4月になったので改めて近所の公園へ。
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ヒメハラナガツチバチ?
たぶんヒメハラナガツチバチだと思うが自信はない。3月に比べハチの数はずいぶん増えた。ハナバチの仲間やキマダラハナバチの仲間も確認。また、メスを待つクマバチのオスもあちらこちらで見られた。
樹液を舐めに来たオオスズメバチの女王。やはりデカい。そして怖い。羽音を聞いただけで反射的に首をすくめてしまう。
樹液にはヨツボシオオキスイやヨツボシケシキスイも集まっている。こんなにデカくて強そうな奴がいるのによく近づけるな。
クロコノマチョウ
樹液目当てにやって来たクロコノマチョウ。しかしオオスズメバチがいては近寄れないようだ。一方でルリタテハは果敢にも近づいていた(結局追い払われたが)。
キタテハ
チョウも少しずつ種が増えてきており、ナミアゲハやキタキチョウなども見られたが、相変わらずメインは上の3種とモンシロチョウ。
ビロードツリアブ
3月から引き続き健在のモフモフ。ただ季節が進むと他のアブやハチなどが出てきたので相対的に目立たなくなる。毛が剥げている個体もそこそこ見られた。
キンバエの一種
まるでブローチのような光沢に、思わず見とれてしまった。撮影してる筆者が映るほどの金属光沢である。
キリウジガガンボ
お馴染みのガガンボ。フワフワ舞っていたり、草にとまって休んでいたり、産卵していたり。
ヤブキリの一種
今回の狙いの1つ。3月に訪れたときはまだ現れていなかった。筆者にとっては春が来たことを感じさせる生き物の1つ。
早くも鳴き声が聞こえてきた。なんだかんだ初夏くらいまでは成虫が見られる。
トゲヒシバッタ
前胸背板がにょーんと伸びて翅を覆っているが、跳ぶだけでなく飛ぶこともできるから、翅を広げるうえでは支障はないみたい。
余談だがトゲヒシバッタってこんな立派な産卵管をお持ちだったのね。知らなかった。
トゲヒゲトラカミキリ
忙しく動き回ってた交尾中のペア。メスはさっきまで食事中だったのか花粉が付いている。オスが中脚を挙げている理由はわからない。バランスをとっているのか、あるいは威嚇か?
ハンミョウの一種の幼虫
コハンミョウかトウキョウヒメハンミョウのどちらか。成虫は前翅の模様で見分けがつくが、幼虫はわからない。
ビロウドコガネ?
あんまビロードっぽさが感じられないが、たぶんビロウドコガネの仲間だと思う。最近知ったのだが、ビロウドコガネにはヒメビロウドコガネというそっくりさんがいるらしい。
未同定*1
ヒゲナガゾウムシの仲間のようにも見えるが詳細不明。それともゴミムシダマシか?
ナナホシテントウ(成虫と幼虫)
カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)にはアブラムシのコロニー。そしてそれを狙うテントウムシ。特にナナホシテントウの幼虫が非常に多く、狭い範囲に様々な成長段階の幼虫が、合計数十匹も見られた。
アブラムシは3月にも見られたソラマメヒゲナガアブラムシのほか、マメアブラムシ(マメクロアブラムシかも?)のコロニーも見られた。同じ株に両種のコロニーが形成されていることもあり興味深い。
アブラバチの一種?
ソラマメヒゲナガアブラムシのコロニーの上でウロウロ歩き回っていたハチ。複数個体が見られ、その内の1匹は産卵もしていたのでアブラバチだと思われるが、全ての個体が同じ種なのかはわからない。写真の個体は産卵していた個体とは別個体で、本当にアブラバチなのかは不明。
マメアブラムシ?とトビイロケアリ
こっちの株にはテントウムシがほとんどいないなぁ~と思っていたら、トビイロケアリが集まっていた。さらにナナホシテントウを追い払う様子も見られた。教科書に載るような相利共生を初めて見られてちょっと感動。とはいえアリと密接な関係を築いている種は、アブラムシ全体の20〜30%程度らしいが。
トビイロケアリはアブラムシの甘露だけでなく、花外蜜腺にも集まる。甘いものには目がない。
こちらではコナラの新芽に発生したカイガラムシの一種?に集まる。筆者はカイガラムシには疎いので種はわからない。それどころか本当にカイガラムシなのかも怪しい。
キイロシリアゲアリ
花外蜜腺に集まるのはトビイロケアリだけではない。筆者は今までクロヤマアリやクロオオアリが蜜を舐めているのを見たことがある。でもキイロシリアゲアリは初めて見た。
シオヤトンボ
早くも現れたシオヤトンボ。しかも交尾中。ずいぶんサイクルの早いこと。
アジアイトトンボ
オレンジ色の未成熟メス。初めて見たが、こんなに鮮やかだとは思わなかった。
ホソミイトトンボ
なんだか久々は気がするホソミイトトンボ。越冬の様子は去年も見ていたが、産卵の様子を見たのは一昨年が最後。綺麗な色と、オスがメスの上で立ち上がる産卵形態は何度見ても面白い。
見つめ合う2ペア。気まずそうにも見えるが、産卵に必死でそれどころではないのかもしれないし、あるいは何も考えてないかもしれない。水に浮いた枯草はいくらでもあるのだが、産卵に適したものは少ないようで、この枯草に複数のペアが集まっていた。
ペア2組が産卵しているところに3組目がやって来て、左のペアに止まろうとしたところ。当然左のペアは驚いて飛び立ち、これに驚いた3組目も飛び立ち、これに驚いた右のペアも飛び立った。
春本番となり、ずいぶん賑やかになった。これからも楽しみ。
*1:2024. 5. 5 追記
クビナガムシ科のクビカクシナガクチキムシかもしれません。クビナガムシ科という分類群を初めて聞きました。