなし。代わりに(?)カルガモが10羽ほどとカワウが1羽。

 

ダイサギ

集団はいないが2羽のダイサギがポツンと佇んでいた。後ろのカワウはさっきの個体。撮影中に飛び込んできた。

 

アオサギ

離れたところにはアオサギも。なんだかんだここにはアオサギが1羽、必ずと言って良いほどいる。

 

コサギ

サギ集団がいなかったので引き返すことに。雨も止みそうにないし。少し引き返すとさっきはいなかったコサギが3羽。成鳥と幼鳥かな?

 

スズメ

100羽はいそうなスズメの集団。これだけ集まるとものすごい声だが、こちらが近づくとピタッと鳴き止む。そして離れるとまた鳴き出す。ちょっと面白い。

 

亜種チュウダイサギと亜種ダイサギ

雨が強くなってきたのでそろそろ退散しようと思ったが、数羽のダイサギが集まっていたので足を止める。亜種チュウダイサギも亜種ダイサギもどちらもいる。やっぱり並ぶと体格差がすごい。そして脚の色が違うことがはっきりわかる。とはいえ脚の色は個体差も大きいのだが。

しばらく見ているとダイサギが集まってきた。次々と空から降り立ち、あっという間に集団に。全部で12羽。亜種ダイサギと亜種チュウダイサギが半々くらいかな?断言はできないが。

よく見ると、1羽の亜種ダイサギが狩りの最中に尾を震わせている。振動を与えて獲物を追い出そうとしているのか?

コサギでは脚を震わせて獲物を追い出す行動はよく知られているし、ダイサギでも、海外では水中の植物中に広げた足指を入れ、極めてゆっくり動かし隠れている餌生物を捕食したという例がある。これもそういった類の行動なのか?でも動かしているのは脚よりも体のほうである。そこに関してはちょっとトラダンスっぽく見える。

 

カワウ

この日最後に見た鳥は雨の中佇むカワウ。カワウの羽毛は水を弾きにくいそうだが、雨に濡れて体温が下がったりしないか少し心配になる。

 

この日はこれで終了。天気もあり鳥の出はよくなかったが、これは仕方ない。それでも鳥納めでも鳥初めでも、狙っていた鳥が出なかったのは少し残念。遠出したからといって、狙い通りの結果になるとは限らない。

某河川で鳥納め

かなり久しぶりに某河川を訪れました(某河川の記事はコチラ→)。今年の鳥納めをどこにしようか考えたとき、某河川に1年半くらい行ってなかった(最後に行ったのは2022年の春)のを思い出し、久しぶりに行ってみるか!と思い立った勢いのまま出発した。

 

到着は12時頃。もつ煮を食べてから鳥見開始。お昼時であり人は多くないが、鳥も多くないように見える。

イソヒヨドリ

最初に見れた鳥はイソヒヨドリ。いっつもここで見られる。この辺りはイソヒヨドリにとって住み心地が良いようだ。

 

ダイサギ

少し歩くとダイサギ。首を伸ばして直立不動。置き物みたい。

こちらにもダイサギ。明らかに狙いを定めていたので、タイミングを見計らってパシャリ。写真は上手く撮れたが狩りは失敗に終わった。

こっちにもダイサギ。狭い範囲に3羽のダイサギがいた。まあサギ類は集まることが多いから、この程度は珍しくない。それでも同時に何羽も見られると嬉しくなる。

あれ?ダイサギの足元に何かいる?

トモエガモ

コガモに似るが嘴基部に白斑があり、顔の模様がはっきりしている。トモエガモだ。コガモよりも警戒心が強く、20m以内には近づけない。付近にはカルガモが2羽いたが、他のトモエガモはいなかった。コガモに交ざることがあるというが、付近にコガモもいなかった。迷い込んでしまったのだろうか。まあ、カモ類ではよくある話である。

ここ3シーズン(20~21、21~22、22~23)はトモエガモの飛来数が多かったと聞く。筆者は21年の冬にも意図せずトモエガモを見つけたことがあり、飛来数が多いからかな?と考えていた。今季はどうなのだろうか?

そしてトモエガモの後ろで何かがモゾモゾ動いている。これはまさか?

タシギ

やっぱりタシギ。ここでの目標にしていた鳥だったので嬉しい。やっぱりタシギは良い。

予想していなかったツーショット。タシギはともかくトモエガモが見られるとはね。幸先の良いスタートとなった。

 

イソシギ

少し先の浅瀬にはイソシギ。ここではお馴染み。

 

バン

水際の茂みの中から現れたのは2羽のバン。バンもここではお馴染み。夏はいないけど。こちらに気づくとゆっくりと茂みの中へ戻っていった。

 

カイツブリ

茂みの中にはカイツブリも。この地点は身を隠せる茂みが多く、水深が深いので、カイツブリにとっては良い環境。

 

コガモ

茂みの陰に2羽のダイサギが降りたのが見えたので、よく見ようと近づくと、姿を現したのは5羽のコガモ(オス3メス2)。コガモはここにはたくさんいると思っていたが、そうでもないのかね?

