コミュ障カラスの生き物ブログ

生き物好きなコミュ障が気ままに書くブログです。

最近知ったこと ナノティラヌスはティラノサウルスとは別種(別属)である

※筆者は論文をまだ碌に読んでいません。内容には間違いが含まれている可能性があります。お気を付けください。記事の最後に論文を載せておくので、興味のある方は読んでみてください。

恐竜科学博の“ブラッディ・メアリ(Bloody Mary)”

先日noteを始めてこんな記事を書いてみたりした。本記事ももともとはnoteに投稿する予定だったのだが、想像以上に長くなったし、リンクの貼りやすさとかもあるしでブログに投稿することにした。

筆者は昔ほどX(旧Twitter)に触れなくなったこともあり、情報を得るのが遅くなっている。このナノティラヌスについても今月に知ったという遅さである。 ナノティラヌスはティラノサウルスの幼体か否かという論争が長いこと繰り広げられているが、ここ最近は別種説が続けて出ており(*1*2)、どうやらそちらが優勢のようである。NCSM40000という標本番号を得たブラッディ・メアリ(Bloody Mary)は少なくとも14歳、標準的な推測では20歳の亜成体〜成体と考えられるとのこと。また、歯の数、椎骨の数、前肢の絶対的なサイズなど、いくつかの相違点は成長段階の違いで説明できるものではないと改めて示されたこと、ティラノサウルスとナノティラヌスだけが共有する特徴を見出せなかったこと、系統解析の結果ティラノサウルス科の外にきたことから、ナノティラヌスは独自の種であると結論づけられたようだ(*1)。

 

以下は筆者の感想である。

筆者は別種(別属)で納得している。ただ、2020年に発表された論文ではジェーン(Jane BMRP2002.4.1)は13歳、ピティ(Petey BMRP2006.4.4)は15歳と推定され、成長は止まっていないとされたはず(*3)。件の論文は「ナノティラヌス=ティラノサウルス」の論調だったという点は考慮する必要があるが、ジェーンよりもやや小さいとされるブラッディ・メアリはそんなに年上なのだろうか?まあ、筆者のような背の低い大人もいるだろと言われれてしまえばそれまでなのだが.... それにその論文のキモは各個体の成長速度が年によって大幅に変動していたという点なので、ブラッディ・メアリの年齢とは矛盾しないどころか後押しするものである。

ちなみに、2026年に「ティラノサウルスの成熟年齢は35〜40歳」という説も発表された(*4)。その論文はジェーンとピティがナノティラヌスであることを支持する内容であるそう(その2個体を除外すると綺麗なデータになる的な感じなので根拠としては.... という感じだが)。

系統解析については過去、タルボサウルスの幼体とラプトレックスについてなんやかんやあったからなぁ.... と思ったら、ラプトレックスについては逆に独自性を見出せなかったという話が最近出たそうな(*5)。だからこの点は気にしなくても大丈夫かな?

ドリプトサウルスと近縁というのは納得できる.... というか、ブラッディ・メアリの前肢の情報が出た際、ドリプトサウルスを連想したのは筆者だけではないはず。もしかするとナノティラヌスはドリプトサウルスの末裔なのかもしれないという筆者の妄想は、あながち的外れでもなかったようだ(もっとも両者の生息年代はほぼ同じなのだが....)。

ただ1つ気になるのは、筆者が子供の頃(もう20年も前である)には、ナノティラヌスの特徴の1つに脳の大きさ(脳函の形)が挙げられていたのだが、ここ最近の論争では肯定派も否定派も、その点については全く触れていないことである。ここまでスルーされているということは使えないと判断されているのだろうが、もしかしてアーティファクトだったとか?それとも潰れて形がわからないと判断されたのだろうか?

それにしても、ナノティラヌス論争に決着をつけるのではと言われていたモンタナ闘争化石(Montana Dueling Dinosaurs)が、本当に重要な化石になるとは。なんだか感慨深い。トリケラトプスのほう(愛称はマーフィー(Murphy)、標本番号NCSM40001)も面白そうだけどなんか論文出てないかな?

ただ筆者は、これで論争は決着とは、きっとならないんだろうなぁ.... という諦観も抱いている。そもそも両者の間には結構違いがあって、「これは成長段階で説明つくから!」「いやつかえねぇから!」という争いが続いていた(いる)だけなのだ。先述のジェーンとピティの年齢に関する論文が発表されたときもこれで決着とか言われてたし、また5年くらいでひっくり返る可能性も無きにしも非ずである。

 

参考文献

武豊デビュー40年~前人未到の記録~

2026年は午年ということで、銀座三越でやってる武豊の特別展を見に行きました。

 

競馬関係者だけでなく、サブちゃんやノリさんからのお祝いも。

 

歴代ダービー勝利時の勝負服。武豊は2位にダブルスコアの、日本ダービー歴代最多勝記録を保持している。

 

歴代中央G1勝利。そこそこ引いて撮ったのだが、それでも収まり切らない。そして先週1つ増やしたんだよな(*1)。

筆者がリアタイしたのはこの辺り。今は無料ライブ配信もあるから追いかけやすいよね。

家から持ってきたドウデュースとツーショット。これがぬい活ですか。

 

2024年凱旋門賞時の写真。日本人としては武豊と坂井瑠星の2人が参戦していた。クリスチャン・デムーロやライアン・ムーアやミカエル・バルザローナなど、錚々たる面子である。なお、このとき勝ったのはロッサ・ライアン。彼は日本ではスミヨンに肘鉄されたことで有名である。

 

お土産のディープインパクトとYUTAcurry。パッケージは新バージョンだが、たぶん第1弾だろう。スパイスが効いた、とても美味しいチキンカレーだった。ちなみに第2弾である俺辛は売ってなかった。口内で幸vs池添のプロレスとスミヨンの肘打ちが行われ、その衝撃で咽び泣く様を笑う武豊を幻視し、4日分の牧場の朝を拝めるという辛さ(*2)を体験してみたかったのだが、それには京都競馬場に行くしかなさそうだ。

 

おまけ

ディープをお迎えして思ったんだが、やっぱりドウデュース太くないだろうか?

