その1はコチラ→いおワールドかごしま水族館 その1 - コミュ障カラスの生き物ブログ
スツボサンゴツノヤドカリ
2017年に記載されたばかりの種。青い照明でわかりづらいが、赤と白の2色の綺麗なヤドカリ。貝殻ではなくスツボサンゴ(イシサンゴ目キサンゴ科)というサンゴの一種を背負っている。このサンゴは本来はホシムシという環形動物の一種(かつては星口動物門という独自のグループとされていた)と共生関係にあるが、何故かヤドカリがホシムシの代わりを担っているという。どちらもサンゴを背負ったまま動き続けるのでサンゴが砂に埋もれることがなくなる。サンゴからすれば得られるメリットは同じであるため、共生相手はどっちでもいいのかもしれない。面白い進化をしたものである。
メガネウオ
和名の由来は目の周りの模様や凹凸。英名は上(空)を見上げているためStargazer。顔つきでわかるだろうが肉食で、口内の疑似餌を出して小魚をおびき寄せ捕食する。
マダイ
全長1mはあろうかという大きなマダイ。食用として流通するのはもう少し小さめなので、こんなに大きくなるとは知らなかった。
アカメ
日本最大級の淡水魚として紹介されることもあるので筆者は勝手に淡水魚だと思っていてタイと一緒に泳いでて驚いたが、汽水域~沿岸域に生息する魚らしい。日本固有種。
ウツボという名前のウツボ。結構太っているように見えるが気のせいだろうか?あるいは水槽のレンズ効果か?それはともかくやはりウツボは良い。ウツボからしか摂取できない(以下略)
サツマハオリムシ
1993年にJAMSTECの調査で発見された新種のハオリムシ(チューブワーム)の一種。水深82~100mに群生地があり、ハオリムシの群生地としては最も浅い。クジラの骨を利用して飼育が可能なんだとか。
タギリカクレエビ
サツマハオリムシの棲管の中から発見されたエビ。しかし単独での飼育も可能であり、ハオリムシとの関係はまだ謎に包まれている。この水槽にもハオリムシはおらずエビのみで展示されていた。
ボラ
アマモ群落を模した水槽ではボラがアマモの表面に生えた藻類を食べていた。
キュウセン(オス)
キュウセン(メス)
キュウセンとは「九線」であり、メスの縦縞に由来する。大きく成長したメスの一部がオスへと性転換する魚であるが、たまにオスとして生まれるものもいるとか。
シロギス
手前はキュウセン。筆者は小学生の頃、父親とシロギス釣りに行ったことがある。数匹釣れたが、船酔いでダウンした筆者は完全に戦力外であった。
ホウボウ
胸ビレが変化した脚で歩く魚であるが、この個体は普通に泳いでいた。大きな胸ビレには美しい模様があるが、残念ながら見ることは出来なかった。
カレイの一種
パネルに載ってなかった種。見事な擬態である。眼を見つけられなかったらきっと気づかなかっただろう。
アミメウツボ
特別展示室は海洋ゴミに関する展示。ウツボような物陰に潜む魚にとっては、隠れ場所になる海洋ゴミは利点となることもある。しかし、それは普通なら生息できない場所でも生息できるようになることを意味し、生態系に大きな影響を与える。
ハワイウツボ
アミメウツボと同じ水槽。左に見切れてるのはニセゴイシウツボとアミメウツボ。やはりウツボは良い。ウツボからしか(以下略)
何か見覚えがあるなぁ.... と思ったが思い出せず。調べたところウミシダと判明。聞いたことがあるような無いような....
スナダコ
この隣には茶色のビンもあったのだが、この個体はご覧の通り透明なビンに入っている。体にフィットすればそれで良いのかもしれない。
クラゲとビニール袋。こう見るとよく似てる。そりゃ間違えるわ。
深海のコーナーではリュウグウノツカイの標本がお出迎え。すっかり有名になったなぁ....
カイロウドウケツ
深海に生息するカイメンの仲間。二酸化ケイ素の骨片が網目状の骨格を形成し、たいへん美しい。結納の際の縁起物として需要があるが、これは後述のドウケツエビが関与しているらしい。
ドウケツエビ
カイロウドウケツの中で暮らすエビ。大抵は雌雄2匹が同居しており、幼生の頃に網目の隙間から侵入し、その後オスとメスに分化するとされる。カイロウドウケツは「偕老同穴」と書くが、偕老同穴とは共に暮らして老い、死んだ後は同じ墓穴に葬られること、転じて夫婦の信頼関係が非常にかたいことを意味し、元々はドウケツエビに対して用いられ、やがてカイメンの名前となったとされている(wikipediaより)。
想像以上に長くなりました。その3へ続く→いおワールドかごしま水族館 その3 - コミュ障カラスの生き物ブログ