5日にオサ掘りをしたことで、奴を見たくなって行って来ました。
一番見たいのはマイマイカブリであるが、奴は僕からすればそれよりも多少は見つけやすいと思われる。
それは関東の河口のヨシ原にのみ生息しているキイロホソゴミムシである。
来て数分で達成。 pic.twitter.com/UVDF0Wm65I
— s6m3s3n4? (@s6m3s3n4) 2021年1月6日
環境省のレッドリストでは絶滅危惧ⅠBに分類されている。つまりニホンウナギと同レベルでヤバい生き物。
訪れた河口は思ったよりもヨシが茂っている。去年も来たんだがそのときはもう少しヨシがはらわれて開けていたんだけど、今年は開けた場所がほぼない。虫屋か管理者か知らないがコロナ禍で人が来なかったようである。
ヨシをかき分けて探すのはしんどいのでとりあえずヨシが切られたり倒されたりして開けている場所を探す。すると幅2〜3m、奥行き10mほどのスペースが突然現れた。そしてそこには大きな石がいくつも転がっている。もしかして先人がいたのだろうか?しかしそれを考えても仕方ないのでとにかく石を起こす。
え!?
ウソだろ、1発で?
呆気にとられていると逃げようとしたので慌てて進路を塞ぐ。
動きは素早くはないが結構活発に動き回る。昨日のオサ掘りで見つけたゴミムシもそうだったけど奴らは寒くても動けるようである。
キイロホソゴミムシ
同属のアオヘリホソゴミムシと体型はよく似ているが、脚と上翅先端を除き上面は黄褐色、下面は青や緑の光沢を放つ黒。地味に見えるがなかなか美しい。
わずか5分ほどでこの通り。起こした石の数はたったの3つ。狭いエリアに集まっているという話は本当らしい。
周りの石も起こしてみたが、ゴミムシの一種と思われる甲虫を数匹(1匹確保)とカニとクモとヨコエビとザトウムシのみ。本当に限られた場所にしかいないようである。
これだけ簡単に採れるのに絶滅危惧種とはおかしな気もするが、そもそも生物というのはいるところにはいるものである。そのいるところが日本全体、あるいは世界全体で見た場合どんどん減っていってるという話である。「いるところでも数が少ない」とは言ってない。
とはいえ彼らがヤバい状況にあるのは間違いないので、あまり採りすぎないようにしたい(5匹も採ったやつが言っても説得力はないが)。
成果
キイロホソゴミムシ(5)
ゴミムシの一種(1)