2020年も今日で最後。嵐も今日で活動休止である。
そんなわけで家の近所で鳥納めをしてきました。
すでにTwitterでも報告したが、このブログではもう少し詳しく語っていく。
鳥納め終了。
— s6m3s3n4? (@s6m3s3n4) 2020年12月31日
ジョビとルリビは達成
カケスはチラッと
サンショウクイは鳴き声のみ
それ以外は見れず
でもその代わり(?)にトラツグミとカシラダカが見れたので満足。 https://t.co/8TybqiCPNY pic.twitter.com/D0abKP0j10
場所はクリスマスにルリビタキを見た公園。
※該当記事はコチラ→クリスマスルリビタキ - コミュ障カラスの生き物ブログ
目標はルリビタキ、ジョウビタキ、カケス、アオゲラ、キクイタダキ、リュウキュウサンショウクイ。この前日にルリビ、カケス、アオゲラを目視で確認、サンショウクイは鳴き声を確認した。キクイタダキも去年の今頃入っていたのでそんなに難しい目標ではないだろう。ただジョウビタキをまだこの場所で確認してないのが気になる。去年はすでに入っていたんだが。
普段より早め、朝の9時くらいに到着。
まずは11月の半ばから居座っている「燃えるかもしれない鳥」を確認。1度抜けたんだが数日したら何食わぬ顔で戻ってきた。もはやカメラマンには飽きられているのか写真を撮っているのは2~3人といったところ。一応抜けるまで名前を出さないつもりだが、これくらいだったら名前出しちゃってもいいかな?ツイートも記事も準備万端だし(悪魔のささやき)。
※2021年3月4日追記
記事を掲載しました
クビワキンクロと鳥屋のマナーについて - コミュ障カラスの生き物ブログ
さて、珍鳥は置いといて早速ルリビタキのポイントへ。
しかし到着して驚愕。すでに10人以上が待ち構えている。こんなに人がいてはルリビタキも出てこないし、出てきたとしてもカメラマンが一斉に集まったことを警戒しすぐに引っ込んでしまうだろう。早々に諦める。
しかし困った。ルリビ(とジョビ)以外は特定の場所に居座るような鳥ではないためただひたすら歩き回る以外に探す方法がない。どうせなら普段通らないところへ行ってみよう。何か見れるかもしれないし。
果たしてこの選択は正しかった。森の中の道を歩いていると目の前に見慣れない鳥が現れた。
んん?君はまさか?
やった!なんといきなりトラツグミ!
トラツグミ自体は2年ほど前に別の場所で見ているが、飛んでいくところをちらりと見ただけで同行者に言われなければ自分は何の鳥か見当もつかなかった。それより前だと5~6年前、ここで見たのが最後である。この公園で見るのも、こんなにじっくり見るのも5~6年ぶりということになる。
羽の模様が本当に綺麗。他の鳥には見られない独特な模様で見れば見るほど魅せられてしまう。しかも小刻みではあったがトラツグミダンスを披露してくれた。TVやネットでしか見たことなかったので感激。
この後散歩していた人に警戒して飛んでしまったが、僕の死角からもう1羽飛び出した。そういえば5~6年前も2~3羽で行動していたのでそういう生態なのかもしれない。
トラツグミを見終わった後ルリビのポイントに戻ってみたが、やはり人が多い。場所を移動しようとすると、地面に鳥の群れが。どうせスズメだろうと思いながら見ていると近くを通ったカメラマンに「たぶんカシラダカです。」と言われた。マジすか?ここでカシラダカなんて見たことないけど・・・
本当にカシラダカだった。この距離でよくわかるな・・・ちなみにその人、特に興味も示さず立ち去ったけどもしかしてカシラダカって僕が見てないだけで結構入ってるのか?
ルリビのところは人が多いんでまたトラツグミのところへ行くことに。
落ち葉をガサガサやってる大きめの鳥はガビチョウじゃなければこいつ。どういうわけかここにはアカハラが全くいない。
数羽のエナガがかなり低いところまで来たけどまともな写真はこれくらい。常にちょこまか動いて落ち着かないので撮影は難しい。
トラツグミはおらず、代わりにいたのはルリビタキ。ポイントからだいぶ離れてるけどこういうこともあるのね。ちなみに人が集まっていたのはオス成鳥が出るポイントで、若オスが出るポイントにはあまり人はいなかった。とはいえ人通りが多いので出てくる気配はなかったが。
トラツグミが見れなかったので再び移動。その途中でカワセミを発見。やっぱり綺麗。上手く撮れたと思ったんだけどなんか変な感じの写真。
いつもこの場所に1羽だけいるキセキレイ。他の場所にいるのはすべてハクセキである。今年の初めにもいたけどもしかして同じ個体?
