コミュ障カラスの生き物ブログ

生き物好きなコミュ障が気ままに書くブログです。

某河川で鳥納め

かなり久しぶりに某河川を訪れました(某河川の記事はコチラ→)。今年の鳥納めをどこにしようか考えたとき、某河川に1年半くらい行ってなかった(最後に行ったのは2022年の春)のを思い出し、久しぶりに行ってみるか!と思い立った勢いのまま出発した。

 

到着は12時頃。もつ煮を食べてから鳥見開始。お昼時であり人は多くないが、鳥も多くないように見える。

イソヒヨドリ

最初に見れた鳥はイソヒヨドリ。いっつもここで見られる。この辺りはイソヒヨドリにとって住み心地が良いようだ。

 

ダイサギ

少し歩くとダイサギ。首を伸ばして直立不動。置き物みたい。

こちらにもダイサギ。明らかに狙いを定めていたので、タイミングを見計らってパシャリ。写真は上手く撮れたが狩りは失敗に終わった。

こっちにもダイサギ。狭い範囲に3羽のダイサギがいた。まあサギ類は集まることが多いから、この程度は珍しくない。それでも同時に何羽も見られると嬉しくなる。

あれ?ダイサギの足元に何かいる?

トモエガモ

コガモに似るが嘴基部に白斑があり、顔の模様がはっきりしている。トモエガモだ。コガモよりも警戒心が強く、20m以内には近づけない。付近にはカルガモが2羽いたが、他のトモエガモはいなかった。コガモに交ざることがあるというが、付近にコガモもいなかった。迷い込んでしまったのだろうか。まあ、カモ類ではよくある話である。

ここ3シーズン(20~21、21~22、22~23)はトモエガモの飛来数が多かったと聞く。筆者は21年の冬にも意図せずトモエガモを見つけたことがあり、飛来数が多いからかな?と考えていた。今季はどうなのだろうか?

そしてトモエガモの後ろで何かがモゾモゾ動いている。これはまさか?

タシギ

やっぱりタシギ。ここでの目標にしていた鳥だったので嬉しい。やっぱりタシギは良い。

予想していなかったツーショット。タシギはともかくトモエガモが見られるとはね。幸先の良いスタートとなった。

 

イソシギ

少し先の浅瀬にはイソシギ。ここではお馴染み。

 

バン

水際の茂みの中から現れたのは2羽のバン。バンもここではお馴染み。夏はいないけど。こちらに気づくとゆっくりと茂みの中へ戻っていった。

 

カイツブリ

茂みの中にはカイツブリも。この地点は身を隠せる茂みが多く、水深が深いので、カイツブリにとっては良い環境。

 

コガモ

茂みの陰に2羽のダイサギが降りたのが見えたので、よく見ようと近づくと、姿を現したのは5羽のコガモ(オス3メス2)。コガモはここにはたくさんいると思っていたが、そうでもないのかね?

メス。トモエガモと似ているが、こう見ると顔以外にも、体の模様も若干異なる。

 

アオジ

水際の茂みにはアオジも潜んでいる。鳴き声はよく聞こえるが、姿はほとんど見せない。この日は1羽が茂みの上に姿を見せた。

 

スズメ

ヨシの中から聞こえるたくさんのスズメの声。普段は姿を見るのが難しいが、今回は逆光でスズメがよく見えた。

 

カワラヒワとスズメ

カワラヒワの声がするので辺りを見回すと、電線に小鳥の群れ。そこにいたかとシャッターを切るとスズメが交じってた。君たち交ざることあるのね。

 

ネコ

ここには野良猫が多く、餌やりしてる人もいる(餌やりがいるからネコが居ついているのかも)。餌やりがいるが飼われているのではないので、ネコたちの状態は決して良いとは言えない。筆者も以前、隻眼の子猫をここで見たが、しばらくしていなくなってしまった。本来ネコは野外にいてはいけない生き物であり、こういう状況は無くさなくてはいけないのだが、まだまだ道のりは遠い。

 

カワセミ

以前も書いたが、この川は「やらせ棒」が乱立していた。この日も2本見かけたが、それでも以前に比べかなり減った。マナーの向上か、それともそういう人たちが鳥見を辞めたのか。棒など立てずとも、カワセミはいくらでも見られるし、写真も撮れるのになぁ.... 