メス。トモエガモと似ているが、こう見ると顔以外にも、体の模様も若干異なる。

 

アオジ

水際の茂みにはアオジも潜んでいる。鳴き声はよく聞こえるが、姿はほとんど見せない。この日は1羽が茂みの上に姿を見せた。

 

スズメ

ヨシの中から聞こえるたくさんのスズメの声。普段は姿を見るのが難しいが、今回は逆光でスズメがよく見えた。

 

カワラヒワとスズメ

カワラヒワの声がするので辺りを見回すと、電線に小鳥の群れ。そこにいたかとシャッターを切るとスズメが交じってた。君たち交ざることあるのね。

 

ネコ

ここには野良猫が多く、餌やりしてる人もいる(餌やりがいるからネコが居ついているのかも)。餌やりがいるが飼われているのではないので、ネコたちの状態は決して良いとは言えない。筆者も以前、隻眼の子猫をここで見たが、しばらくしていなくなってしまった。本来ネコは野外にいてはいけない生き物であり、こういう状況は無くさなくてはいけないのだが、まだまだ道のりは遠い。

 

カワセミ

以前も書いたが、この川は「やらせ棒」が乱立していた。この日も2本見かけたが、それでも以前に比べかなり減った。マナーの向上か、それともそういう人たちが鳥見を辞めたのか。棒など立てずとも、カワセミはいくらでも見られるし、写真も撮れるのになぁ.... 

ちなみにこの後、筆者はサギを見てるとき、こちらに向かって手招きしながら近づいてくるおじさんに遭遇した。どうせカワセミだろと思ったらやっぱりカワセミだった。得意気な顔をするおじさんに対し、この日すでに何度もカワセミを見ていた筆者はめちゃくちゃ薄いリアクションしか取れず、気まずい空気が流れてしまった。すみません....

 

セグロセキレイ

ハクセキレイ

ここではお馴染みのセキレイ。さえずりっぽい声が聞こえていた。イソヒヨとかも秋ごろにさえずりっぽい声を出すけどなんなんだろう?

 

タヒバリ

水浴びに来たタヒバリ。田雲雀の名前とは裏腹にセキレイの仲間。ここでは冬によく見られるが、ずいぶん久々に見た気がする。1年半来てなかったからね。

 

カルガモ

もはや水辺ならどこにでもいるといっても過言ではない。この川でも一年中見ることができる。2羽でいることもあれば、10羽ほどの群れでいることもある。マガモとか交ざってないか探してみたが、すべてカルガモだった。

 

ダイサギアオサギ

遠目からでもサギが集まっていることはわかったが、近づいてみると想像以上。20羽ほどのダイサギが集まっていた。一方アオサギは1羽しかいなかった。大きな河川では時折こうした光景を見るが、この川で見られるとは思わなかった。さっきからダイサギをよく見るとは思っていたが、こんな状況だったとは。

サギたちは集団で採餌しているが、これは餌が豊富な場所に集まっているというだけで、互いに協力的というわけではない。近づきすぎると互いに首をピンと伸ばし、嘴を上に突き上げて威嚇する。威嚇だけで収まる場合もあるが....

そのまま争いに発展してしまうことも多い。長い首と嘴を振り回し、相手に噛みつこうとする。時には三つ巴の争いになることも。それでもたいていの場合、どちらか一方が退くので争いはすぐに収まる。

採餌しながら闘争もする。ずいぶん忙しい。それにしてもこの喧騒の最中、平気な顔して採餌してるカルガモもすごいな。

↑の動画でもわかるが、ここには大きいダイサギと小さいダイサギがいる。体格差はこの通り。大きい方は大陸で繁殖し、越冬のため日本に渡ってくる亜種ダイサギArdea alba alba 旧和名はオオダイサギ or ダイダイサギ)で、小さい方は夏鳥または留鳥として国内で繁殖する亜種チュウダイサギArdea alba modesta)である。別種とされていた時期もあったようだが、現在は亜種とされている。

アオサギに追い払われる亜種ダイサギ。亜種チュウダイサギアオサギよりも小さいが、亜種ダイサギアオサギよりも大きいとされる(体重はアオサギのほうが重いらしい)。筆者もそのような印象を受けたが、その大きさにもかかわらず、このときこの場で最も優位に立っていたのはアオサギのようだった。近づいてきた亜種ダイサギアオサギが追い払うところは見られたが、アオサギが追い払われることはなかった。どうやらアオサギが確保している場所が一番良い場所のようで、アオサギの周りを亜種ダイサギが取り囲み、亜種チュウダイサギは外へと追いやられていた。亜種チュウダイサギはその体格差ゆえに、亜種ダイサギより劣位のようである。

 