突然飛び上がったと思うと虫を捕まえていた。ヒラタアブの仲間かな?こういう虫は冬でも日が当たって暖かいと活動するのできっと鳥たちの貴重な食糧となっているのだろう。
もう1度ルリビのポイントへ行くと、成鳥のところは相変わらず人が多いが、若オスのところは人がいない。うまい具合に人通りも途絶えている。これはチャンスと思ったその瞬間、目の前にルリビタキが飛び出してきた。
距離はおよそ1.5m。アングルでなんとなく距離感が伝わるかと思う。驚くことにこのルリビは逃げるどころかさらに近づいてきた。
動き回るので撮影は難しいが僕の周りから離れようとしない。僕を人間だと思っていないのだろうか?
1番近づいてきたときの写真。だいたい1mくらい。この写真はもちろんトリミングしていないし、撮影時もほとんどズームしていない。いくらなんでも近すぎ。まさか餌付けされてたとか?でもやるんなら見栄えが良いオス成鳥を選ぶだろう。それとも人間に構わず外に出ないといけないほど飢えてたとか?あるいは単に警戒心が薄いだけ?いずれにしろ今後が心配。
お昼休憩をはさんで場所を移動する。以前ベニマシコを見たポイントへ行くが、人が多く希望は薄い(この時点で目標を忘れていた)。
ここにもカシラダカ。結構人通りが多いのだが全く気にしていない。
1羽が飛び立ち僕のすぐ上の枝に止まった。カシラダカをこんなに近くで見るのは初めて。今までは藪の中にいたり遠かったりで良く見えなかったのだ。
やっぱり冠羽を立てるとしっくりくる。いかにも図鑑に載ってるカシラダカという感じ。ホオジロよりもちょっといかつい感じがしてかっこいい。
この公園にいるカモはカルガモとキンクロハジロだけだが10日ほど前にマガモとハシビロガモが入った。ハシビロガモは抜けてしまったがマガモはまだ居座っている。他では超普通種だけどここで見るのはだいたい10年ぶりくらい。昔は何羽かいた記憶があるけどいつの間にかいなくなってしまった。でも僕が気づいてなかっただけで実はしょっちゅう入ってたかもしれない。だってマガモだもんな。
もう1度ルリビのポイントに戻ろうとしたら、茂みの中にオレンジ色の鳥を発見。やっと見つけた!
他の場所ではたくさん見るのにここだけいないのは何かあるんじゃないかと不安になったが杞憂だったようだ。昨シーズンと同じ場所にいるが同じ個体だろうか?ちなみに本ブログのアイコンは2020年1月にこの公園でちょうど同じ地点で撮影したジョウビタキである。
やっぱりジョウビタキは晩秋のようなオレンジがかった景色が良く似合う(大晦日だけど)。周りの目も気にせず夢中で撮影していた。ここのジョビは本当に久しぶりなので。
しかし当のジョビ男はあっという間に高い枝へ移りそのまま飛び去ってしまった。以前は結構近づけたんだが、戻ってきたばかりで警戒心がまだ強いようだ。
ルリビのポイントにはまだ20人くらい人がいたのでトラツグミのポイントに行くが成果なし。この時点で時刻は15:30くらい。
16:00ごろ、ようやくルリビのポイントから人がいなくなったのでルリビを探したが結局見つからず。
今年最後に見たのはアオジ。こちらを気にせず草の穂を食べていた。
これで2020年鳥納めは終了。
ルリビとジョビはしっかりその姿を見ることができたが、カケスはチラッと見えただけ、サンショウクイは鳴き声を聞いただけ、アオゲラとキクイタダキは惨敗であった(アカゲラの鳴き声は聞いたけど)。でもトラツとカシラが見れたので満足だ。
ルリビのポイントに予想以上に人が集まっていて驚いた。みんな考えることは同じなんだな。
ジョビの姿が今まで見れなかったので、今日見つけられてひと安心。またジョビに癒される日々を送ることができそうだ。
来年はきっと忙しくなるだろう。すでにめげそうだが頑張っていきたい。
それでは皆さん、良いお年を。