検証写真。もともと鼻(というか顔)が太めに作られているうえ、鼻革で締められてるからさらにムチィ!!!ってなってるように見える。

 

*1:2026. 6. 14 追記 今日も1つ増やしました。

*2:当然ながらネット上のネタです。感想を見る限りココイチの4〜5辛くらいの辛さだそうです。

GWも三番瀬

GWに三番瀬に行ってきました。しかも3度。筆者は完全に三番瀬の虜になってしまったようである。

ただ、この時期は潮干狩り客でごった返してる時期だし、大潮で干潮時には干潟は広大になるし、運悪く連休中の満潮は朝か夜ばかりだしで、条件はお世辞にも良いとは言えない。しかし、それでも結構見られたので、三番瀬のポテンシャルがうかがえる。これでも相当減ったというから、かつてシギチがたくさんいた時代はいったいどれだけの数が見られたのか想像もつかない。

※以下の写真は3日間の写真を混ぜこぜにしてアップしており、日付ごとに分けたりはしていません。

ハマシギとミユビシギ

相変わらずたくさんいるハマシギとミユビシギ。ただ、ハマシギはともかくミユビシギは3月に比べだいぶ減っていた。換羽も進んでいるし、少しずつ渡っているのだろう。ちなみにサルハマシギも来てたようだが、筆者は見つけられなかった。

第一趾(後趾)を持つミユビシギ。ミユビシギは普通第一趾が退化しているが、たまに第一趾を持つ個体がいるとのこと。これでは三趾鷸ではなく四趾鷸である。

だいぶ換羽が進んだミユビシギ。近くにいたトウネンとほとんど同じ大きさに見えたので「この顔でトウネンなの!?」と混乱したが、写真を見返すとやっぱりミユビシギだった(*1)。

こちらはずっと片足で歩いて(というか跳ねて)いたミユビシギ。休息直後など片足で跳ねて移動することがあるのは知っているが、この個体は採餌中であり、しかも筆者が見ている間はずっと片足で移動していた。もしかして怪我をしていたのだろうか?

こちらのハマシギも片足で跳ねていた。左脚が外側を向いており、歩くことができないようだ。この脚が先天的か後天的かは不明だが、他の個体に比べ換羽が遅れているあたり、脚のハンデは軽くはないようである。

 

キアシシギ

ハマシギの群れに混ざるキアシシギ。キアシシギってどこにでもいるなぁ.... と感心してしまった。でも思い返すと筆者はキアシシギを意外と見てない。海でも川でも見たことはあるのに。

獲物を追いかけて下嘴を水に入れた姿勢で走り回る。このような狩りを行うとは知らなかった。

 

トウネン

換羽が進んでだいぶ夏羽らしくなってきた。小さくて丸くて非常に愛らしい。

 

メダイチドリ

ほとんど夏羽に換羽した個体が多いが、まだ冬羽っぽい個体もいる。オス成鳥夏羽は光っているわけでもないのに、なんか“ギラギラしてる”と表現したくなる。

メスと思われる目元が褐色の個体。冬羽だと雌雄ともに目元が灰褐色なので冬羽が残っているのかとも思ったが、この個体は換羽がだいぶ進んでいるので、目元の違いは雌雄の違いと思われる。

 

ダイゼン

夏羽はメダイチドリ以上にギラギラしてる。モノトーンの斑模様がミラーボールみたいに見えるからだろうか。

獲物に狙いを定めているのか突然静止することがよくあるが、その時しばしば片足立ちの状態になる。全くブレずにピタッと静止するのには驚かされる。

 

メダイチドリとダイゼンはゴカイを捕食しているところがよく見られた。ゴカイが千切れないように慎重に引っ張り出している。でもそ~っと引っ張るのではなく、かなり力を込めているのが脚の動きからわかる。

 

チュウシャクシギ

干潟のあちらこちらでカニを捕っている。単独だったり小群だったり、なんだか自由気ままな印象を受ける。

大きさや色には個体差が見られたが、この違いは何なのだろう?雌雄差?それとも年齢差だろうか?

 

オオソリハシシギ

チュウシャクシギ同様、長い嘴でカニを捕らえている。群れを作っていたり、単独だったり、チュウシャクシギの群れに混ざったりしていた。

1羽が採餌中、突然嘴を掻き始めた。何があったのかと写真をよく見ると、呑み込もうとしたコメツキガニに舌を挟まれて悶絶していたようだ。この後コメツキガニを払い落とし、改めて吞み込んだ(*2)。

 

キョウジョシギ

今まで影も形もなかったキョウジョシギもたくさん渡ってきていた。夏羽のシギチはみんなギラギラしてる。

キョウジョシギの属するArenaria属は英語ではTurnstoneと呼ばれ(*3)、石をひっくり返して採餌する生態が由来となっている。実は筆者はTurnstoneがstoneをturnするところを初めて見た。

 

コアジサシ

ホバリングで狙いを定め、ダイビングで魚を捕らえる。ダイビングの瞬間を撮りたいけどなかなか難しい。環境省の第5次レッドリスト(鳥類及び爬虫類・両生類)において、これまでVU(絶滅危惧II類)だったのがEN(絶滅危惧IB類)に引き上げられた。環境保全が叫ばれるようになっても、まだまだ鳥類を取り巻く状況は厳しいようだ。

 

ユリカモメ

こちらも魚を狙って海に飛び込んでいた。何気にカモメの狩りを見るのは初めて。結構失敗するのね。

 

スズガモ

東突堤の近くに8羽のスズガモがいたが、その中に2羽、なんだか妙な羽衣の個体が。スズガモのメス夏羽は耳羽に淡色のパッチが出るそうなのだが、これは耳羽というか頬が白い。黒色が乗った嘴や胸の色からするとメスっぽいが、嘴基部の白色部がほとんどなく、白い羽毛が混ざる程度である。『決定版 日本のカモ識別図鑑』(氏原巨雄・氏原道昭 2015)を見ると雄化個体が近いように思えるが....?

