今年の鳥初め以来の某河川。鳥納めで久しぶりに訪れて、やっぱり良いなと思ってまた訪れてしまった。見たい鳥は見れてないままだし。
モズ
11時ごろ到着。あちこちで工事が行なわれており、あんまり鳥がいない。最初に見つけた鳥はモズ。この川ではお馴染み。夏はいないけど。
早くもカワセミ発見。よく鳴いていて居場所がすぐわかる。求愛か縄張り争いかわからないが賑やか。
川の周囲の田んぼにはタヒバリの群れ。これぞ田雲雀。セキレイだけど。水を抜いた後の田んぼには色々な鳥が来る。
田んぼにはツグミも見られる。ちょっと歩いては立ち止まることを繰り返すのが特徴。それと、ツグミはしばしば写真のように翼を下げた姿勢をとるが、これはなぜなのか。
本日2種目のセキレイはキセキレイ。セグロやハクセキよりも数が少ないので、それらより先に見られるとは思わなかった。
モズ
またしてもモズ。最初に見たのと同じ個体だろうか?最初にモズを見た地点からおよそ200m離れており、同一個体でも別個体でもおかしくない微妙な距離。
アカミミガメ
外来種だけど、もはや水辺の生き物の代表格。この川でも普通に見られる。他のカメは見たことない。
ヒバリ
さえずりが近くから聞こえてきたので一生懸命探すと、ちょうどさえずりを終え、地面に降りるところを発見。特徴的なさえずりなので存在はわかるが、地上のヒバリは褐色の斑が地面に紛れ非常に見つけにくい。尤も、小さな体で空高く舞い上がるため、空中にいても見つけにくいのだが。
モズ
またまたモズ。先ほど見た地点から500m以上離れてるし、今度は別個体だろう。高鳴きのような声で鳴いていたが、さえずりなのだろうか?それにしても3回連続オスとはすごい。
ヨシの中で明らかにアオジやホオジロではない鳥が動き回っており、「ウグイスだ!」と思って双眼鏡を覗いたらメジロ。まさかウグイスと間違えるとは.... メジロがヨシに入るなんて知らなかったからと言い訳をしたいが、ちょっと検索するとヨシをつつくメジロの話が山ほど出てきたので、単なる筆者の勉強不足からの先入観である。
ウグイスとメジロといえば「ウグイスは鶯色(うぐいすいろ)ではなく、昔の人がメジロとウグイスを間違えたため、メジロの色を鶯色と言うようになった」というトリビアを聞いたことがある人はいるだろうか?筆者は子どもの頃にこれを大真面目に信じてしまい、家族や友達に教えたりしてしまったのだが、これはガセネタである。実際のウグイスはちゃんと鶯色であり、真相は現代人が鶯色と聞いて想像するような鮮やかな緑色は鶯色ではない(この誤解の生まれは不明)が、実際のウグイスがそのような緑色をしていないことを知った現代人達は、間違っているのは自分達だとは思わず、昔の人が緑色をしたメジロをウグイスと間違えたのだと責任転嫁したということだそう。
道端に紫の絨毯を敷いたのかと思うほど、大量のホトケノザが咲いている。春の七草にも数えられる有名な植物.... ではない。春の七草の「ほとけのざ」は全く別の植物(コオニタビラコ)である。
近くにはヒメオドリコソウも咲いていた。筆者は最近まで、何故かこちらを春の七草の「ほとけのざ」だと思っていた。ちなみにヨーロッパ原産の外来種である。
チラホラ見られるカルガモの群れ。交尾も見られた。カルガモも一応、羽色で雌雄を見分けられるらしいが、筆者には全くわからない。
またしてもカワセミ。先ほどから鳴き声をよく聞くし、水面スレスレを飛んでいくところも何度か見ているが、見つけるとつい撮ってしまう。
街中でも水辺でも普通に見られるセキレイ。当然この川にもいる。あちこちで賑やかなさえずりを響かせている。
こちらもあちこちでさえずっている。セグロはハクセキほど街中にはいない。筆者の主観だが、この川ではハクセキよりもセグロのほうが優勢に見える。
またまたカワセミ。もう何度目かわからない。本当にこの川にはカワセミが多い。
カワウ
羽を乾かすカワウ幼鳥。ウを見つけるたびにカワウかウミウか確かめるが、全てカワウだった。今季はウミウが多いと聞いてたが、結局筆者はウミウを見なかった。
嘴先端がわずかに黒く、脛が赤味を帯び、背中にレース状の羽がわずかに生えていることから、夏羽(婚姻色)に移行中の個体と思われる。なんとなく亜種ダイサギっぽいと思ったが、本当になんとなくで根拠はない。
離れたところにもう1羽。こちらは脚が黒い。体も小さかったし亜種チュウダイサギの冬羽で間違いないだろう。
サクラの一種
ウメかと思いきやサクラ。周りのサクラは全く咲いていないのに、何故かこの木だけ満開。品種が違うのだろうか?
トビ
この日唯一の猛禽。風に煽られ少し飛びづらそうだった。トビはこの川では珍しくないが、だからといって頻繁に見られるわけではない。
モズ
本日4度目のモズ。しかも4回連続でオス。ここまで来ると偶然とは思えない。時期からして、抱卵期に入ったと考えるのが妥当だろう。モズはメスが抱卵を行うそうなので、それならオスばかり見つかるのも納得である。
そしてカワセミ。もう10回以上は見てるだろう。モズとは違い、こっちはよく鳴くこと以外は、特に繁殖の兆しっぽい行動は見られなかった。
多いわけではないが、ちょくちょく見つかるツグミ。田畑を歩き回って採餌中。足元にはすごい数のツクシ(スギナ)。
この日は2〜3羽が見られた。少なく感じたが、よく考えると年末年始とそう変わらない個体数だった。
カルガモ以外のカモはもういないと思ったが、コガモのペアがまだ残っていた。ヨシの陰でひっそりと休息中。
キタテハ
昆虫も活動を始めている。とはいえ種数はまだ少なく、蝶の場合はキタテハとモンシロチョウの2種のみだった。
セイヨウミツバチ
セイヨウミツバチやハナアブの仲間が菜の花(カラシナ?)から吸蜜していた。こちらもまだ種数は少ない。
ナガメ
ナガメが菜の花(カラシナ?)の葉に産卵中。最近知ったのだが、菜の花に付くカメムシだからナガメ(菜亀)なんだとか。
ヨシの中でパチパチ音がするので見るとシジュウカラとメジロ。スズメ、ホオジロ、アオジのどれかだろうと思ってたら、3種のどれでもなかった。
この日最後の鳥は本日3羽目のダイサギ。亜種ダイサギかな?こちらは完全に冬羽。それにしても1日かけて3羽とは、年末年始に見られた集団が嘘のように少ない。アオサギに至っては0である。工事の影響だろうか?
この日はこれで終了。結局見たい鳥は見られなかった。次回に期待するしかない。前述の通り今回はアオサギが見られなかったわけだが、実はイソシギも0である。当たり前に見られるはずの鳥が見られないという状況は、なんとも不安にさせられる。