コミュ障カラスの生き物ブログ

生き物好きなコミュ障が気ままに書くブログです。

2022年鳥納め

鳥納めに行ってきました。場所は渡良瀬遊水地

今回で4回目か5回目くらいだが最後に行ったのは2年前。遠いからなかなか行きづらいのよね。

 

左の雪をかぶってる高い山が男体山で、右の雪をかぶってる山脈みたいなのが女峰山....だったはず。間に見える山とか手前の山は全くわからん。

 

マガモカルガモ

まずは谷中湖。カモはたくさんいる。見ての通りほとんどマガモカルガモだけど。

ホシハジロ

オナガガモ

ヒドリガモコガモ

ヨシガモ

オカヨシガモ

マガモカルガモばかりに見えたが探してみると他のカモも結構いる。特にヒドリガモはこの後散々見ることになった。

カンムリカイツブリ

カモ以外で目立つのはカンムリカイツブリ。それからカワウ、ダイサギアオサギといったところ。まあお馴染みのメンツである。


実は密かに狙ってる鳥がいるんだがなかなか見つからない。カラーリングがカンムリカイツブリに似ているので「いたか⁉」と思って双眼鏡を覗くとカンムリだったというパターンが多い。それでも根気強く探し続けてようやく見つけた。

ミコアイサ

通称パンダガモ。自分のまわりでは滅多に見ないので、今回のような遠出したときがチャンス(横浜にも飛来するらしいけど)。遠いけど見られないより遥かにマシ....という気持ちでいたが、思ったより近くに来てくれた。

もちろんメスもいた。メスは頭が茶色くパンダっぽくならない。これはこれで可愛いけど。個人的にはオスはコントラストがはっきりしているせいか、「可愛い」よりも「綺麗」という感じ。

 

しばらく谷中湖の周りを歩いていると同行者が突然「あれマガンだ!」

マガン?マガモではなく?

マガン

おい、ホントにマガンじゃねーか。そして結構遠いのによく見つけたな。東北とかに行かないと見れないと勝手に思ってたから喜びよりも戸惑いが先に出てしまう。そういえば一昨年はガンを見に宮城に行ってたけど(→宮城でガン見 その1 - コミュ障カラスの生き物ブログ)、去年は行ってないからガンを見るのも2年ぶりか。

ハジロカイツブリ

しばらくするとハジロカイツブリの群れがやって来た。カイツブリの仲間ってあんまり群れるイメージないけど、ハジロはちょくちょく群れてるイメージ。

大きさ比較。マガンは全長72cm、マガモは全長59cm、ハジロカイツブリは全長31cmだそうだが、そんなに差があるようには見えない。だが、望遠レンズでは距離感がわからなくなるので、おそらくその影響だろう。実際に並ぶと結構違うのかも。

 

カイツブリ

我々の近くを泳いでいたカイツブリ。ここ、ミミやアカエリはいるのかな?今回はどちらも見られなかったけど、もし飛来するなら日本産カイツブリ目をここだけでコンプリートできる可能性があるのか。ちなみに筆者はアカエリは宮城と福島で1回ずつ見ており、ミミは見たことがない。

 

谷中湖の周りのあちらこちらにはイノシシ注意の看板とイノシシの掘り返し跡が。そしてこの後、はるか遠くにだが、実際にイノシシを目撃した。イノシシは近年増加傾向にあり、我々も気をつけて行動しなければいけない。本音を言えば会いたくないけどね。見るときは自分が安全圏にいるときに見たい。この辺りでは罠による捕獲が行われているらしいが、果たして今後どうなるか。ここは住宅地も近いので、餌を与えるなどの行為はは絶対にしてはいけない。

 

植物の種子(ガガイモの仲間?)