上記の2羽ほどではないがちょっと戸惑った個体。メス夏羽のような耳羽のパッチはあるが、嘴基部の白色部はない。先述の『決定版 日本のカモ識別図鑑』を見ると、オス1年目冬が近いように思われる。

 

ハヤブサ

シギチを狙ってハヤブサも現れた。昨年9月には幼鳥が出たが今回は成鳥。写真は撮れたがネット越しなのが少し残念。ちなみに撮影中はハヤブサと気づかず、写真を確認して気づいた。

 

チョウゲンボウ

夕方になるとチョウゲンボウも登場。草地の上でホバリングして獲物を探していた。

 

多種多様なシギチが一堂に会する様は圧巻である。先述の通り環境省の第5次レッドリスト(鳥類及び爬虫類・両生類)が公表されたわけだが、その中にはシギ・チドリ類も多く含まれている。このままだと、この光景が見られなくなるのも時間の問題だろう。

環境保全を訴えると、ネット上では高確率で人間が生きていくためには仕方ないんだという斜に構えた意見が出されるが、そもそも環境保全自体が人のためのものだし、人と自然は必ずしも対立するものではない。生き物たちは意外と人の営みを利用したり、すぐそばにいたりするものなのである。潮干狩りをする人たちの横で採餌をするシギチを見ると、まだ希望はあるのではないかと思ってしまう。

 

 

おまけ

干潟にはコメツキガニがたくさん。ときどきする伸びのような行動はWaving Displayと呼ばれる求愛行動らしい。

 

*1:トウネンとのサイズ差はこのくらい(右が写真の個体)。これを見るとどう見てもミユビシギだなぁ....

*2:余談だが、シギの嘴は柔らかく先端が曲げられる。写真を見ると、上嘴が反り返っているのがわかる。

*3:ちなみに2026年現在、Arenaria属は世界でキョウジョシギ(Ruddy Turnstone)とクロキョウジョシギ(Black Turnstone)の2種のみである。

翁を訪ねて八丈航路

4月中旬、人生初の航路観察に行ってきました。航路観察とは定期航路船に乗って鳥見をすることで、海鳥をメインターゲットとした観察法である。中でも八丈航路は24時間と経たず東京に戻ってこられるお手軽さと、アホウドリが見られることで有名である。

3月の中頃から、なぜかアホウドリが見たくて見たくて仕方なくなり計画を練っていた。本当は3月下旬〜4月上旬に行く予定だったのだが、天候不良で2週連続スキップすることになってしまった。アホウドリ類のピークは2月下旬〜3月下旬とのことなので、4月中旬はやや遅いが見られはするくらいのタイミング。この機を逃すと次はGWになってしまうので、少々強引だったが行くことにした。

初めての航路観察ということで色々刺激的だったので、出来事を全部書いてたらかなり長くなってしまった。ご了承ください。

 

 

1.乗船と客室

筆者は船に乗った経験が片手で数えられるほどしかなく、右も左もわからない状態だったのだが、乗船までの流れや鳥見のタイミングについては、詳しく書かれたブログやnoteがあったのでかなり助かった。乗船場のスタッフの対応も丁寧で、たいへんスムーズに乗船できた。

竹芝客船ターミナルのオブジェ。大きいうえにライトアップもされていて目立つ.... なんてことはない。高いビルに囲まれているので少し離れると全く見えなくなる。

 

筆者が今回乗船した橘丸。大型かつ派手な色合いである。スタッフの案内に従って半券を渡し、客室へ向かう。

 

筆者が予約した2等和室。和室とは言っても床は絨毯敷き詰めである。4〜12名の相部屋となっており、小さな枕と申し訳程度の仕切りがついている。今回は50人以上が乗船していたはずだが、それでもかなり余裕があったのか、筆者は往路も復路も部屋を1人で使用できた(2等和室はご覧の様相なのであまり選ばれないのかも)。

寝るスペースはご覧の通りかなり狭い。こういうときは広さをわかりやすくするため、ぬいぐるみとかを置くべきなんだろうが、筆者のバッグは機材や食料でパンパンであり、ぬいぐるみは断念せざるを得なかった(*1)。

翌日はほぼ1日中鳥見のため、酔い止め(アネロン)を飲んだうえで予定通り乗船直後に就寝.... と行きたかったが、消灯は出港から1時間後の23時30分で、それまで部屋の明かりは点きっぱなし。しかも部屋にはドアがないので、他の部屋の音がはっきり聞こえてくる。そして床は絨毯敷き詰めとはいえ寝るには硬い。船なので音と揺れは覚悟していたが、これは流石に予想外。100円で毛布が貸し出されている理由と、アイマスクと耳栓がオススメされている理由がよくわかった。しかしケチで、寝る場所に関しては頓着しない筆者は、ダウンジャケットを敷き布団に、レインウェアを掛け布団兼アイマスクにして寝た。筆者は子供の頃から(人間関係のトラブルで精神的に参っているときを除いて)寝る際に苦労したことはない。自分の図太さに感謝である。

 

2.往路(御蔵島〜八丈島)

翌日は6時30分頃から鳥見を開始(三宅島で降りる人のため4時30分頃に全員起こされるのだが、筆者はその後二度寝した)。場所は御蔵島を通過した辺り。

橘丸の展望デッキ。船の後ろ側にあり、屋根がついていて、右舷と左舷が隔てられておらず、自由に動けるようになっている。鳥見のうえではこの構造はありがたい。

 

オオミズナギドリ

海上に目を凝らすと、早速オオミズナギドリを発見。照ヶ崎以来なので、実に6年ぶりの出会いである。

ここで筆者は航路観察の難しさを知ることになる。鳥との距離が遠いうえ船が揺れるので、筆者の手持ちの10倍双眼鏡では同定は難しい。それならば写真を撮って後から同定すればと思ったが、全方位海と空しかないので目印が無く、「双眼鏡で鳥を見つけ、双眼鏡から目を離し、カメラを構え、ファインダーを覗く」というわずか2〜3秒の動作の間に見失ってしまう。しかもオオナギは海面スレスレを飛ぶので波のうねりで頻繁に見えなくなるし、海面にピントを奪われるので画角に収めてもピンボケになるという有様。

証拠写真レベルなら撮れないこともないが、どうせならもっと良い写真を撮りたいなぁ.... まぁ、今の筆者の腕と機材では高望みである。

突然1羽がポーンと高く舞い上がった。これはチャンス!とシャッターを切るが、残念ながら全てピン甘だった。

 

前方に見える八丈島。八丈島が近づいてくるにつれ、オオナギは少なくなっていった。海鳥だから陸にはあまり近づかないのだろうか?