ちなみにこの後、筆者はサギを見てるとき、こちらに向かって手招きしながら近づいてくるおじさんに遭遇した。どうせカワセミだろと思ったらやっぱりカワセミだった。得意気な顔をするおじさんに対し、この日すでに何度もカワセミを見ていた筆者はめちゃくちゃ薄いリアクションしか取れず、気まずい空気が流れてしまった。すみません....

 

セグロセキレイ

ハクセキレイ

ここではお馴染みのセキレイ。さえずりっぽい声が聞こえていた。イソヒヨとかも秋ごろにさえずりっぽい声を出すけどなんなんだろう?

 

タヒバリ

水浴びに来たタヒバリ。田雲雀の名前とは裏腹にセキレイの仲間。ここでは冬によく見られるが、ずいぶん久々に見た気がする。1年半来てなかったからね。

 

カルガモ

もはや水辺ならどこにでもいるといっても過言ではない。この川でも一年中見ることができる。2羽でいることもあれば、10羽ほどの群れでいることもある。マガモとか交ざってないか探してみたが、すべてカルガモだった。

 

ダイサギアオサギ

遠目からでもサギが集まっていることはわかったが、近づいてみると想像以上。20羽ほどのダイサギが集まっていた。一方アオサギは1羽しかいなかった。大きな河川では時折こうした光景を見るが、この川で見られるとは思わなかった。さっきからダイサギをよく見るとは思っていたが、こんな状況だったとは。

サギたちは集団で採餌しているが、これは餌が豊富な場所に集まっているというだけで、互いに協力的というわけではない。近づきすぎると互いに首をピンと伸ばし、嘴を上に突き上げて威嚇する。威嚇だけで収まる場合もあるが....

そのまま争いに発展してしまうことも多い。長い首と嘴を振り回し、相手に噛みつこうとする。時には三つ巴の争いになることも。それでもたいていの場合、どちらか一方が退くので争いはすぐに収まる。

採餌しながら闘争もする。ずいぶん忙しい。それにしてもこの喧騒の最中、平気な顔して採餌してるカルガモもすごいな。

↑の動画でもわかるが、ここには大きいダイサギと小さいダイサギがいる。体格差はこの通り。大きい方は大陸で繁殖し、越冬のため日本に渡ってくる亜種ダイサギArdea alba alba 旧和名はオオダイサギ or ダイダイサギ)で、小さい方は夏鳥または留鳥として国内で繁殖する亜種チュウダイサギArdea alba modesta)である。別種とされていた時期もあったようだが、現在は亜種とされている。

アオサギに追い払われる亜種ダイサギ。亜種チュウダイサギアオサギよりも小さいが、亜種ダイサギアオサギよりも大きいとされる(体重はアオサギのほうが重いらしい)。筆者もそのような印象を受けたが、その大きさにもかかわらず、このときこの場で最も優位に立っていたのはアオサギのようだった。近づいてきた亜種ダイサギアオサギが追い払うところは見られたが、アオサギが追い払われることはなかった。どうやらアオサギが確保している場所が一番良い場所のようで、アオサギの周りを亜種ダイサギが取り囲み、亜種チュウダイサギは外へと追いやられていた。亜種チュウダイサギはその体格差ゆえに、亜種ダイサギより劣位のようである。

 

コサギ

ダイサギたちから少し離れたところに佇んでいるのを発見。よく確認せず「どうせダイサギやろ」と思っていたら「ガアーッ」と鳴いたのでコサギとわかった。ダイサギは「カラララ....」と鳴くので、声が聞こえればわかる。

 

チョウゲンボウ

鳥見を始めて4時間。そろそろ帰ろうとしたときチョウゲンボウが現れた。この日は猛禽が見られずちょっと残念な気持ちになっていたのだが、最後の最後に見られて良かった。

 

この日はこれで終了。猛禽やシギチやカモをもうちょい期待していたが、時間も遅かったし仕方ない。それにトモエガモとサギの群れが見られたので充分である。久々に来たが、やっぱりこの川は良い。家から遠いのが難点だが、時間があったらまた来たい。

最後にもう一度トモエガモを見に行った。こちらに気づくとすぐに植物の裏ヘ。やっぱり警戒心強いなぁ....

2023年もありがとうございました。

皆様良いお年を。