コミュ障カラスの生き物ブログ

生き物好きなコミュ障が気ままに書くブログです。

いおワールドかごしま水族館 その1

鹿児島に行く機会があったのでいおワールドかごしま水族館に行ってきました。

いおワールドかごしま水族館は1997年に開館した水族館で、正式名称はかごしま水族館。鹿児島県周辺の水生生物をメインに展示している。

その場の思いつきで行くのを決めたのでカメラを持っておらず、今回は全てスマホで撮影した。

 

ジンベエザメ

いきなりジンベエザメのいる黒潮大水槽。鹿児島県では毎年数頭のジンベエザメが網にかかる。かごしま水族館ではジンベエザメを5.5mになるまで飼育し、その後タグをつけて海へ放流するという方式をとっている。飼育されるジンベエザメは代々「ユウユウ」という名前を付けられ、今いるのは10代目ユウユウ(2019年9月6日~)。全長4.7mあるらしい(そんなに大きく見えなかったけど)。

 

マダラトビエイ

水槽の中を活発に泳ぎ回っている。尻尾がものすごく長い。

 

モノノケトンガリサカタザメ

20年以上トンガリサカタザメとして飼育・展示されていたが、実は新種(未記載種)であったことが発覚し、2020年に記載された。詳しい分布や生態は不明。写真は大きい個体の後ろを小さい個体が追いかけているところ。この行動の意味は不明。

 

セジロクマノミ(上、中央)とハナクマノミ(下)

黒潮大水槽の隣にはサンゴ礁の水槽が。映画のせいか「あ、ニモだ!」という声がよく聞かれた。ニモは同属ではあるが別種(Amphiprion percula)なんだけど。「これはカクレクマノミじゃないからニモじゃない」という声も聞かれたが、ニモはカクレクマノミAmphiprion ocellaris)でもないんだよなあ.... でも指摘するのは野暮というもの。

 

シャコガイの一種

サンゴか岩かと思ったが何か違和感を覚えた。よく見るとシャコガイ。外套膜に褐虫藻を共生させており、褐虫藻光合成で作り出した栄養素を糧に生きている。何故かパネルには載ってなかった。

 

ニセゴイシウツボ

ハナビラウツボ

ハナヒゲウツボ

クマノミたちの水槽の隣にはウツボの水槽が。パネルを見る限り5種のウツボがいるようだが、パッと目につくのは3種。やはりウツボは良い。ウツボからしか摂取できない栄養があると思う(ウツボは食用にもされるのでこの言い方は誤解を招きそう)。

 

ニセゴイシウツボのあくび。咽頭顎は見えない。唇のせいで歯は目立たないが、とても鋭く、顎の力も強いので噛まれると危険。とはいえウツボは自分から人に襲い掛かるようなことはない。意外とおとなしい魚なのである。

 

ゼブラウツボ

岩陰を覗くと特徴的な縞模様。狭い隙間にピッタリとはまっている。

 

クラカケウツボ

ヤドカリを撮っているとクラカケウツボが顔を出した。これでこの水槽のウツボはコンプリート。10分粘った甲斐があった。

 

カワテブクロ

ウツボの横にどでんと転がるカワテブクロ。見た目も名前も面白いヒトデである。

 

(右から)ニシキエビ、ケブカイセエビ、アマミイセエビ、コブセミエビ

エビ水槽。4種とも見れたのは良かったが、少々酸素不足のようで、脚をリズミカルに動かしていた。左下をよく見ると....

魚の切り身。エビたちの食べ残しのようだ。

 

サツマカサゴ?(上)とオニダルマオコゼ(下)

オオモンカエルアンコウ(上)とオニダルマオコゼ(中央)とイヌカサゴ?(下)

岩に擬態する魚たちを展示した水槽。全部で7匹いる。筆者はなんとか全部見つけられたが結構難しかった。

 

エラブウミヘビ

なんとウミヘビ水槽が。エラブウミヘビは横帯が腹面に向かうにつれ細くなるのが特徴。ウミヘビには胎生の種も少なくないが、エラブウミヘビは卵生で、陸上で産卵する。猛毒を持つが食用にされる。

水面に顔を出して呼吸。ウミヘビは爬虫類なので肺呼吸。しかし魚類にもウミヘビと呼ばれるものがおり、そちらは当然エラ呼吸。

 

ネムリブカ

続いては大型のサンゴ礁水槽。目の前に横たわっていたのはネムリブカ。夜行性であり昼間は海底で休んでいるのが名前の由来。ネムリブカは小型でおとなしいサメであるが、それでもやはりサメは良い。サメからしか摂取できない栄養があると思う。

 

タマカイ

全長2mにも達し、ハタの仲間としては世界最大級。サンゴ礁に生息する硬骨魚類としても最大級である。最近タマクエやクエタマなど、食用に生み出された交雑種が大量に逸出していたことが発覚し、かなり危機的状況にある可能性が出てきた。

背ビレの付け根には傷が。すると....

ツユベラ?がやって来て傷口をつつき始めた。タマカイはたまらず退散。この傷がついた原因はわからないが、大型魚が喰われる側になるところを見られるとは思わなかった。

 

コバンザメ

大型動物に貼り付くことで有名な魚。水槽ではこのようにガラス面や壁面にくっついていることもある。

名前の由来となった頭の吸盤。本当に小判みたい。このヒダを立てることでヒダの間の圧力を下げて吸い付くことができる。そして意外と歯が鋭い。

 

ゴマモンガラ

鋭い歯と強い顎でサンゴや貝も嚙み砕いて食べる。繁殖期には巣を守るため、近づいてきたものに襲い掛かることがある.... と「ダーウィンが来た!」でやっていた。知ってる魚を見つけるとテンション上がる。

 

戻ってきたタマカイと動き出したネムリブカでツーショット。サンゴ礁の王者の共演である。

長くなりそうなのでここらで一旦切ります。その2へ続く→いおワールドかごしま水族館 その2 - コミュ障カラスの生き物ブログ