 

3.復路(八丈島~御蔵島)

予定よりも少し早く、8時50分に底土港に到着。出港までの約50分は適当にブラブラして過ごす。

オバシギ

漁港をブラついているとシギチを発見。夏羽に換羽中のオバシギだった。この他にダイサギ、アオサギ、ウミネコ、イソヒヨドリなどを確認。

 

橘丸の全体像。筆者のような東京〜八丈島間を1日で往復するスケジュールだと、橘丸の全身を拝めるのはこの時しかない。

乗り遅れては大変なので、出港の案内がされたらすぐに乗船。今度は部屋に向かわず、最初からデッキに立つ。荷物が少ないとこういうときに便利。しかし意気揚々と乗り込んだのは良いものの、オオナギ含め鳥はほとんど出ず。そのまま御蔵島が見えるところまで来てしまった。

 

カツオドリ

御蔵島が見えた頃、船の左舷側にカツオドリが現れた。こちらも九州遠征以来6年ぶり。海鳥は本当に見る機会がないので、出会える鳥全てが新鮮に映る。

かなり長い時間船に並んで飛んでいた。トビウオでも狙っていたのだろうか。それとも船と並走することで飛ぶのが楽になるのだろうか。どちらにしろシャッターチャンスのはずだったが、ずっと船首のそばを飛んでいたので、船の後方にあるデッキからはよく見えなかった。残念。

 

クロアシアホウドリ

カツオドリが飛び去った数分後、その方向から御蔵島へ向かってすごいスピードで飛んでいく鳥を発見。現地ではさっきのカツオドリだと思っていたが、後で写真を拡大してクロアシアホウドリだと判明。ダイナミックソアリングもせず真っ直ぐ飛んでいたので、アホウドリ類の可能性を全く考えていなかった。航路観察ではカメラの有無で結果が変わることがよくあるそうだが、いきなりそれを理解させられた。

 

4.復路(御蔵島~三宅島)

御蔵島。三宅島や八丈島とは異なり、島の周囲は断崖絶壁ばかりである。往路もそうだったが、この日は風が強めで御蔵島に接岸できず通過することに。

 

オオミズナギドリ

だんだん撮影に慣れてきて、そこそこまともな写真も撮れるようになってきた。御蔵島はオオミズナギドリの世界最大の繁殖地であり、条件が良ければ数千羽の乱舞も見られるらしいが、この日は数十羽ほどの群れがチラホラ見られる程度だった。

 

ウミネコ

御蔵島〜三宅島間はオオナギばかり。三宅島が目前に迫ったところでようやくウミネコが1羽現れた。オオナギばかりだろうと予想はしていたが、ここまでとは思わなかった。

 

三宅島に近づくと、船は一気に速度を落とし、島の周囲をゆっくりと回り始めた。波が落ち着くのを待っているのだろうか?

 

ミサゴ

船が着いたのは伊ヶ谷港。デッキから港を眺めているとミサゴを発見。水辺ではお馴染みである。

 

アマツバメ

現地では全く気がつかなかったのだが、ミサゴを撮った写真にアマツバメが写り込んでいた。ここにはヒメアマツバメもいるらしいので、このピンボケ写真だけでアマツバメとすることは普段ならできないのだが、同じ船に乗っていた人がアマツバメを報告していたから、たぶんアマツバメなんだろう。

 

5.復路(三宅島~東京湾)

三宅島からはバーダーが増えた。三宅島も有名な鳥見スポットだからね。それにアホウドリ類が最も見られるのは三宅島〜東京間なので、この時だけ出てくる人もいるのかもしれない。

しかしいくら待てどもオオナギばかり。そのうち雲が出て日差しが隠され寒くなってきた。アホウドリが出てない今のうちにと着替えていると、その瞬間、狙ったようにアホウドリが現れた。しかも船の目の前に。隣の人が親切にも教えてくれたが、それが無ければ完全に見逃すところだった。

アホウドリ

着替え途中だが慌ててカメラを構える。しかし態勢を整えている10秒ほどで、あっという間に遠くへ行ってしまった。

遠くには行ってしまったものの、時間としてはそこそこ長く観察できた。印象としてはとにかくデカい。オオナギとは比べものにならないほどデカい。特に胴体のゴツさには驚かされた。北半球最大の海鳥の称号は伊達じゃない(*2)。

 

クロアシアホウドリ

続いて現れたのはクロアシアホウドリ。この時点では先述の御蔵島沖で見たクロアシアホウドリはカツオドリだと思っていたので、これがライファーだと思っていた。

アホウドリより一回り小さく細身だが、それでもかなり大きい。オオナギとすれ違ったところをたまたま撮れたのだが、翼開長110cmのオオナギが子供のようである。こうして並ぶとサイズ差に改めて驚かされる。

ダイナミックソアリングで飛んでいるので、ときどき海面からフワッと浮き上がる。そのときがシャッターチャンス.... というわけでもない。海面から離れたことで、海面にピントが奪われた際、より激しくピンボケしてしまう。こういうとき鳥認識AFがあれば上手く合焦してくれるのだろうか?鳥認識AFもそんなに万能じゃないかな?

 

アホウドリ

船から離れたところを飛んでいるアホウドリを見つけたのだが、ぐんぐん接近してきて船に並んで飛び始めた。大チャンスなので夢中で撮影したが、写真は全てピンボケ or ピン甘だった。

先ほどの個体に比べ背中の白色部が大きい。アホウドリは成長に従い白色部が増えていくので、先ほどの個体よりこの個体のほうが年上かもしれない。ただし、換羽の進行度合いには個体差があるとのこと。

余談だが、アホウドリ(阿呆鳥)という和名は蔑称であるとして、オキノタユウ(沖ノ太夫)に改名しようとする人もいるようだが、太夫とは遊女のことであり、それはそれで燃えそうなのは良いのか?とか、めくら(盲)やいざり(躄)のように、単語だけ使えなくして意味があるのか?とは思う。それに個人的な意見だが、アホウドリに遊女のイメージはあまりない。字面なら信天翁(しんてんおう)とか沖ノ尉(おきのじょう)のほうが相応しい気がする。派手さはない落ち着いた色合いや、風を利用する優雅な飛び方や、どこかのほほんとした顔つきなどからは、飄々とした好々爺という印象を受けるからである(*3)。

 

オオミズナギドリ

伊豆大島沖を過ぎた辺りでアホウドリ類は途絶え、以降はオオナギばかりとなった。今までよりも船の近くを飛んでいる気がする。

その後は17時ごろまで鳥見をしてたが、揺れるデッキに7時間半も立ちっぱなしで足がプルプルしてきたので、ここで撤退することにした。

 

