ガン見ってそっちじゃないですよ。ガンの観察のことです。
1年ぶりに宮城でガンを見てきました。このご時世なので感染症対策はしっかりと。
コチョウゲンボウ
農耕地を回っているとコチョウゲンボウがお出迎え。実は撮影時もその後もずっとチョウゲンボウだと思ってた。光加減もそうだしP900の画質だとわかりづらい。
マガン
群れでいるので遠くからでもよくわかる。今年は12万羽以上が来ているらしい。とはいえそんな大集団が見られるのは朝と夜だけ。昼間は広い農耕地に散らばっている。
このマガンの群れに他のガンが何種類か交じっている。去年は国内初記録とされるアオガンが来ておりカメラマンが大挙して押し寄せたが今年は珍種が入ったという情報はないのでそのようなことはなさそうだ。
去年のアオガン(スマスコで撮影)
「国内2例目」という記述が出回ったけど結局国内初でいいみたい。
そんな過去のことは置いといて・・・
なんか変なのいますね・・・
マガン(バフ変)
バフ変のマガンでした。去年に続き2年連続で見ることができた。でも去年のやつとはだいぶ色味が違うから別個体と思われる。
去年のバフ変マガン(スマスコで撮影)
去年の個体は一様に灰色がかっているけど今年の個体は頭や頸が茶色い。
他にもいないか見てみたがバフ変はこの1羽だけのようだ。そしてこの後バフ変マガンを見ることはできなかった。残念。
いきなりバフ変が見られて幸先が良いぞ、と思っていると別のマガンの群れを発見。そこには・・・
カリガネ発見!マガンによく似ているが体と嘴が小さくアイリングがはっきりしている。マガンによく似てるのでこの辺りのガンの中では一番見つけにくいと思っていた。
上の写真と同じ個体。残念ながらこの群れにいたカリガネはこの2羽だけ。しかもこの後カリガネを見ることはなかった。もっとよく見ておけばよかった。
この辺りで1番目立つのはオオハクチョウである。マガンより数は少ないがとにかくデカい。日本最大級の野鳥の称号は伊達じゃない。
こんな風に道に出てくることもよくある。マガンと違って車が近づいてもなかなか逃げない。さらに近づくといかにもだるそうな感じで飛ばずに歩いて退く。随分ふてぶてしい。でも体重10kgにもなるこの鳥を襲うような生き物はここにはいないのだ。そう考えるとこの態度も納得である。
少し車を走らせるとまた別のマガンの群れ。ハクチョウもいるがよく見ると1羽だけ小さい。
ハクガン
ハクガンだ!初日からバフ変マガンとカリガネとハクガンが見れるとはかなり幸運。
夢中で撮影しているとやけにマガンの声が大きいことに気がついた。
なんとマガンの群れが次々とやってくる。100、いや200はいるだろう。あっという間に目の前はマガンだらけだ。これほどの集団が飛来する様子はねぐらでしか見られないと思っていたので嬉しい想定外。
マガンの群れが来るとハクガンはしきりに鳴いていたが、こちらには聞こえなかった(マガンの声にかき消された)。一体何を主張していたのだろう。
あの、ハクガンに被ってます。
次から次へとマガンがやってくるのでこんなことも起こります。
ハクガンの後ろにいたハクチョウ。コハクチョウかと思ったけどこれは嘴に泥がついてコハクっぽく見えるオオハクチョウだと思う。
シジュウカラガン
ハクガンに満足して場所を移動すると今度はシジュウカラガン。シジュウカラガンはこの辺りではマガンに次いで見やすい。これでここにいるガンはほぼコンプリート。あとはヒシクイ(亜種オオヒシクイ)だけか。
アメリカコハクチョウ!?と思ったけどこれも泥がついてるだけみたい。ややこしい。
また移動するとハクチョウの群れを発見。どうせ全部オオハクでしょ?
コハクチョウでした。1羽2羽ではなく、群れの半分くらいはコハクチョウ。今までオオハクばかりだったのになんでここだけ?
手前はオオハクチョウ。大きさの違いは正直かなりわかりづらい。嘴が泥で汚れていたら僕には区別がつかないだろう。
ちょっと気になるのが嘴基部の個体差である。この写真に写っている3羽は全て黄色部の大きさや形が異なる。オオハクチョウだとここまで大きな差は無かった気がする。単に自分の観察不足かもしれないが。
だいぶ日が暮れてきたのでここでガンたちのねぐらへ行くことに。
到着して驚いたのが車と人の数である。駐車場がいっぱいになっているではないか(それでも10台くらいだけど)。それに小さめのバスもあり何か鳥見ツアーのようなものをやっているようである。みんな人が来ないとタカを括っていたのだろう。
なるべく人が少なく、見通しが良いところでガンを待つ。
いきなり大集団。数千羽のガンが空を覆う。小集団がバラバラに来ることも多いためいきなり大集団が見れたのはラッキー。
この後も大きな集団は来たが、結局最初の集団が一番大きかった。そしてこの後は暗すぎて写真が撮れなかった。でも一番大きな群れを撮れたので良し。
この後夜も農耕地を回ってみたが、シギの仲間とタヌキとキツネを見ることができた。本当はコミミズクやトラフズクを期待していたんだけどそちらは見れなかった。
初日で大方見れてしまったので明日はちょっと違うところへ行こう。