種子散布の時期なのかあちらこちらに落ちていた。ガガイモはケサランパサランの正体とよく言われるけど、そもそもケサランパサラン自体、「白くてフワフワしたもの」という部分以外共通点がないような目撃情報を強引に1種の生物(?)の目撃情報にしたようなものなので、ケサランパサランの正体は無数にあるんだろう。たぶん。

 

日が傾いてきたのでそろそろハイチュウのポイントへ。移動しながらも鳥を探す。明るいうちじゃないと写真撮れないし。

チュウヒ

湖の上をフワ~っと飛んでいく。自分が見た限りではハイチュウよりも見やすいイメージ。ただ環境省レッドリスト2020では絶滅危惧ⅠB類(EN)でハイイロチュウヒ(掲載されていない)より危機的状況にある。ハイチュウが日本では繁殖していないというのも影響してそうだが。IUCNだとどちらも低懸念だったりする。

 

トビ

ここでは1番多い猛禽。たまにミニ鷹柱みたいなのをつくってることもある。チュウヒだと思ったらトビだったということはよくあるが、トビだと思ってスルーしようとしたらチュウヒだったりするので気は抜けない。

 

ベニマシコ

ここでは定番の鳥。雌雄合わせて2~3羽いたが、メスは隠れてしまい写真は撮れず。その一方でオスが1羽、こちらを気にすることなくセイタカアワダチソウの種子を食べ続けていた。

 

ジョウビタキ

例年は探さずとも見れるんだが、今年はあんまり見ていない....というか、見れたときに限ってバイト中だったりでじっくり見れないんだよな。声は普通に聞くので来てないとか減ってるとかではないはず。

 

ノスリ

虹彩の色が薄い幼鳥。ホバリングをしており何かを狙っていたようだが、結局何も捕らず。あと、ノスリホバリングって羽ばたかないイメージがあったが、この個体は羽ばたいていた。羽ばたかないホバリングは向かい風が必要らしいので、風が足りなかったのかもしれない。でもこの日、風強かったんだよなぁ。

 

アオサギ

ハイチュウか⁉と思ったらアオサギ。色やシルエットが分かりづらい夕暮れ時、灰色の大きな鳥が飛んだら間違えるのも仕方ないと思う。

 

シメ

夕暮れで赤く染まっており、一瞬尾羽の無いベニマシコかと思った。光加減でこんなにも同定が難しくなるとは思わなかった。

 

イエネコ

渡良瀬遊水地は豊かな自然が強調されるがこうした外来種も見られる。小さくて見つけにくく、捕獲に対して批判も起きやすいからゼロにするのは難しいかもね(だからいても良いとは絶対にならないが)。

 

カワウ

ヨシ原の中にある池に向かって続々と飛んできていた。どうやらねぐら入りのようだ。ざっと見た感じ100羽以上はいる。宮城のガンを思い出してしまった。

 

コウノトリ

渡良瀬には何度も来たがこれがライファー。カワウのねぐらと思われる池に1羽、サギに交じってたたずんでいた。渡良瀬のコウノトリに関しては色々と問題も多いが、それはそれとしてコウノトリは良い鳥だし見れたことは嬉しい。

 

この後はチュウヒとハイチュウのメスが1羽ずつ見られ、そしてコミミズクが我々のすぐ近くを飛んでいった。暗くて写真は撮れなかったが満足だった。チュウヒとハイチュウは思っていたよりずっと少なかったが。

最後、ヨシの中からキジの声がしたほか、笹藪の中から聞き慣れない声。まるでゲーセンのシューティングゲームみたいな声である。姿を現さないかと見ていたが結局現れず。もっとも、かなり暗かったので見れたとしても同定できるかは怪しいが。後で調べたところカオジロガビチョウの声が近かった。

ハイチュウはちょっと物足りなかったが、ミコアイサもコミミズクもマガンも見れたし、2022年の鳥納めとしては充分だった。

 

ただ、欲を言えばハイチュウの写真を撮りたかった。出来れば以前撮った↓を超えるような写真を。正直この時の衝撃と感動が忘れられなくて、渡良瀬遊水地に行くときは相当気合いが入っている。だが、相手は生き物。どこに行くかは気分次第だし、ヨシ原の状況によってねぐらの位置も変化するという。今回は運が無かったと割り切って、次に期待するしかないだろう。

 

2022年もあと数時間。コロナもまだまだ続いているし、明るい話題ばかりではないけれど、皆様も健康に気をつけて、自分なりに嬉しい話題を見つけ、自分なりに楽しい日々を過ごしていきましょう。

セカオワがレコ大をとったことが、個人的には嬉しいニュースです。