コミュ障カラスの生き物ブログ

生き物好きなコミュ障が気ままに書くブログです。

ゲンジボタル

6月初め、神奈川県某所にゲンジボタルの撮影に行ってきました。

ポイントに向かう途中で見つけたクロコガネとカタツムリの仲間。

 

ポイントについてすぐホタルを発見。ゲンジボタルがいる場所には入れないが、それでも距離は5mほどで結構近い。スマホでも撮れるんじゃないかと思い挑戦。

※思いっきりトリミングしてます

おおースマホでも案外撮れるのね。それでも思いっきりトリミングしないとわからないくらいの小さな小さな点としてしか写らないが。ズームすりゃ大きく写るんだろうけど、暗くてホタルの居場所が(光らない限り)わからないから広角のほうが写る可能性が高い。

 

次はカメラで撮影。F値を設定できる最小に、シャッタースピードを設定できる最長にする。こうするとホタルの飛ぶ軌跡が写るらしい。F値とかいじるの超久々だわ。大学の標本撮影の実習以来か?それはともかく撮影開始。

※思いっきりトリミングしてます

あれ?なんかスマホと変わらないな?軌跡ではなくただの点。これはつまりホタルが全く動いていなかったということ。一旦撮影を止めホタルの動きに注意すると、確かにこのホタルは動かずに同じ場所で光り続けていた。なるほど。この個体はメスだったのだ。軌跡を撮りたいのならオスを狙えということか。

とはいえ飛び回るオスを狙うのは難しい。そもそも生き物の動きを読んで撮影するのは難しい。観察を続け、経験を積めば動きを読むこともある程度はできるが、この状況では光らないとホタルがどこにいるのかわからないのでじっくり観察するのが難しい。オスが通過するのを期待して画角を広くして撮影するのが筆者には一番だろう。この方法ではホタルがとても小さくしか写らないが、ズームにすると画角が狭くなりオスが写り込む可能性が低くなる。背に腹は代えられぬ。

※思いっきりトリミングしてます

ムムム.... 軌跡といえば軌跡だが、動きが細かく小さく、思ってたものと違う。もっとこう、光の筋がスーって流れてるのを撮りたいんだが.... 近くにメス(軌跡ではなく点で写る)がいることから、メスを見つけて近づこうとしているところなのだろうか?

こうなったらメスに近づく前のオスを....と言いたいところだが、そうすると撮影の難易度がさらに上がる。どうやってもホタルが写るほど高密度な場所ならともかく、あまり密度が高くないここではメスの近くでないとオスが通ることはほぼない。半ばどころか完全にヤケクソになって適当に数枚撮ったところで終了することにした。写真のチェックはまた後で。一段落してから写真をチェックしてみると....

※思いっきりトリミングしてます

おおーーー!これだよ!!これ!!!思わず声が出そうになった。1匹のオスがたまたまカメラの近くを通過したようで、はっきりとした光の筋が写っていた。それでも画角にギリギリ収まった感じで、本当に運が良かったと言うべきだろう。

トリミング前の写真。本当にギリギリ。最後になんとか撮れて良かった。

余談だがホタルは観光資源となるため、遠く離れた別の場所のホタルや餌となるカワニナが放虫・放流され、遺伝子汚染などが問題になっている。野生動物を観光資源とすることで保全に繋げる試みは多いが、慎重に進めなければ逆効果になるおそれがあることには留意すべきだろう。

 

おまけ

水辺なのですぐそばではアマガエルの合唱が。ライトを点けると鳴き止んでしまうのでカエル自体は撮影できず。実はレンズのキャップを外し忘れていたのは内緒。