オイカワの産卵を見に行ってきました。去年や一昨年よりおよそ1ヶ月の遅れ。
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オイカワの産卵は8月頃まで見られるからまだ間に合うと思うのだが....
実は5~6月にも行ったのだが、雨や台風の後で水は濁り増水しており、産卵は見れたが写真も動画もあまり良いものは撮れなかった。
オイカワ
ヤマサナエ
魚はよく見えなかったがクワガタが見れたのはラッキーだった。
そして現在(7月中旬)。ここ数日は晴れ続きだったので水は澄んでおり魚がよく見える。
婚姻色に染まったオスはたくさんいるが、産卵の気配はない。近くにカラスの群れがおり水面近くを飛び回っているので産卵どころではないようである。カラスはオイカワを狙っているわけではないだろうが、オイカワからすればそんなこと関係ないだろう。
あくび。魚もあくびはする。でも哺乳類のあくびと同じものなのかは不明。狙って撮影できるものではないのでこれは嬉しい。
カラスがいないところを探し下流へ降る。300mほど進むと立派な追星(おいぼし)を持つオスがメスに産卵を促しているところに遭遇。予想通り産卵シーズンはまだ終わっていなかったのだ。
産卵中のペアに割り込もうとするオスたち。サケかお前ら。
もう少し見ていたかったが、30℃近い気温の中、日陰もない場所に居続けるのは危険なので、早めに退散することにした。
以下は撮影中に見られたメンツ。
上流から泳いできたアオダイショウ。こちらをあまり気にせず、岸辺の茂みの中へ消えていった。
水底を探るアブラハヤの幼魚。ちなみに撮影はできなかったが、やっぱりアブラハヤや他のオイカワによる卵食いが見られた。
オイカワにまじって見られた魚。最初はアブラハヤの成魚だと思っていたが、よく見るとこれはカワムツ。明瞭な縦帯と黄色いヒレと背ビレの赤いアクセントが特徴(メスはオスよりヒレの色が薄い)。関東には自然分布しない魚である。
縄張り争いをしていたハグロトンボ。ぶつかり合ったりクルクル回ったり、かなり激しく争い続けていた。写真の個体は脚を1本失っている。
案の定いたコオニヤンマ。今年も見れて良かった。やっぱりいつものメンツは安心感がある。
産卵中のツマグロヒョウモン。食草はパンジーを含むスミレ類だが、食草に直接卵を産み付けるのではなく、地面を歩き回り食草の近くにあるものに適当に産み付ける。
ユリの仲間(ノカンゾウ?)に集まっていたアブラムシ。キスゲフクレアブラムシだろうか?ミツバウツギフクレアブラムシというそっくりさんがいるので断定はできない。
柵に止まっていたセスジスズメ。夜行性だからというのもあるけど、成虫を見る機会はあまりない。幼虫は当たり前に見るのに。
葉の上で休むアカボシゴマダラ。特定外来生物だが、それはそれとしてとても美しいと思う。
何かに食べられたカブトムシ。カラスが犯人とされるがネコという人もいる。いずれにせよ夏にはしばしば見る光景。
オイカワの産卵の撮影は3年連続。今年も見られて嬉しいが、カワムツがいることからして、ここのオイカワも国内外来種(あるいは交雑集団)なのかもしれない。日本の淡水魚はその多くが放流されており、それが良くないと知られるようになったのは最近のこと。放流が良いことであるかのように語る人はまだ多い。なんとかこれ以上広がらないようにしたいものである。
オイカワとカワムツは近縁で、かつ同所的に見られ、普段はオイカワは瀬、カワムツは淵と棲み分けているが、時折交雑個体が見られる。どちらも琵琶湖産アユなどに紛れて全国に放流された。