コミュ障カラスの生き物ブログ

生き物好きなコミュ障が気ままに書くブログです。

またまた某遊水池 後編

前回(→またまた某遊水池 前編 - コミュ障カラスの生き物ブログ)の続き

 

ハクセキレイがいた場所のすぐ近く。

f:id:komyushokaras:20201103173148j:plain

カワセミ

川や池には普通にいるのでスルーしがちだがやっぱり綺麗。ホバリングも何度か見れた。

 

f:id:komyushokaras:20201103173821j:plain

ムクドリ

ムクドリの顔の白い模様には個体差がある。この個体はほとんど真っ白。

 

f:id:komyushokaras:20201103174025j:plain

モズ

すっかり定着し、さかんに高鳴きをして縄張り宣言をしている。

f:id:komyushokaras:20201103174249j:plain

地面に降りて何かを咥えると再び元の場所へ戻る。そのとき撮ったのが上の写真。エンマコオロギかな?コオロギはエンマコオロギくらいしか知らないので自信はない。

 

 

池をぐるっと一周して最初にオカヨシの群れを見つけた場所に戻ってくるとまだ群れがいた。おかしいな、オカヨシの群れが移動していく様子をさっき見ていたんだが。

f:id:komyushokaras:20201103174707j:plain

カルガモ

カルガモでした。カルガモの数も増えた・・・のかな?夏にはあんまりじっくりみてなかったのでわからない。

 

f:id:komyushokaras:20201103184138j:plain

マガモ

カルガモの群れから少し離れた茂みの中、5~6羽のマガモが集まっていた。こちらもすっかり繁殖羽になっている。メスはオカヨシに似ているが顔つきと三列風切が幅広いので見分けられる。

 

f:id:komyushokaras:20201103184639j:plain

再びキンクロハジロ。先ほどの2羽のうちの1羽かな?

f:id:komyushokaras:20201103184556j:plain

翼を広げる。キンクロハジロ(金黒羽白)の名の由来は金色の眼、黒い体、白い翼帯からきているという。でもこの個体はメス(もしかしたらエクリプス)なので体は茶色。もしメスしか知られていなかったらどんな名前になっていたのか気になる。

 

 

ここでヒドリガモがいたポイントに戻ることにする。

 

到着してすぐ、シギチが飛んでいるのを発見。イソシギだろうと思ったら顔が違う。飛んでいる状態では同定できんなあ、と思っているとそう遠くない位置に降りてくれた。

f:id:komyushokaras:20201103185841j:plain

これはイカチ?以前ここでチドリ類を見たが、そのときはイカチかコチの幼鳥だろうと思った(某遊水池で鳥見 & チドリ類同定 - コミュ障カラスの生き物ブログ某遊水池でチドリ再び - コミュ障カラスの生き物ブログ)。見た目はそのときのチドリ類とそっくりである。おそらく同じ種。

f:id:komyushokaras:20201103190813j:plain

f:id:komyushokaras:20201103190832j:plain

嘴や脚がそれなりに長く、眉斑があることからイカルチドリの幼鳥かも。ただコチドリの幼鳥をそんなに見ていないので断言できない。

 

f:id:komyushokaras:20201103191831j:plain

とにかくたくさんいるオオバン。この個体は上陸して草の穂をつついていた。

 

f:id:komyushokaras:20201103192002j:plain

イソヒヨドリ

ここでは鳴き声はよく聞くがなかなか姿は見れなかった。見つけたとしても屋根の上やベランダにいるので撮影するのは難しい。ただでさえ鳥屋は不審な行動をとるのに家に向かってカメラを構えたら完全に不審者である。鳥屋のイメージを悪くしないためにもこういう行動は慎むべきだろう。

 

この後タシギとクイナも見たが両方とも写真は撮れず。

 

ヒドリガモが2羽、近くに来ているので撮影。前回も2羽だったが同一個体なのだろうか。

f:id:komyushokaras:20201103193028j:plain

んん?随分灰色がかっている。もしかしてアメヒ(アメリカヒドリ)?しかしメス同士はよく似ているらしいので慎重にならなければ。

f:id:komyushokaras:20201103193401j:plain

同じ個体。光加減で色味がかなり変わる。この写真だと茶色っぽい。

f:id:komyushokaras:20201103193541j:plain

近くにいたもう1羽。こちらはかなり赤みがかっている。ヒドリガモのエクリプスとみて間違いないだろう。

f:id:komyushokaras:20201103193748j:plain

並ぶとこんな感じ。頭の色がずいぶん違うのがわかるだろう。

 

ここで雨が降ってきたので鳥見は終了。同定は家に帰ってからにする。

 

 

 

家に帰って早速調べる。

ヒドリガモアメリカヒドリの違いは

 

・頭部がアメヒの場合は灰色っぽい

・ヒドリでは脇羽に斑があるがアメヒにはない

・アメヒでは嘴の付け根に黒色部がある(個体差あり)

・アメヒでは大雨覆に白帯がある(成鳥のみ)

 

らしい。しかしサイトによって書いてあることが違うので少々信憑性に欠ける。だからと言ってこの他に使えそうな資料が無い(ハンドブック買わなきゃ・・)のでこれらの情報を参考にする。

 

f:id:komyushokaras:20201103202201j:plain

頭部が灰色っぽいのはわかっている(だからアメヒを疑ったのだ)。しかし嘴の付け根には黒色部はない、厳密に言えば鼻孔の後ろが黒っぽいがアメヒのような嘴の付け根を一周する線ではない。また、脇羽は観察できなかったのでわからない。雨覆は?

f:id:komyushokaras:20201103201722j:plain

白帯はあるが細い。翼上面の模様はまるっきりヒドリガモのメスである。

 

この時点でヒドリガモであることがほぼ確定したが、それでも違和感を感じるので調べ続けると、この個体はヒドリガモの幼鳥の可能性が高いことが分かった。

どうしてそうなったのか、下の写真を見ながら読んでほしい。

f:id:komyushokaras:20201103202818j:plain

幼鳥は三列風切の先端が成鳥より尖ること、頸や胸にメッシュ状の模様があること、嘴の灰色と黒の境界がはっきりしないこと、嘴峰(しほう。上嘴の基部から先端までの稜線)に沿ってY字状の黒色部があることが多いという(個体差あり)。丸で囲った部分を見てほしい。完全に一致することがわかる(当然これら以外にも幼鳥の特徴というものはあるがこの3つしか確認できなかった)。

よってこの個体はヒドリガモの幼鳥の可能性が高いといえる。正直アメヒのほうが嬉しかったがこうして調べていくことが自分の識別能力を上げることになり誤同定が減るだろう、と前向きに捉えることにする。

 

 

今回オナガガモは見れなかった(抜けた?)が、オカヨシガモホシハジロが新たに入っていた。結果的に見れたカモは9種と前回より多かった。

また、種類だけでなく個体数も増えていた。特にオオバン。他の種類ではどうなるか、これから楽しみだ。