鳥見終了後は船内のレストランで夕食。今回の航路観察の一番の心配は船酔いだったのだが、アネロンの効き目はすごいことがわかった。

食後に船室に行ったら空き室だと勘違いされて占拠されていたとか、東京着が予定より50分遅れたとかのトラブルはあったが、それ以外は何事もなく航路観察を終えられた。ただ、これほど長時間船に乗り続けたのは初めてだったので、下船後しばらくは陸酔いに悩まされたほか、自分の想像以上に体力を消耗していたようで、翌々日の午前まで体がだるかった。体力に自信がない人は航路観察の翌日は休みを取ったほうが良いかもしれない。

 

6.最終結果

今回の結果は以下の通り(括弧内は個体数)。見られたアホウドリは3羽。単純な数としては少ないが、ピークを過ぎていること、オオナギ含め全体的に出が良くない感じだったことを考えると、悪くない結果だと思う。ただし、これはあくまで筆者が確認できたものであり、種数や個体数はもっと多かった可能性がある。

航路 クロアシアホウドリ(4)
アホウドリ(3)
ウミネコ(1)
オオミズナギドリ(多数)
カツオドリ(1)
八丈島
(底土港)
オバシギ(4)
ウミネコ(多数)
カワウ(1)
ダイサギ(5)
アオサギ(6)
ハシブトガラス(1)
ヒヨドリ(2)
ウグイス(1)
イソヒヨドリ(1)
スズメ(1)
三宅島
(伊ヶ谷港)
アマツバメ(不明)
ミサゴ(1)

感想としては「疲れた」と「もっと早く行けばよかった」の2つ。「疲れた」については先述の通り。「もっと早く行けばよかった」については、ピーク時に行きたかったというのと、時期が早ければリベンジもしやすかったのにということ。写真は満足に撮れなかったし、単純にアホウドリをもっと見たかったが、冒頭で述べた通り次に行けるのはGWになってしまう。リベンジは来年にするしかなさそうだ。

まともな写真が撮れたアホウドリは最後の個体だけだった。次こそはピーク時に訪れて、絶滅の危機から見事な復活を果たした海の翁たちの雄姿を目に焼き付けたいものである。

 

*1:なんでぬいぐるみなのかというと、越後の方にでかもっち1〜3頭を連れて船旅をする猛者がおり、その写真があまりにも可愛く真似したくなったからである。とはいえ筆者が持っているのはでかもっちではなく、アイドルホースSサイズとサラコレBCサイズである。

*2:八丈航路で見られるアホウドリは鳥島系で、尖閣系はやや小さく、外見上はクロアシアホウドリと同じくらいらしい。ちなみに、アホウドリはホロタイプが消失しており、新たにネオタイプを立てたところ、それが尖閣系だったため学名は尖閣系が引き継ぐことになり、古くから存在が知られているはずの鳥島系が未記載種となったとか。

*3:ただ、信天翁の由来は「タカが捕まえて取り落とした魚が天から降ってくるのを、信じてずっと待っている、お爺さんのようなのんきな鳥」という、明らかに事実と異なる言い伝えに基づく(しかも言い伝えの引用元の文献には雲南地方に生息するとあるが、内陸である雲南地方にアホウドリはいないはず)ものであるので、この名前も不適切っちゃ不適切である。

江の島春のアメフラシ~磯の生き物を添えて~

江の島南部の海岸を訪れた際、潮だまり(タイドプール)に多数のアメフラシを発見した。色や模様は様々で、一見多種多様なアメフラシがいるように見えるが、アメフラシは種内のカラーバリエーションが豊富らしいので、実際の種数はそこまで多くないかもしれない。とりあえず複数種いるのはわかったのだが、どれがなんという種かはよくわからない。

ほとんど一様に褐色の個体。推定アマクサアメフラシ。

全身に淡色の斑紋がある個体。これも推定アマクサアメフラシ。

同じく淡色の斑があるが、地色が濃く、斑の色が薄く、コントラストが強い個体。これもおそらくアマクサアメフラシ。

全身に淡色の斑があるが、さらにコントラストが強い個体。これもアマクサアメフラシ?以上の4タイプが最もよく見られたアメフラシである。

色合いは似ているが、斑の入り方が上記の個体とは少し違う個体。これはクロヘリアメフラシか?

黄色い地に白斑が入る個体。ミドリアメフラシだろうか?

緑がかった褐色の地に白斑と黒点が入る個体。これもミドリアメフラシ?ちなみに、写真だと見事なカムフラージュに見えるが、肉眼だと簡単に見つけられた。

黒褐色の地に無数の黄白色の斑を持つ個体。これはアメフラシ(Aplysia kurodai)だと思われる(*1)。アメフラシという名のアメフラシ。つまりはTHEアメフラシでありアメフラシ・オブ・アメフラシである。

黄褐色の地に無数の白斑を持つ個体。先ほどの推定アマクサアメフラシとは異なり、体表には無数の皺がある。体表の皺や無数の白斑という点はアメフラシによく似ているが、色合いはミドリアメフラシっぽくも見える。

複雑な模様の個体。この個体はアメフラシよりもさらに皺が深く、体表が鱗状に見える。こんなに特徴的なんだからすぐわかるだろうと高をくくってたが見当もつかず。一体何アメフラシなのか....

 

アメフラシは春になると食事と産卵のため磯にやってくる。そして産卵を終えると死んでしまうそうで、その寿命は1年ほどだとか。つまりこのアメフラシ達はもう長くないということ。小さな潮だまりに取り残されて干上がりかけてたり、子ども達の格好のおもちゃにされていたりと、死の間際になかなかリスキーなことをするものである。

 

アメフラシの食事シーン。海藻がスルスルっと吸い込まれていく様子は、気持ちよくもあるが、少しゾワゾワした感覚も覚える。

 

潮だまりにいるのはアメフラシだけではない。↑の写真の右の個体、一見アメフラシのようだが、背中に殻を背負っている。これはブドウガイという別の巻貝の仲間である。

ブドウガイ

ブドウガイは頭楯類というグループに属し、アメフラシ(無楯類)とは、同じ腹足綱の異鰓類(*2)に属するものの、ウミウシでもアメフラシでもない別の巻貝である(*3)。

 

クロシタナシウミウシ

こちらはウミウシの一種。アメフラシとブドウガイはたくさん見たのだが、今回見つけたウミウシはこの1個体のみだった。

 

