コミュ障カラスの生き物ブログ

生き物好きなコミュ障が気ままに書くブログです。

5ヶ月振りの某遊水池

※長文&写真多過ぎ注意

GW以来の某遊水池。そろそろ冬鳥が見られるのではと思い行って来ました。

GWの記事はコチラ→GWの思い出&近所の公園 - コミュ障カラスの生き物ブログ

 

アキアカネ(オス)

たくさん飛んでいた代表的な赤トンボ。すっかり赤く色づいている。連結・産卵も見られた。

こちらはメス。アカネ属はよく似てるから捕まえてみないと自信がない。今回は全部アキアカネでした。また、シオカラトンボやウスバキトンボっぽいのもいた。

 

トノサマバッタ

やはりデカい。この個体はメスなので特にそう感じる。筆者の近所では見られないため特別感がある。

 

カルガモ

10羽前後のグループが1つと、2羽で行動してるグループが2つほど見られた。マガモハシビロガモが混ざってないか注意して見ていたが確認できず(マガモはだいぶ後に1羽のみ確認した)。まだ早かったか?

2羽は上陸してアレチウリの葉を食べている。カルガモはほとんど何でも食べるが、アレチウリも喰うのか。知らなかった。

 

コガモ

池のほとりで数羽が休息中。コガモもまだ来てないのか?と思ったが....

植物の陰にこんなにたくさん。20羽以上いるだろう。コガモはいつも通り来ていたことに一安心。

 

ダイサギ

池の真ん中で採餌中。この池にはこの1羽のみだった。

 

コサギ

植物の近くに4羽。採餌してたりじっとしてたり。

 

チュウサギ

コサギのすぐ近くでじっとしてた。久しく見てなかったので「コサギくらいの大きさのダイサギ?」と脳がバグを起こしていた。よく見れば嘴が短いのでわかる。4羽確認。

 

アオサギ

ぽつんとアオサギ。ここに佇んでいるのはよく見かける。

 

カワセミ

水辺ではお馴染みの鳥。この日は風が強めで、止まり木が揺れて大変そうだった。

 

スズメ

姿はほとんど見えないが、ヨシの中からたくさん声がする。おそらく数十羽はいるだろう。

 

ホオジロ

スズメの声に混じって時折聞こえるホオジロの声。わずかな時間だったが、藪の中から姿を見せてくれた。

 

モズ

高鳴きで縄張り宣言中。風に吹かれて羽毛が逆立ち、ちょっとトサカっぽくなってる。

 

アカミミガメ

ここで最も多いカメ。今回はスッポンは見られず。このカメ、よく見ると甲羅が脱皮中。

 

ミサゴ

突然カモが慌ただしく泳ぎ始めたので上を見ると、案の定猛禽。ここでミサゴを見るのは久しぶり。

 

池を一通り見たので場所を移動する。

カワウ

木の上にはたくさんのカワウ。30~40羽はいるだろうか。カルガモに混ざって泳いでいるものもいた。

 

アオサギ

こちらは杭の上でぽつん。先ほどのと合わせて、この日見られたアオサギはこの2羽だけだった。

 

コサギ

チュウサギ

ダイサギ

白鷺トリオ。この日は白鷺をよく見る日だった。特にダイとチュウはあちらこちらに見られた。

稲刈りが終わった田んぼで獲物を探すダイサギ。こういう場所で見られるサギと言えばチュウサギアマサギか、あるいはアオサギかといったところだけど、ダイサギもやって来るのね。

 

モズ

こちらでも高鳴き。それだけでなくぐぜりも。ウグイスなども秋にぐぜりを聞くことがあるけど、なぜだろう?

 

イソヒヨドリ

こちらはさえずってた。なぜ秋に?ちなみにイソヒヨドリはメスもさえずる。2年前は同じ場所でメスがさえずってた(→渡り鳥を狙いに.... - コミュ障カラスの生き物ブログ)。

 

トビ

ふと見上げると空を舞っていた。カモやサギは上空を気にしたりするんだが、このとき筆者の近くにいたのはカワウだけ。カワウがほとんどノーリアクションだったので気づくのが遅れた。

 

トノサマバッタ

こっちにもトノサマバッタ。こちらは緑色型のオス。メスより小さいが、それでもクルマバッタモドキのメスくらいありそうに見える。

 

ジョロウグモ

セセリチョウ?を捕食していた。それにしてもオスとメスの体格差よ.... オスは一度メスに近づいたが、すぐに離れてしまった。

 

ガの一種

コスモスの花から吸蜜。ヤガの仲間にも見えるけど結局わからなかった。

 

