今まで採ったヒメマイマイカブリ4個体を比較してみることにした。
採集時の記事はコチラ
ヒメマイマイカブリついでに鳥見のはずが・・・ - コミュ障カラスの生き物ブログ
ヒメマイマイカブリ 神奈川県S川 - コミュ障カラスの生き物ブログ
個体1
東京都T川産メス 39mm
個体2
神奈川県S川産オス 40mm
個体3
神奈川県S川産メス 44mm
個体4
神奈川県S川産オス 37mm
並べるとこんな感じ。
左から個体1、個体2、個体3、個体4
メスはオスより幅広いそうだが、個体1はちょっと微妙である。小さい個体ほど細いという可能性もあるが。
左から個体1、個体2、個体3、個体4
個体1は青みが強いことがよくわかる。前胸の幅は個体3以外はだいたい同じくらいに見える。個体3の前胸は他の個体に比べ横に大きく張り出している。
左から個体1、個体2、個体3、個体4
個体4は他個体に比べ点刻が目立たず上翅先端の尖りも弱い。もしかして老齢で擦れてしまったのだろうか?
オス同士、メス同士でも胴体の形が微妙に異なる。
左上が個体1、右上が個体2、左下が個体3、右下が個体4
やはりメスは分厚くオスは平たい。ただし個体1は胴体の真ん中あたりが一番高いのに対し、個体3は真ん中より少し後ろが一番高い。
また、個体1は脚や腹面や上翅側面まで青いことがわかる。
左上が個体1、右上が個体2、左下が個体3、右下が個体4
個体1の上翅が他3個体よりいくらか薄いように見える。
以上、4個体を比較してきたわけだが、同じヒメマイマイカブリでも思っていたより個体差があった。これでさらに個体数を増やし異なる産地のものを比べればさらに多くの違いを見つけることができるだろう。
エゾマイマイにキタカブリにミヤママイマイにサドマイマイにコアオマイマイ・・・・まだまだ見てみたい亜種はいる。マイマイカブリに魅せられると当分は満足できないだろう。