ヨコエビの一種

アマクサアメフラシ(たぶん)の背中にヨコエビが乗っている。X(旧ツイッター)に投稿したところ、モクズヨコエビ科ではないかと教えていただいた。

↑の写真の個体、小さな別の個体を掴んでいるが、これは交尾前にメスをガードしているのだとか。ヨコエビの目的も食事と繁殖のようで、海藻に齧りついていたり、メスを奪い合ったりと、忙しく動き回っている。周りで走り回られたり、背中に乗られたり、アメフラシはさぞ迷惑だろう.... と思いきや特に気にしていないようだった。

 

オオヘビガイ

アメフラシ探しで岩の表面に注意しているからか、オオヘビガイをよく見かける。以前冬に来たときは探さずとも見つけられたのだが、海藻が生える季節になるとあんま目立たなくなって、見つけるのが少し難しくなった。

 

ヨロイイソギンチャク

岩の表面にはイソギンチャクもいるが、ヨロイイソギンチャクばかりだった。ウメボシイソギンチャクやタテジマイソギンチャクは、いるはいるのだが少ない。

 

ベリルイソギンチャク?

石粒をつけないヨロイイソギンチャクもいるのか〜と現地では思っていたのだが、ヨロイイソギンチャクに近縁で、姿もよく似ているが、体に石粒をつけないベリルイソギンチャクという種もいるそうなので、もしかしたらこれはベリルイソギンチャクかも。

 

ムラサキウニ

岩陰にはムラサキウニが見られる。高級食材だが、漁業権があるので勝手に採ると密漁になってしまう。決して持ち帰らないように。

場所によってはかなり密集している。繁茂した海藻を目当てに集まっているのだろう。大発生して磯焼け対策として駆除されることもあるというが、ここでもその片鱗がうかがえる。

 

カニの仲間

1枚目はヒライソガニで、2枚目はイワガニだと思うが自信はない。3枚目もヒライソガニっぽいけどよくわからない。3枚目の個体は右の鋏が砕けているが、これでもちゃんと機能するようで、捕まえようとしたら挟まれて結構痛かった。

 

ホンヤドカリ

イソヨコバサミ

潮だまりにはヤドカリがとても多い。ホンヤドカリはシマシマの触角と白い脚先が特徴のヤドカリ。最も普通に見られるヤドカリで、本当にいたるところで見られる。イソヨコバサミはホンヤドカリより大型で触角が青く、脚先の白斑(黄斑)が2つあるのが特徴。

 

ミズヒキゴカイの一種

砂の中から細長い糸状のものが出て蠢いている。何かの体の一部であることはわかったが、一体何なのかはわからなかった。調べるとミズヒキゴカイというゴカイの仲間で、外に出てるのは鰓で、これで有機物を集めて食べているらしい。

 

カエルウオ

潮だまり内には魚も見られる。目につくのは低層にいるカエルウオなどのギンポの仲間。磯ではお馴染みの魚である。中層を泳いでいる小魚もいたが、そちらは種はわからなかった。

 

春になり陸だけでなく、水の中も賑やかになってきた。海にも面白い生き物がいっぱい。ダイビングで水中撮影とかもいつかやってみたい。

 

*1:アメフラシといえば紫がかった褐色に白斑というイメージだったが、この個体は紫がかってはおらず普通の黒褐色で斑も黄色っぽい。まさかアメフラシではない?とも思ったが、個体差もあるようだし、他に似てる種もいないようだし、アメフラシで良いだろう。

*2:異鰓類の分類階級は議論中のようで、異鰓下綱、異鰓亜綱、異鰓上目、異鰓目など色々な説があるらしい。

*3:アメフラシもブドウガイも、広い意味でウミウシとされることもあるようだが、“ウミウシ”は狭義には裸鰓類を指すようで、頭楯類や無楯類は厳密にはウミウシに含まれないらしい。

50種の壁を越えろ

今年の始め、葛西で1日50種の壁の高さを改めて突きつけられた筆者であった(記事はコチラ→その1その2その3)が、某遊水池でついにその壁を越えた。葛西でも無理だったのに某遊水池で達成してしまうとは思わなかった。

その様子を書いていくのだが、1日50種達成の裏には、前日の鳥見が関係している。

コチドリ

クサシギ

春の渡りが始まって鳥達も活気づいて(?)おり、1日で49種の鳥を見られた。特にクサシギはここで見るのは初めてだったので、見られてたいへん嬉しかった。しかしそれでも50種に到達できず。「ま〜た50種に届かなかったか〜w」と(心の中で)笑いながら帰宅した後で、その日ヤマシギが確認されていたことを知った。そういえば、やけに人が集まっていた地点があった。もし見られていたら50種に到達していたのに.... まだヤマシギは抜けないだろうから、この機を逃せば50種を見られる機会は当分先のことになる。これは翌日も行くしかない、ということで翌日も某遊水池に行くことにした。

 


 

気合を入れて臨んだ2日目。今回こそは50種を達成するぞと、自分でもわかるくらい目がギラギラしてる。ギラギラしすぎて空回りしそうな気がしないでもないが。

ヒドリガモ

ヨシガモ

まずは池を見に行くと、案の定カモ類がいっぱい。ハシビロガモ、コガモ、ヒドリガモ、ヨシガモがたくさん見られる。なんかカルガモが少ないが。

 

オオバン

岸辺ではオオバンが採餌中。冬になると本当に多い。もうじき見られなくなるのか....

 

カワウ

カモやオオバンに混じってチラホラとカワウやカイツブリ。彼らは夏にも少ないが見られる。

 

ダイサギ

コサギとダイサギが数羽、歩き回って採餌している。ダイサギは嘴が黒くなりつつある。

 

オオジュリン

ヨシ原ではオオジュリンやシジュウカラが採餌中。オオジュリンも今季はこれで見納めかなぁ。採餌の様子は動画でも撮影(YouTubeへのリンク)

 

カワセミ

ヨシ原に飛んできたのはカワセミ。魚かエビか、獲物を咥えている。

 

タシギ

繁殖期に入ったのか、ときどきコイが跳ねていたが、それに驚いてタシギが飛び出した。コイのおかげで2日連続でタシギを見られた。

 

オナガ

池の周囲の住宅地からオナガが飛んできた。ここにはいつもオナガがいるなぁ。

 

ツバメ

イワツバメ

上空にはツバメとイワツバメ。賑やかに鳴き声を響かせている。飛翔写真に挑戦したら、思ったよりも上手くいった。EM-1MarkIIIはズームではP900に負けるが、この辺りはP900よりも優れている。

 

チョウゲンボウ

ポイントを移動して畑の近く、上空をチョウゲンボウが飛んだ。何年か前には交尾も見たが、さすがに今は繁殖はしてないのかな?