アオモンイトトンボ

スジエビ

池の近くにはビオトープが。見た目は植物が多めの人工池って感じ。アオモンイトトンボやギンヤンマが見られた。遊水池とつながっているとのことで、オイカワやフナ、スジエビらしきエビが見られたほか、シジミの空殻もあった。そうした水生生物を狙ってカワセミも飛来していた。

 

上の写真にも写っているが、ビオトープ内にはメダカも.... ん?メダカ?なんか違和感を覚える。

近所の公園で撮影したメダカ(下)との比較。逆三角形に近い体型、上向きの口、後方寄りの背ビレなどメダカによく似ている。しかしメダカは普通、背中に太い縦帯がある(無い個体もいる)が、このビオトープ内の魚には無い。また、尾ビレが丸いようにも見える。どうやらカダヤシのようだ。断言はできないが。

カダヤシ

捕まえてじっくり観察すれば断言できるんだが、ここは生き物の採集が禁止されている。採集禁止にすれば希少生物を守ることができるが、彼らのような外来生物も守ってしまうリスクもある。一筋縄ではいかない問題である。ここ、ブラックバス(おそらくオオクチバス)やカムルチーもいるんだよなぁ....

 

イカ

遊水池のそばを流れる川を覗くとオイカワの群れ。どこにでもいるな.... ちなみにここはオイカワの産卵を撮影した河川、そしてアユを撮影した河川と同じ水系である。

イカワの記事はコチラ→オイカワの産卵2023 - コミュ障カラスの生き物ブログ

アユの記事はコチラ→清流じゃなくても - コミュ障カラスの生き物ブログ

 

イカワとカマツカの一種

イカワの近くで何やらモソモソ動いていると思ったらカマツカだった。以前あれだけ探しても見つからなかったのに、こうもあっさり見つかるとは....

カマツカの記事はコチラ→カマツカを探しに - コミュ障カラスの生き物ブログ

上の記事にも書いたが、カマツカは2019年に3種に分けられ、東日本に分布するのはスナゴカマツカPseudogobio polystictus)とされた。しかしアユの放流に混じってカマツカPseudogobio esocinus)も東日本に入り込み、交雑もしている。筆者が多摩川水系で見たカマツカsp.はカマツカP. esocinus)っぽい見た目をしていた。この川のカマツカはどうなのか、多摩川水系のものと比較してみる。

上2枚が多摩川水系。下2枚が今回撮影したカマツカの一種。スナゴカマツカカマツカに比べ、吻が短く、口ひげは長い傾向があるという。今回のカマツカは吻は短いようにも見えるがはっきりしない。口ひげはあまり変わらないように見える。また、スナゴカマツカは暗色斑が不明瞭で小黒点は数が多く明瞭(カマツカはどちらもぼんやりしている)とのことだが、言われてみればそう見えなくもない程度の差である。

上が多摩川水系、下が今回のカマツカカマツカとスナゴカマツカのその他の違いは、胸ビレの形、口唇の乳頭突起の発達具合、肛門と臀ビレの間の鱗の数などがあるが、それらは今回の写真では全くわからない。多摩川水系のものに比べれば多少スナゴカマツカっぽく見えるが、スナゴカマツカとは言い切れない。同じ水系にカワムツがいるし、ブラックバスもいるのだから、純粋なスナゴカマツカではないだろう。東京都内においては純系のスナゴカマツカは見つかっていないらしく、東日本の他の地域でもあまり良い状況ではないっぽい。

 

フナの一種

川の淵にはフナの幼魚の群れ。すごい数。100匹はいそう。

 

ボウズハゼ

石の上に何やら細長くてシマシマなものが貼り付いており、最初はゴミかと思ったが、よく見るとモソモソ動いていたのでボウズハゼだとわかった。実際に見るのは初めてだが、テレビで見たときの印象が強すぎて忘れられなかったのよね。

10匹近くが数個の石の上で採食していた。アユと同じく石の上の藻類を食べ、アユの友釣りにかかることもあるとか。そういえばこの川にアユは来るのだろうか?水系は同じだから来てもおかしくないけど(追記:アユいました)。

この後筆者がカマツカに気をとられ、数分間目を離した隙にいなくなっていた。

 

本日はこれで終了。冬鳥はコガモマガモくらいであり、まだ早かったようだ。また、ツバメが2羽ほど残っていた。ノビタキとか見れるかもと思ったが甘くなかった。

鳥見のつもりだったが、鳥以外も目に入るようになってきていて、自分の興味の幅が広がっていることを実感した。

カマツカsp.とボウズハゼ。この2種が本日の個人的ハイライト。

 

2023.10.18 追記

アユいました。1週間ほど経ってから見に行くとアユの群れが見られた。それに加えカワムツやメダカ(ミナミメダカ?)も。やっぱりアユはボウズハゼと生息環境被ってるのかも。