コサギ

ダイサギたちから少し離れたところに佇んでいるのを発見。よく確認せず「どうせダイサギやろ」と思っていたら「ガアーッ」と鳴いたのでコサギとわかった。ダイサギは「カラララ....」と鳴くので、声が聞こえればわかる。

 

チョウゲンボウ

鳥見を始めて4時間。そろそろ帰ろうとしたときチョウゲンボウが現れた。この日は猛禽が見られずちょっと残念な気持ちになっていたのだが、最後の最後に見られて良かった。

 

この日はこれで終了。猛禽やシギチやカモをもうちょい期待していたが、時間も遅かったし仕方ない。それにトモエガモとサギの群れが見られたので充分である。久々に来たが、やっぱりこの川は良い。家から遠いのが難点だが、時間があったらまた来たい。

最後にもう一度トモエガモを見に行った。こちらに気づくとすぐに植物の裏ヘ。やっぱり警戒心強いなぁ....

2023年もありがとうございました。

皆様良いお年を。

S公園

鳥がそれなりに有名な神奈川県のS公園。筆者にとってはアクセスしづらい場所にあり、一度も行ったことがない。

バイト帰りにちょっと時間ができたので、ちょっと行ってみた。

公園には大きな池があり、鳥が居そうな雰囲気を漂わせている。しかしこの日は閑散としており、鳥の姿はまばらだった。

アオサギ

池のほとりで微動だにせず水面を見つめていた。狩りが見れるかもと思いしばらく見ていたが、数分経っても動きがないので諦めた。

 

ハシビロガモコガモオオバン

池の端の方で休んでいたり餌を食べていたり。それぞれ10~15羽ずつ。まとまっているのではなく、数羽ずつのグループがポツポツいる感じ。

 

キンクロハジロ

10羽ほどの群れ。全員もれなく休息中。

 

アカミミガメ

12月だというのにたくさん見られた。本当に寒さに強いのね。

 

バン

植物の陰から出てきたのはバン。成鳥・幼鳥1羽ずつ確認。

 

スズメ

向こう岸のヨシの中にチラッと見えた。鳴き声からして数十羽は居そう。

 

ダイサギ

岸辺近くで採餌中。白鷺はアオサギなどよりも、採餌の際に歩き回る気がする。分類上ダイサギアオサギと同じArdea属だけど。

 

カイツブリ

遥か彼方にカモでもオオバンでもなさそうな鳥を発見。大きさやシルエットからカイツブリだろうと思ったが、やっぱり。

 

池の周りには人工の川が流れており、よく見たら小さな魚が泳いでいる。メダカ?と思ったがなんかカダヤシっぽい....

 

カワウ

上空を通過するカワウの群れ。池の上辺りで降下したのが見えたけど、池に行っても見当たらなかった。こちらから見えない奥の方に降りたようだ。

 

モズ

池の周囲に植えられたヤナギの木の上に、メスのモズが止まっていた。もう高鳴きは聞こえない。

 

ドバトとキジバト

池の周りではドバトの群れが採餌中。少し離れたところにはキジバトも。キジバトはドバトに混ざってることもあるが、今回は別々に行動していた。

 

オオバン

こちらではオオバンの群れが上陸して食事中。オオバンって陸で採餌するときは必ず群れでいる気がする。

 

ハクセキレイ

成鳥と幼鳥の2羽で歩き回っていたが、こちらに気づいた成鳥は飛び去ってしまい幼鳥1羽に。ごめんね。幼鳥は逃げるそぶりすら見せずに採餌を続けていた。

 

ハシボソガラス

ボソはブトよりも頻繁に地上に降りる。降りてから餌を探すボソに対し、ブトは餌が無いと降りてこない。そのため開けた場所はボソの縄張りになりやすい。池の周りは開けており、ブトはほとんど見られなかった。

 

チョウゲンボウ

そろそろ帰ろうと来た道を引き返していると、5mほど先の地面から突然飛び出したのでかなりビビった。すぐそばのサクラの木に止まると辺りを見回す。こちらとの距離は10mもない。

サッと地面に降りると何かを掴んで近くの電柱へ。写真を撮って確認すると、バッタの仲間であることはわかったが、さすがに種類まではわからなかった。このとき狩りは3度見られたが、いずれもバッタの仲間を捕らえていた。

 

モズ

突如モズが現れチョウゲンボウを威嚇。チョウゲンは一瞬怯んだがすぐに落ち着いた。一方のモズは近くの木に止まって警戒を続ける。そりゃあモズからすれば早く立ち去ってほしいよな。

 

この日はこれで終了。時間が短い&遅かったのもあるんだろうけど、思ったより鳥が少なかった。この日確認した鳥は21種。少々物足りないと感じた。特に、池にマガモカルガモもおらず、コガモハシビロガモだけだったのは驚いた。隠れていただけという可能性が高いが。近いうちにもう一度行ってリベンジしたい。