 

ホシハジロ

遠方にホシハジロのペアを発見。カルガモやマガモも見られたが、こっちでもヨシガモ、ヒドリガモが多かった。

 

セッカ

以前ホオアカを見たポイントではホオジロやウグイスが多数さえずっていた。ふと下を見るとセッカがヨシの中を動き回っていた。動きを止めたところを、ヨシの隙間から上手いこと撮影できた。

 

コチドリ

イソシギ

いつもイソシギを見るポイントに、前日に引き続きコチドリを発見。そしてやっぱりイソシギもいる。前日はクサシギも見たが、さすがに今日は見られなかった。

 

キジ

コチドリを見ていると目の前の藪からキジが顔を出した。一時期は全く見られなかったので不安になっていたが、いなくなったわけではないようである。

 

ヤマシギ

前日に続いて人だかり。ヤマシギはいるようだが全然わからない。周りのバーダーさんに教えていただき、なんとか発見できた。木の陰でじっとしているので自力発見は無理だっただろう。

 

マルガモ(マガモ×カルガモ)

池に戻る途中、川でマルガモを発見。一応マガモでもカルガモでもないのだが、雑種なので今回はノーカンとする。

 

キジ

時間も遅くなったのでそろそろ終了したいが、まだ49種。前日にゴイサギを見たポイントや、以前ヒクイナを見たポイントで目を皿のようにして探すが、見つけたのはキジのみ。今回も達成できなかったか~と思ったその時、上空をヒメアマツバメが飛んだ。これで50種達成!

1日50種の壁はなかなか高かったが、ようやく達成することができた。もちろん50種見たところで何も利点はないし、種数ばかりを重視する鳥見は良いとは言えない。でも単純に、多種多様な鳥を見られるのは嬉しいものである。

 

2日間で見られた鳥は以下の通り

No. 1日目 2日目
1 ハシビロガモ ハシビロガモ
2 ヨシガモ ヨシガモ
3   ヒドリガモ
4 カルガモ カルガモ
5 マガモ マガモ
-   (マルガモ)
6 コガモ コガモ
7   ホシハジロ
8 キジ キジ
9   コジュケイ
10 ドバト ドバト
11 キジバト キジバト
12   ヒメアマツバメ
13 クイナ  
14 バン バン
15 オオバン オオバン
16 コチドリ コチドリ
17   ヤマシギ
18 タシギ タシギ
19 イソシギ イソシギ
20 クサシギ  
21 カイツブリ カイツブリ
22 カワウ カワウ
23 ゴイサギ  
24 コサギ コサギ
25 ダイサギ ダイサギ
26 アオサギ  
27 トビ トビ
28 ノスリ ノスリ
29 カワセミ カワセミ
30   コゲラ
31 チョウゲンボウ チョウゲンボウ
32 モズ モズ
33 オナガ オナガ
34 ハシボソガラス ハシボソガラス
35 ハシブトガラス ハシブトガラス
36 シジュウカラ シジュウカラ
37   セッカ
38 ツバメ ツバメ
39 イワツバメ イワツバメ
40 ヒヨドリ ヒヨドリ
41 ウグイス ウグイス
42 メジロ メジロ
43 ガビチョウ  
44 ムクドリ ムクドリ
45 ツグミ ツグミ
46 ジョウビタキ ジョウビタキ
47 イソヒヨドリ  
48 スズメ スズメ
49 キセキレイ キセキレイ
50 セグロセキレイ セグロセキレイ
51 ハクセキレイ ハクセキレイ
52   タヒバリ
53 カワラヒワ カワラヒワ
54 ホオジロ ホオジロ
55 オオジュリン オオジュリン
56 カシラダカ  
57 アオジ アオジ
49種 50種

 

三度目の三番瀬 四度目はすぐ

3月半ば、3ヶ月ぶりの三番瀬へ行ってきました。昨年9月の初三番瀬から3ヶ月ごとに訪れており、今回で3回目の三番瀬。4回目はまた3ヶ月後かな〜と思っていたが、結局4回目はすぐだった。

 

 

三度目の三番瀬

この日の到着は11:30くらい。満潮の少し前なので、鳥見のタイミングとしてはあまり良くない。ただ、この日の干満の差はあまり大きくなく、この時間でもそれなりの大きさの砂地が広がっていた。

東側堤防には鳥たちがぎっしり。見える範囲でハマシギ、ミユビシギ、ダイゼン、ミヤコドリ、ユリカモメ、セグロカモメ、ウミウが並ぶ。完全にごっちゃになっているわけではなく、微妙に種ごとにわかれているのが面白い。

ハマシギとミユビシギは何に驚いたのかときどきわっと飛び立つ。そしてしばらく周りをグルグル回ってまた堤防に戻る。飛んでるところを撮れるチャンスだったが、なかなか上手くいかない。

 

堤防の近くの浜ではオナガガモ、ヒドリガモ、スズガモが休息中。沖の方にはオオバン、ハジロカイツブリ、ウミアイサも確認。

ところで↑の写真のカモがいる浜は、手前に柵があって立入禁止の横断幕が張られているのだが、その柵を堂々乗り越えていったおじさんが1人.... 当然鳥は逃げるのだが、どういうつもりなのか.... リュックに三番瀬の缶バッジを大量に付けていたが、こういう人が鳥が好き!三番瀬が好き!とアピールしてもマイナスにしかならないので、すぐにでも足を洗ってもらいたい。

 

アカクラゲ

ワレカラの一種

当分鳥は動かなそうだったので波打ち際でアカクラゲやカニやワレカラの写真を撮っていると、少し離れたところでスコープを覗いている人を見つけた。

シロチドリ

視線の先には浜で座り込むシロチドリ。シギチは満潮時には砂浜で座って休むものもいるとは聞いていたが、実際に見るのは初めて。お饅頭や大福みたいでかわいい。遠いが他に見てる人もいるので、近づいて飛ばすわけにはいかない。碌な写真は撮れないがそれは諦めるしかない。

