去年に続き今年もオイカワの産卵を見に行きました。
去年の記事はコチラ→オイカワの産卵 - コミュ障カラスの生き物ブログ
Twitterで婚姻色の出たオイカワのツイートが流れてきたので、こっちも出ているかと思い行ってみた。前回は写真を諦め動画ばかり撮っていたが、今回は写真を頑張ろうと思う。
ヤマサナエ
出迎えてくれたのはヤマサナエ。去年はコオニヤンマがいたけどまだ時期が早いみたい。
岸近くの淀みに小魚の群れが。
オイカワ(稚魚)
オイカワの稚魚は岸辺近くの流れの緩やかな場所に集まる習性がある。たまにメダカに間違えられる。
オイカワの成魚と思われる大きめの魚もチラホラ見られるが、いずれも地味な色をしている。まだ早かったか?と思ったが.... 流れの中に派手な色をした魚が....
オイカワ(オス)
いた!婚姻色のオス!まだそこまで数は多くない。自分が今回探した200mほどの範囲にはせいぜい4~5匹といったところだった。
右の2匹がオス。右は婚姻色が薄くどうやら劣位個体のようだ。後で気づいたが群れの中にアブラハヤが混じっている。
眼の下に発達した追星(おいぼし)はメリケンサックのような武器として使用するらしい。でも強くこすったら取れてしまうんだとか。
産卵も始まっていた。この川は川床をコンクリートではなく土を固めたようなもので覆っている。石で削られたのかそれとも敢えてそのようにつくっているのか表面はボコボコしている。そのくぼみに砂が溜まっており、オイカワはそこに産卵している。
上の6枚に写っているオスは同一個体。全長15cmはありそうな大きなオスだった。こちらのオスは吻にも追星が発達していてちょっと口ひげっぽく見える。メス?は吻が赤っぽく写る。光加減かと思ったがほとんど必ず赤く写るのでそういう色なのだろう。オスもたまに赤っぽく写るけど。
ここらで産卵シーンの撮影にも挑戦することにした。
ただでさえ水面が揺れてブレやすいのに、産卵中は激しく体を振るわせるのでさらにブレやすい。やっぱり動画のほうが撮りやすい。
以下の5枚は一連の産卵シーン。産卵自体は2~3秒ほどだが、産卵の直前にオスは体を震わせながらメスに近づくのでそれに気づけば撮影自体は難しくない(上手く撮れるかは別だけど)。産卵中は砂が激しく舞い上がる。水深が深めだったためかこのときは水面があまり波打たなかった。大きな尻ビレでメスを抱き込んでいるのがわかる。力んでいるからか背ビレや腹ビレも大きく広げている。
せっかくなので動画でも。動画だと水面の揺らぎも気にならないから楽。そしてやっぱり卵食べられてる。
1時間ほど撮影して終了。まだ婚姻色のオスは少ないけど、かえって産卵は見やすいかも。オスが増えると争いが激しくなって産卵どころじゃなくなるだろうし。去年も2回目行ったときは1匹の優位オスの周りに2〜3匹の劣位オスがおり、産卵よりもオスの闘いのほうをよく見たイメージ。今回は優位オスのみか、劣位オスがいても1匹だけであった。時期的には今で良かったみたい。