コミュ障カラスの生き物ブログ

生き物好きなコミュ障が気ままに書くブログです。

ホソミイトトンボ

久々に近所の公園を散策。冬鳥が来てれば良いなぁ.... と思ったがマガモキンクロハジロくらいでまだあまり来ていなかった。

キンクロハジロ

 

日が差すとまだまだ暖かく、着込んでいると暑いくらいだった。そのためか昆虫もたくさん見られた。

アキアカネ

 

コバネイナゴ

 

ウラギンシジミ


そのとき林縁の下草の間を何かが飛んでいるのが目に入った。茶色く細長い虫.... イトトンボの仲間だ。

ホソミイトトンボ

あんま自信はないけどホソミイトトンボだろう。春にはこの近くの池で産卵してたし、この時期まで成虫が見られるトンボは限られる。成虫越冬をするトンボは日本には3種しかいない。ホソミイトトンボはその内の1種である。

周りを見ると2~3匹が下草に止まったり、その周りを飛んだりしている。意外と警戒心が強く、近づくとすぐに飛び去ってしまう。まだ本格的な越冬には入ってないだろうけど、もしかしたらここで越冬するかもしれない。

 

ホソミイトトンボ越冬後(4月撮影)

ホソミイトトンボは夏の終わりに羽化して越冬する世代と、夏の始めに羽化する越冬しない世代がある。越冬世代は羽化直後は褐色をしているが、その後淡い水色になり、気温の低下と共に褐色になり冬を越し、春が来ると鮮やかな青色になる。とても同種とは思えないほど色が変化する。

連結(4月撮影)

自分がこの公園でホソミイトトンボを見つけたのは今年の4月。当時は種がわからず、見た目が綺麗な上、産卵の際にオスがメスの上で直立する様子が面白くて撮影していた。

産卵(4月撮影)

ホソミイトトンボ以外にも産卵の際、オスがメスの上で直立するトンボはいる。オスは周りを警戒しているらしいが、メスがつらそうに見えるのは自分だけではないはず。

 

産卵の様子(4月撮影)。アメンボの襲撃を受けており、産卵も命懸けであることがわかる。ちなみに自分は見れなかったが、水中に潜って産卵することもあるとか。

とにかく、ホソミイトトンボがここで越冬する可能性があることがわかったので、今度は越冬中の様子を見てみたい。今年の冬の楽しみが1つ増えた。