シロチドリを撮っていると背後から人が。見るとさっき立入禁止の柵を越えてたおじさんだった。カメラを構えながら近づいていく。これは飛ばすなと思い、そこを離れてオナガガモを撮っていると、いつの間にかシロチドリが目の前に。後ろを見るとさっきのおじさんがこちらにカメラを向けていた。やっぱり飛ばしたな。

おじさんが去ると、1羽が筆者の近くまで来た。歩いたり止まったりを繰り返していたが、突然走り出すとサッと何かを捕まえた。

捕らえたのはコメツキガニ。脚をくわえて振り回し、少しずつ脚をもいで弱らせていく。やってることはなかなかスプラッタ。

激しく振り回すので、ときにはカニがポーンと遠くに飛んでいってしまう。それでも慌てる様子はなく、ゆっくり歩いて拾いに行く。最後はほとんど胴体だけになったカニを丸呑み。小さな鳥だが、まるでアニメやゲームの冷酷な敵キャラのような振る舞いである。

 

ミヤコドリ

シロチドリを見ていたらミヤコドリが飛んできた。一斉に飛んでくるのではなく、数羽〜十数羽の小群が少しずつやって来る。休息、水浴び、羽繕い、採餌と、各々が好き勝手に過ごしている。↑の写真の真ん中の個体は二枚貝(アサリ?)を捕らえたようだ。

群れの端で採餌する個体。だんだん近づいてくるのでこれはチャンス!と思ったのだが、どんなに待ってもせいぜいこちらから5〜6mあたりで引き返してしまう。相手は野生動物なんだ仕方ない。

ぐい〜っと伸び。帰宅後この写真を見た筆者は、「初列風切の下にもう一列白い羽があるぞ?下部雨覆か?それにしては長くない?」と思っていたのだが、初列風切の白斑が羽っぽく見えているだけだった。

 

ユリカモメ

ミヤコドリを見ていたらユリカモメも飛んできた。ちなみに、古典文学に登場する「都鳥」はユリカモメを指すと考えられているらしい。つまりこれは新旧(?)の“みやこどり”の共演である。

上の写真は褐色の風切羽が残り、嘴や脚がオレンジがかった若い個体(第1回冬羽)。下の写真は褐色の羽は無く、嘴は真紅と言って良いほどの濃い赤色の成鳥冬羽。ありふれた鳥でも、じっくり見ると違いが見えてくるものである。

 

ウミアイサ

気づけば40分以上が経過していた。ユリカモメもミヤコドリもどんどん増え、ウミアイサまでやって来た。筆者の周りはどんどん賑やかになっていく。

 

ハマシギ

ミユビシギ

ついにハマシギとミユビシギの群れまで飛んできた。数百羽の大群がサーッという羽音を響かせてやって来る光景は壮観である。

迫りくるミユビ軍団。いつの間にかシロチドリは姿を消していたが、そりゃこんな大群がやって来たら怖いだろうな。

眼前に迫りくる群れに気をとられていると、いつの間にか別の群れに背後をとられていることもしばしば。迂闊に動くと飛ばしてしまうので、常に周りに気を配る必要がある。ただし、こちらが動かなくても、堤防にいたときと同じように、突然飛び立って周囲を旋回し、また近くに降りることを繰り返していた。ハヤブサが現れたわけでもないのになぜなのか。

足環のついたハマシギ(山階鳥研には報告済)。よく見ると背中から右後方に向かって針金のようなものが伸びている。釣り針か何かに引っ掛かったか?もっとよく見たかったが、この後すぐ群れとともに飛んで行ってしまい、二度と見つけられなかった。

VE0のフラッグをつけたミユビシギ(山階鳥研には報告済)。その距離わずか1m。これほど近距離で見られる場所は他にない。やはりここで鳥を撮るなら近づくのではなく待つべきである。

 

ハマシギとミユビシギの狂乱は1時間ほど続いた。飛び立った後に戻ってくる鳥の数が少しずつ減っていき、やがて誰もいなくなった。先ほどの狂騒は夢だったのかと思ってしまうほどの静けさだ。遠くに見える、まだ採餌を続ける小さな群れが、夢ではなかったと静かに語りかけている気がした。

 

もう少し粘りたい気持ちもあったが、さすがに時間がヤバいし、シロチドリを撮っていたときから数えると2時間近くもしゃがみっぱなしで撮影していたので、筆者の腰と股関節は悲鳴を上げていた。今日は充分すぎるほど見れたのだと自分を納得させて帰路についた。

 

しかし帰宅後、写真を整理していたところ、堤防で休息している鳥たちを撮った写真にムナグロとオオハシシギが写っていたことに気がついた。全然充分に見れてないではないか。

ムナグロ

オオハシシギ

堤防では鳥たちが密集してよく見えないし、休んでばかりで動きがないし、この日は風が強く長居したくなかったしですぐに退散してしまったので、現地では全く気づかなかった。この日のためにスコープ(TSN-501)も買ったのにもったいないことをした。

存在に気づいてしまうと、見つけられなかった悔しさがどんどんこみ上げてくる。居ても立ってもいられなくなって、翌日も三番瀬に行くことにした。これまで3ヶ月間隔で訪れていたが、それも今回で終了である。

 

四度目の三番瀬

今回も満潮の少し前に到着。ムナグロもオオハシシギも1羽しかいないっぽいし、堤防で休んでいるタイミングじゃないと見つけられないだろうから、今回はこれがベストタイミングだと思う。

ムナグロ

オオハシシギ

ハマシギとミユビシギの群れがいると埋もれてしまい見つけられないが、飛び立ってしまうと割とすぐに見つかった。ダイゼンとは見た目が違うので、こうして並んでいるとわかりやすい。

アジサシ

カモメ

この日は他のバーダーさんから教えていただき、アジサシとカモメも見つけることができた。アジサシはライファーだし、カモメも数年ぶり。思わぬ出会いに胸が躍った。

ハジロカイツブリ

ハマシギとミユビシギ

オオジュリン

早めに引き上げたのだが、この日も結構多くの種を見ることができた。両日ともに30種ずつ、2日合わせて36種と、それなりに多くの種を見られた。有名スポットは人が多いという難点はあるが、ちゃんと鳥が見られるという保証はある。